見出し画像

モントリオールの音楽生活②

こんにちは。Ianです。
モントリオールの今年の夏は非常に暑いです。連日30℃を超えていて、日本よりだいぶマシとはいえ、冷房のない我が家ではなかなか大変です。

さて、本日はモントリオールでの音楽生活②として、スタジオ事情について書きたいと思います。
といっても、利用したことのあるスタジオは二つだけなので実体験として語れることはあまり多くないかもしれませんが、少しでも楽しんでいただければ幸いです。

モントリオールのスタジオ事情

日本ではチェーン店もありますし、誰でも気軽に簡単に利用できるリハーサルスタジオがたくさんありますよね。

モントリオールではどうでしょう。

スタジオを探すことにしたきっかけについて少し初めにお話しします。

6月にRomluzのニューシングルをリリースしましたが、自宅ですべて完結できるギターRecと違い、ボーカルRecはスタジオでやる他ありませんでした。

はじめは自宅でできればと思い、しっかりとしたマイクスタンドを購入し、やる気満々だっったのですが・・・

僕が住むのは19世紀ごろに建てられた古いアパートで、リノベーションされていますが、もちろん防音設備なんてありません。

近所に迷惑をかけずに歌えるスペースはクローゼットしかなく、当然灯りも空調もない場所で、何より狭いので自分でDawソフトやオーディオインターフェイスを調整しながらやるのは非常に難儀でした。

これでは良いテイクもなかなか取れないだろうということで断念し、スタジオでのレコーディングを模索することにしました。

当地でバンドをする機会には今のところ恵まれていませんし、ミュージシャンとの交流もないので、僕自身でなんとか探すしかありませんでした。


1. 賃貸スタジオ?

日本の感覚だと、普通のリハスタでも防音がしっかりしていますし、ボーカルブースなんかを借りればそれなりに気軽にボーカルRecも可能かと思います。その感覚で、まずはリハスタを探すことにしたのですが・・・

検索すると出てくるのが、なんと週や月単位で貸し出す、つまり賃貸のようなスタジオが多かったのです。前述のとおり当地のミュージシャンと交流がないため、このような利用が一般的なのかどうかは確かめようがないのですが、日本ではそれほど一般的ではないと思いますし、個人的には驚きました。これは一人で利用する僕にとっては現実的なオプションではなかったので、残念ながら試す機会は今のところありません。

2. リハーサルスタジオ

日本と同じ感覚で時間単位で利用可能なリハーサルスタジオをいくつか発見したので、料金や家からの距離を考慮して、そのうちのひとつを利用してみることにしました。

とはいっても駅から非常に遠く、インターフェイス、マイク、Mac、その他備品を詰めたリュックを背負って30分近く歩き、到着するころには疲れ果
てていました。そして到着すると入口がこの写真。


入りづらい・・・とはいえ予約してしまったんだ。がんばって30分歩いたんだ。と自分を奮い立たせて入口を開けると、受付は二階にありました。

受付の当たりはたばこの臭いが充満しています。ここまでは日本のリハスタでもよくあると思います。

一方で店員さんはとても親切でした。そして通されたスタジオは・・・え?隣の部屋の音がめちゃくちゃ聞こえる・・・おそらくしっかりとした防音設備があるわけではないようです。


これではとてもじゃないがボーカルRecはできない。まあ、あくまでリハスタだからしょうがない。試しに録ってみるとやはり隣の部屋の音も入り込んでしまう。ということで、切り替えてとりあえずこの日は練習をすることにしました。

日本の感覚でリハスタを借りてRecをしようとした自分が100パーセント悪い。でも、これもいい経験でした。ちなみに、リハスタとしては受付がたばこ臭い以外は特に不満もありませんでした。とはいえ機材は何もスタジオの備え付けのものを使ってはいませんので、その点はわかりませんが。

3. ボーカル・ピアノ・ギター専用スタジオ

2のリハスタがレコーディングには不向きだったので、別のスタジオを探すことに。そして、見つけたのが、ボーカルとピアノとギター専用のスタジオ。しかも自宅から徒歩10分弱!

でも、また防音がしっかりしていなかったらどうしようと思い、まずは電話して確認してみることに。

電話を取ってくれたスタッフさんに、用途を伝え、防音がしっかりしているか尋ねたところ、防音は完璧だし、レコーディングにも向いているよ、とのことで予約してみることに。

予約当日、到着すると綺麗なアパートの1フロアを使ってスタジオにしているような場所でした。

とても清潔ですし、店員さんが言っていた通り、防音は完璧だったので、ここでは安心してボーカルレコーディングをすることができました。

非常に快適なので、今後も利用すると思います。

そしてピアノも各スタジオに備え付けてあり、いいですね。もう全く弾けないですが、これを機にちょっとやりたくなりました。


スタジオには掲示板があるのが定番ですが、こちらの掲示板にはピアノや歌、ギター、そしてバイオリンなど、いろんなレッスン募集の張り紙がありました。

まとめ

ということで、非常に限られた情報にはなってしまいましたが、モントリオールのスタジオ事情でした。賃貸というのはおもしろいですよね。バンドであれば月単位で借りて、曲のアレンジを徹底的に詰めるというような用途にはすごくいいかもしれません。

楽器屋事情もそうでしたが、スタジオに関してもやっぱり日本は本当に恵まれているんだということを実感しました。

ロック大国のお隣アメリカなんかはそのあたりどうなんでしょうね。

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!
最後にもしよければこのスタジオ利用時にボーカル録りをしたRomluzの新曲、Heritageを聴いてください。90年代の日本のロックの雰囲気の中にメタルの要素も散りばめた、聴きやすい一曲です。途中のAublyくんのギターソロも必聴です!ぜひよろしくお願いします。



次はモントリオールの話から離れて、またちょっと違った記事を書いてみようと思います。


A bientôt !

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?