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ファインダー越しに恋

よさこいの撮影をするようになって11年目になった。

思えばはじまりは高校生のとき、写真部の顧問の先生からのお願いを断りきれなくて撮影に行った地元のお祭りだった。
あんなにたくさんのよさこいチームがあるのにひとつだけどうしても目が離せなくなったチームがあった。
何にそんなに惹かれたのかは今でもよくわからない。
本能的に選び取った出会い。そんな感じ。

緊張してチームのひとには声を掛けられなくて、当時やっていたブログで素敵なチームがあったことを書いていたらお祭りから2ヶ月後、その想いは偶然にもチームに届くことになる。
そんなご縁で出会った翌年から10年以上チームの専属カメラマンとして撮影をさせてもらっているのだが、10年以上もこのチームのこと大好きだと思えているのはひとえにチームメンバーが毎年かっこいいを更新し続けてくれているからに他ならない。

この踊り手さんのこの振りがかっこいいとか、この踊り手さんのこういうところが素敵とか、そんなこと何時間でもしゃべれると思う。
でも聞くほうも大変だと思うからそこは1枚の写真にのせて。

ほら、私のカメラの向こう側にいる踊り手さんがやっぱり世界で1番かっこいい。

撮影しながらカメラ越しに目と目で会話する。
踊り手さんからも会話してたと言われるので本当にできているんだと思う。
1番かっこよく撮れるタイミングは私が握ってるんじゃなくて踊り手さんが教えてくれる。

今年もよさこい節が聞こえはじめた。
私にとっての夏がはじまる音。

この夏も最高に素敵な1枚を撮ろう。




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