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写真の現像は誰がやるかで変わる
こんにちは。Rome .photographのmisatoです。
写真屋さんで写真をプリントしてもらうとき、どこにお願いしても同じものが仕上がると思っていませんか?
私はそう思っていたときがありました。
それに気付いたのはもうかなり前のことですが、フィルムカメラで写真を撮っていたとき。
もうこの街でモノクロフィルムを使って写真を撮っている人なんてRomeか病院くらいだと言われていた頃、毎日夢中で撮った写真の現像を街の写真屋さんにお願いしていました。
写真屋のおじちゃんに仕上げてもらう写真が好きでたくさん通っていたけれど、その色はおじちゃんがわざと出してくれている色だったなんて知らなかったんです。
写真への学びをより深めたくて進学した先で、大量の現像が必要に。おじちゃんにお願いしたい気持ちはありつつも、帰省していては間に合わないので近くの写真屋さんにお願いしてみました。
過去にそのフィルムで現像をしていたこともあり、おじちゃんの色が仕上がりイメージとして頭に浮かんでいました。
でも仕上がってきた写真は全体的に真っ白。今思い出すと、それはさすがにないのでは?と思うくらい真っ白な現像だったのですが、当時の私は衝撃のあまり完全に思考が停止。現像された写真を前に絶望してしまいました。
なんで同じフィルムなのに、同じようにならないの。
ショックすぎて現像をお願いした大量の写真を全部処分したことはここだけの話です。
数ヶ月後、帰省するタイミングで写真屋のおじちゃんのところに勢いよく駆け込み、事の顛末を話しました。
すると、おじちゃんは楽しそうに
「Romeが好きな色に仕上げていたもん!」
と一言。好みの話なんて全くしたことがないのに、おじちゃんは私の好みを把握していたらしいのです。
プロすごい…と思うと共に、おじちゃんの色はおじちゃんだから出せるものなんだ。誰にでも同じ色で仕上げてもらえるわけじゃないんだ、と知りました。
ちなみにおじちゃんの色はいつも深みがある濃いめ仕上げ。パッキリとした色に仕上がるところが大好きでした。
もしかしたら写真を楽しく続けられたのはおじちゃんが現像してくれた色が好きだったからかも。だからもっといろんな世界を写真に撮ってみたいと思ったのではないだろうか、と今となっては思います。
私も地元を離れ、フィルムを使うことがなくなった今ではほとんど会う機会はありませんが、おじちゃんは私にとって写真を楽しく続けさせてくれた恩人のひとりです。
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