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写真ってトレーディングカードに似てる
東京都写真美術館で開催されている本城直季さんの写真展「(un)real utopia」に行って来ました!
私自身が写真を撮っていることもあり、絵画の展示よりも写真のほうが受け取れる情報量が多め。受け取れるものが多いとやっぱり楽しくなるもので、行く前からわくわくが止まりません!
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行こうと決めたそのときから、行く日を楽しみにしていた本城直季さんの写真展。ドキドキしながら会場に入って、入口すぐ右に展示された写真を見た1番最初の感想が
「写真ってトレーディングカードに似てる!」
でした。入場してからわずか2秒くらいの出来事。
カメラを始めた当時はフィルムカメラを使って写真を撮っていました。
住んでいる街のあちこちにカメラと出掛けては写真を撮り、現像して、また撮って、バイト代がすべて現像代に吹き飛ぶくらい夢中になってシャッターをきっていました。
当時はただただ楽しくて、なんで楽しいのかなんて考えたこともありませんでした。
でも、あれだけ夢中になっていた理由を今になって考えるとトレーディングカードを集めるように自分だけのときめく瞬間コレクションを集めるのが楽しかったからなのかもしれません。
あのときは気付かなかった自分自身の楽しいのもとになったものは何だったのか、10年以上経って気付く日が来るなんて思ってもみませんでした。
ちなみに本城直季さんの展示には「箱庭」という言葉がたくさん登場します。箱庭の楽しみかたの1つにも「コレクションする楽しみ」があり、また同会場に展示されている宝塚歌劇団を写した「TREASURE BOX」にもまたオルゴールを集めて眺めているような雰囲気があります。
あちこちにコレクションする楽しみが詰め込まれているんです!
そして、ジオラマのような作風がよりコレクション感を強くしているような気がしました。
そこでふと思ったことがあります。
確かにフィルムカメラで写真を撮って現像したらコレクションを集めるような楽しみを感じられるかもしれないけれど、今はスマホやデジタルカメラで気軽に写真を撮る人が増えている時代。
コレクションする楽しみって同じように感じるものなのかな?
そう思ったときに思い出したのがInstagram。
スマホやデジタルカメラだけで撮った写真だけではコレクション感を感じることはあまりできないかもしれないけれど、Instagramに投稿していくことによってコレクションする楽しみは味わえるのかも、と。
もちろんコレクションするだけが写真の楽しみ方ではないけれど、その時々の時代背景によってモノやコトの楽しみどころも変わっていくのかもと気付いた瞬間でした。
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