モントリオールでの音楽生活①
こんにちは。初めてブログを書きます。
Romluzでボーカルとギター、そして作詞作曲を務めるIanと言います。
現在、カナダのケベック州・モントリオールに住んでおり、かつてはフランスにも住んでいました。
このブログでは海外在住ならではの情報もお届けできればと思っています。
モントリオールの楽器屋さん事情
モントリオールでのバンドマン生活について、何回かに分けて書いていきたいと思っています。
「モントリオールでロックやメタルって人気なの?」
「アメリカの隣だから大きな楽器屋さんもいっぱいあるのかな?」
「メイプルがいっぱい取れるからギターメーカーもいっぱいあるのかな?」
そんな疑問があると思います。僕自身、在住歴も浅いですし、まだまだ知らないことがたくさんありますが、知っている範囲でお届けしたいです。
まず今回は、モントリオールの楽器屋さん事情についてお伝えします。
楽器をやる上で、楽器屋さんの存在は欠かせませんよね。
モントリオールではどうなのでしょうか。
楽器屋街はあるの?
東京には御茶ノ水や渋谷、大阪にはアメリカ村といった、楽器屋さんが比較的集中しているエリアがありますよね。
モントリオールにはそうしたエリアは残念ながらありません。街自体がそれほど大きくはないのですが、楽器屋さんの数もそれほど多くなく、各地に点在している印象です。
現在のところ僕が足を運んだことがあるのは「Steve's Music Store」と「Diplomate Musique」、「Nantel Musique」の3店。他にも数店舗が存在するのみで、数で言うとそこまで恵まれているわけではない印象です。
行ったことのある3軒のお店について紹介していきます。
Steve's Music Store
こちらはケベック州に複数の店舗を持つ比較的大きな楽器屋さん。FenderやGibsonなどのトラディショナルなギターはもちろんメタル系のギターも取り扱っています。
https://stevesmusic.com/?gad_source=1&gclid=CjwKCAjwqMO0BhA8EiwAFTLgIPL0ldLzBAUpeXYsxY-K3kV4MP89afEGqy2gbkPdMcb9SnoCua5pEBoCTr4QAvD_BwE
余談ですが、どこの国に行ってもIbanezやESP系列のギターやベースって置いてありますし、メタル系を中心にいろんな国の方々が使っていますよね。
なんなら、メタル系を志す人たちの多くにとって、最初の一本であったり、大切な相棒であったりするかもしれません。本当にすごいことだなあと思います。
さて、話を戻しますが、他にもアンプもそれなりに豊富にそろっており、Mesa Boogieなんかもあります。先日来店した際にはMark V 90のコンボタイプがセール価格で販売されており、大きく揺さぶられました。
そして管楽器や鍵盤楽器なんかも同じ店舗の同じフロアの中で扱っています。日本で言うと島村楽器みたいな印象でしょうか。
先日ここでギターを二本、試奏させていただいたのですが、チューニングだけして渡してくれて、
「終わったら元あったスタンドに戻しておいてね」
と言われました。なんか自由ですよね。大丈夫なんですかね。
でも、店員さんはみんなとてもフレンドリーで、何か探していると必ず声をかけてくれるし、しつこく何かを薦めてくることもないです。
比較的中心地に近いところに位置しており、アクセスは一番いいかもしれません。消耗品はいつもこちらで購入しています。
Diplomate Musique
こちらはケベック州で唯一のFender Custom Shopの公式ディーラー。最近こちらを訪れたのも、Custom Shop製のJazzmasterを試奏させていただくため。このお店のあたりは「Quartier Italien」と呼ばれており、イタリア系の人がたくさん住んでいるほか、大きなマルシェがあり、夏には観光客もそこそこ訪れるエリアです。
このあたりのエリアにはそれなりに馴染みがあるのですが、こちらのお店にお邪魔するのは今回が初めてでした。
しかしお店の前にはちょっと柄の良くない方がどすんと腰を下ろしており、非常に入りづらい雰囲気。
おどおどしていると、なんとその座り込んでいた人が「楽器屋なら入口そっちだぞ」と教えてくれました。意外と優しい。でもそこにいたら入りづらいよ・・・
入店すると、若い女性の店員さんがなんか探しているものはあるか、と気さくに声をかけてくれました。カスタムショップのジャズマスターを探していると伝えると、なんとケースごと段ボールに入ったままのギターが山積みになっており、そこから取り出してくれました。
なんだろう、もしかしたら通販で買う人が多いから入れたままなのかな。ケースを開けて見せてくれたのが、ずっとケースに入っていたはずなのにけっこうほこりがたまっているジャズマスター。大丈夫なのかな、と少し不安になります。
でも試奏してみるとこれが抜群に良かったです。忘れられません。ずっと入れたままなのが品質管理的にどうなのか、そしてほこりがたまっている状態はどうなのか、というのはありますが・・・
けれど店員さんの接客態度は終始とても感じがよく、あれと比較したい、あのアンプで弾かせて、などのリクエストにも快く応じてくれました。ギター自体は心配をよそにすごく良かったし、おかげで購買意欲は高まります。
帰り際にどんな音楽やっているのとか聞かれ少し話しましたが、日本のロックもいいよね、と言ってくれました。閉店間際だったのであまりゆっくりは話せませんでしたがJ-Rockだとどんなアーティストを聴くのか、ちょっと教えてほしかったですね。ちなみに以前こちらでメタリカのライブに行った際に帰りに声をかけてきた人は、ワンオクロックが好きだと言ってました。
Nantel Musique
こちらもSteve's と同じような、ギターやベースに限らずピアノや管楽器系なんかも扱っているお店です。
置いてあるギターはやはりFenderやGibsonを中心に、IbanezやESP系列の海外展開ブランドLTDなどが目立ちます。
そしてGodinも扱っています。Godinは、カナダのメーカーなんですね。日本だとエレアコが有名だと思うんですが、通常のエレキギターも作っています。
まだ弾いたことはないのですが、せっかくなのでそのうち弾いてみたいですね。
その他の楽器屋さん
他にもカナダの中心都市の郊外にたくさんの店舗を展開する大きな楽器屋さんがあります。車でないとアクセスが難しいのでまだ行ったことはありませんが、そのうち機会をみつけて行ってみたいですね。
さらに、「Montreal Guitar」という、工房兼楽器屋さんがあります。こちらはビンテージの楽器を扱っていたり、オリジナルのギターを作っていたりとなかなか面白そうです。それほどアクセスが悪いわけではないですし、ギターの調整をお願いしに近々行ってみたいと思います。
これは楽器屋さんに限らないのですが、モントリオールの人は気さくで穏やかな人が多い印象です。なので、接客していただく際の距離感も、かしこまり過ぎずでもフレンドリーで、ちょうどいいなと感じます。
おわり
本日はモントリオールのバンドマン事情を紹介するべく、まずは楽器屋さん事情をお伝えしましたが、少しでも楽しんでもらえていたら幸いです。
最後に、よかったらモントリオールと東京で遠隔でがんばってレコーディングしたRomluzの新曲、Heritageをぜひお聴きください!
次はこれまたバンドマンにとっては必須の音楽スタジオについて書いてみようと思っています。
他にも、以前住んでいたフランスの楽器屋さん事情についてもいつか書きたいです。
それではまた次回、よろしくお願いします。
Ian