少子化の原因は何なのか?
①お見合い結婚が減少した
上記の青い線は 恋愛結婚を表します。
「恋愛できない若者たち!」というニュースをよくみますが、日本はもともと恋愛結婚は少ない国でした。
そもそも若者が日常生活をしてるうちに、自然とセックスする展開なんてほぼありません。
だから、昔の邦画などでは「若い女性がムリヤリ親にのぞまない結婚を強制される!」というシーンがよくありますが親だって「若者は放っておくと未婚者になりやすい」という失敗例を知ってるからこそ、結婚を勧めたのです。
「進学!就職!結婚!」という3点セットでかつては語られましたが、親に指示されてシブシブそれをする若者も多かったのです。
「親が娘に結婚を強制するような昔のドラマってクソだよね!」って思うかもしれませんが、未婚者にしないための反省がいかされた慣習だったのかもしれません。
現代では親の役目は結婚を勧めることじゃなく、子どもを会社に就職させること!ただし親元を離れて会社で何年も働くと【もう親の言うことを聞く年齢】じゃなくなります。アラサーになってから「そろそろ結婚してよ」といってもウマの耳に念仏です。
【かつて結婚率95%だった大正時代の日本】
日本はかつて、皆が結婚する皆婚社会でした。国勢調査が始まった1920年からのデータを振り返ってみても一貫して生涯未婚率は1990年まで5%以下で推移しています。この驚異的な婚姻率が1875年にはまだ3340万人だった人口を、1967年頃には1億を突破させるほど急成長させた原動力でもあります。
「産めよ!殖やせよ!」の富国強兵時代が日本をヨーロッパ列強と対等の強国に成長させました。
②マッチングシステム=実はミスマッチシステム
現代の婚活サイトで20人の男性から1人の結婚相手を選ぶとしましょう。
それは「95%の人間を切り捨てて、上位5%を選ぶ」という作業をしているのです。
なんと、たった20人ですらそんなにひどい倍率を課しているのです!これではうまくいくわけがありません。
★昔のお見合い=20人の男性と20人の女性をマッチングさせる
★今の婚活サイト=20人の男性から1人を選ぶミスマッチシステム
このマッチングの破綻こそ、未婚者がふえる要因の1つです。
非モテの男性は選ばれず、モテる好条件の男性は女性が一斉に集中しすぎて、お断りされる女性も多い。婚活に疲れ果てて、嫌気がさして、いずれ退会してしまう。
③若いころの人間関係は一生の宝
学生時代の友人は一生の宝だ!という格言を聞いたことがある人も多いでしょう。実際に有名企業の合併でも、トップ同士が学生時代の同窓だから話がトントン拍子で進んだ実例もあります。
学生時代はオープンに友人関係をつくれます。相手の地位が高いか低いかで差別をすることをも知りません。
アラサー(27~34歳)ごろの年齢になると、地位が高い相手には笑顔で、地位が低い相手には厳しく見下すようになります。
これは男女関係にもいえることで、若いころは人間関係をオープンにつくれます。アラサーになるにつれて、相手へ求めるハードルがあがり、どんどん受け入れられなくなります。初婚年齢の悪化も未婚化の大きな要因でしょう。
④30歳から年収格差がひろがる!
かつて「20代半ば」で結婚していた時代は将来男性が成功するかは、女性からみるとバクチでした。将来成功するかどうかは誰にもわからない。
逆にいえば、一度結婚してしまえば、経済的に失敗した男性でもこどもを残すチャンスが多くありました。プロ野球の野村克也監督や、ドラゴンボールで有名な鳥山明氏は、まさに貧困家庭出身の子でした。
しかし、現代では男性は30歳前後の経済格差がはっきりした後で、女性に判定されます。将来性があるかのバクチではなく、勝ち馬の尻にのる!という風潮になります。これはミスマッチ(未婚化)する男性が多く発生することを意味します。
上記は東京大学大学院医学系研究科による調べです。
★昔=若いころに結婚する=男性が経済的に失敗しても 女性はババを引かされた状態で子を産んでいた
★今=30歳の経済格差がはっきりしたあとで勝ち馬の尻にのる結婚
=経済的に失敗した男はあまりもの
⑤女性の供給力
かつて古典派経済学者のジャン=バティスト・セイは「供給が需要を創り出す」といいました。子づくりにおいて、若い女性が結婚市場に供給されることはニーズを産みます。
①無職こそ結婚しろ!のパターン
かつて太宰治は左翼活動ばかりして、まだ文豪でもなんでもない無職のころに「彼の生活を安定させよう!」と周囲の人が女性と結婚させました。
なんという女性の供給力でしょう!
昔は無職のプータローをマトモな人間に戻すために、周囲の人が結婚を勧めるのはよくあるパターンでした。
②結婚の紹介が 買収工作になった事例
さらに衝撃をうけるエピソードもあります。
京都5番街殺人事件では検察官側に不利な証言をする女性へ「キミの証言を取り消しなさい。私の命令を聞いたら、結婚のクチを紹介してあげるよ」と圧力をかけました。社会現象にもなった有名事件です。
なにを言ってるのか意味がわからないと思います。
現代風にいえば「女学生に対して一流企業へリクルートを斡旋してあげる」という買収工作にちかい意味です。
つまり、学生が就職に困っているように、かつては若い女性は100%結婚しなければならなくて「結婚相手に困っているだろう?」という前提の言葉なのです。
どれだけかつての「女性の供給力がガバガバのユルユルだったか!」を痛感するエピソードです。
昔は津波のように女性の供給(結婚の圧力)が押し寄せてくる時代でした。
上記のような高い女性の供給力が欠けている現代。一番子づくりに必要なファクターが欠けているのですから、少子化が止まるはずもありません。
最後にものすごいストレートな女性の意見を拝見しました。
https://twitter.com/genshin_3sab/status/1522892339085074432
現代の未婚化問題の核心をついているでしょう
【論点①】誰と結婚しても イヤなことはいっぱいある
人間は地上で一番危険な猛獣です!
ライオンと同じオリに入るように
相手に傷つけられることもたくさんあります
男女ともに加齢とともに自我が強くなっていき、態度が大きくなります
【論点②】経済的に出産・育児はキャリア上 不利となる
収入面でみるなら産まない方が有利
(パートナーの男性が平均から大きく上ブレた収入じゃない限り)
⇒男性へのハードルが上がっていく
少子化とは未婚者問題
平均よりもグレードの低い男性がいかに結婚できるようになるか?が解決策となります。
収入の高い人が3人以上産む、というのは平均所産年齢30歳に達する日本では現実的ではないでしょう。
以下では、少子化問題の核心を突くツイートをまとめて最後にさせていただきます。
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