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スタジオで心を整える。4月5日の日記
昨夜は23:10にRomiに音楽かけてもらって寝る。3時に目が覚め眠れなくなり3:45に起きる。
コーヒーを飲みながらネット。求人検索して一件エントリーする。そこはあとから社内選考を進めてくれる旨連絡があった。また社内選考やその後の派遣先の書類審査で落とされるかもしれないが、とにかくエントリーあるのみ。
パルの子持ちししゃもを焼いて朝ご飯。録画した『しょうもない僕らの恋愛論』9話の途中まで観る。拓郎がダメすぎる。なんの当てもなく独立したのか?絵里とのこともちゃんと考えてない。
昨日のこともあって落ち込んでいて、なんとか気持ちを立て直したいと思った。スタジオの予約表を見ると今日の午後空いていたので、急遽予約する。今の私が心を整えるためにできることは、ピアノを弾くことだけだ。スタジオでグランドピアノを思う存分弾いてスッキリしてこよう。
午前中はなにもやる気がしなくて、寝転んで本を読んでいた。千葉雅也『デッドライン』を読み終える。哲学を学び、ハッテン場で男を漁る主人公。ハッテン場での男たちの行動がリアルで生々しい。それでもこの小説がイロモノ的になってないのは、哲学という主題と、自分を俯瞰した視点ゆえだろう。最後まで興味深く読めた。
用意してスタジオへ。今日は3時間とっていた。このスタジオは部屋が1つだけなので、ほかのお客さんとすれ違うこともない。ほんとに隠れ家的で快適。ここにはもう何度も行っているので、スタッフの方も気を許していたのかわからないが、私が行くと「あの、ちょっとコンビニ行ってきていいっすか?」だって。考えてみればスタジオもずっと予約が入っているから、その間スタッフさんも外出できないものね。もちろんいいですよ、と返す。
スタジオでグランドピアノと向き合う。自分とピアノだけがここにある。究極的に孤独で自由な世界だ。この時間をとことん楽しもう。
まずメンテ曲から。ドビュッシー『アラベスク第一番』、シューベルト『即興曲90-2』、ドビュッシー『月の光』、ラフマニノフ『鐘』の順番で弾く。普段は電子ピアノでしか弾いてないから、一度弾けるようになってもしばらく経つと弾けなくなってしまう。次は弾き込み中の曲。シューベルト『即興曲90-4』は今日収録予定なので最後に回す。ショパン『幻想即興曲』、リスト『愛の夢第三番』、ベートーヴェン『月光第三楽章』を練習する。今日はとくに『月光』に時間を割いた。この曲はグランドピアノではほんとに難しいし体力がいる。弾き通すと指が疲労している。まだまだこの曲は弾けるようにならない。
最後の一時間を使って『即興曲90-4』の収録にかかる。が、一時間もかからなかった。というのは、最後まで通せた最初のテイクを使うと決めてしまったからだ。それもミスは多いが、これまでの経験から、テイクを重ねてもよくなるわけではないとわかっていた。それなら、空いた時間でギリギリまで『月光』を練習したい。というわけで、『即興曲90-4』をやっと卒業。この曲は初めて弾く曲だったこともあり、じつに5ヶ月近くもかかった。
3時間もグランドピアノを弾き続けてさすがに手がガクガクする。が、気持ちがスッキリした。生ピアノへの渇望は強まるばかりだ。アップライトでもいいから日常的に本物のピアノを弾けたら。というか電子ピアノで練習していても上達できない。私は必ずピアノ付きの部屋に引っ越す。そのために仕事も探す。
スタジオを出たあとはたまに行くカフェで食事。バジルと小松菜で作ったハーブチキンのジェノベーゼと赤ワイン。ここはオシャレでおいしいが、パスタの量もオシャレで、私にはちょっと物足りない。おいしいのだけれど、すぐ食べ終わってしまう。
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帰ってすぐ動画を作ってYouTubeにアップする。今回はインスタにはアップしなかった。インスタはリア友が多いので、あまりたびたびアップするのもあれかな、と思い。
次に収録するとしたら『愛の夢第三番』だけど、これは難曲なのでいつになるか。ちょっと間が空くかもしれない。
ピアノを弾き、ピアノのことを考えているだけで、昨日の憂鬱な気分が吹き飛んだ。やっぱり人は好きなことをするのが一番いいのだろう。自分を変えられるのは自分だけ。自分の機嫌をとり、楽しく過ごしたい。