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定点観測10

海上釣り堀あれこれ

10エサのローテーション

エサの話 釣り堀の魚の習性

釣り堀の魚ってどこからくるの? 毎日どこからか獲ってくる?まさかですよね。タイや青物はほぼ養殖の魚を仕入れてきたりまたは養殖場が釣り堀を経営していたりしています。つまり釣り堀の魚は、養殖した魚を少し離れた生簀で飼っておきその都度釣り堀の生簀に放流して釣らせています。
養殖されているときの魚は現在 生魚のみを与えることはほとんどないそうで、固形や半固形のペレット(人工飼料)で育っているのです。だから一番食べ慣れたエサはねりエサで、それも上から降ってくるエサです。だから朝イチや放流直後はねりエサに飛びついてくる事が多いのです。

朝イチは棚を見つけるためにまずねりエサをゆっくり沈めて行って、アタル場所を探す場合が多いです。

どのエサから始めるか?

釣り堀用のねりエサは釣りエサ屋さんで多く売られています。
袋に書いてある売り文句をみて下さい。イワシダンゴとかエビダンゴや本虫(海の虫エサ)配合とか各種集魚材を入れた赤系とか黄色系とか釣具屋さんにいくたびに工夫されたエサが増えてきてるような気がします。メーカー品であったり釣りえさ屋オリジナルの物とかいろいろあります。

最初は原料がイワシ系の一番シンプルな物から試した方が良いと思います。イワシ主体のペレットが一番食べ慣れていると思うからです。
すぐにアタリが出なければ、赤いのに変えたり、黄色を使ったりその日のあたりエサを探していきます。特に黄色系の餌は、その日の海水の透明度が関係してるのか、魚の活性が悪い時に色が刺激になるのか、よく釣れる時と見向きもしない時の差が大きいように感じます。それでも釣り堀の魚は開始時から時間が経ってくるとだんだんスレて食いが悪くなってきますので、そうしたら他のエサで目先を変えてやります。これがエサのローテーションです。もちろん数種のねりエサだけでもローテーションはして下さい。3種類から4種類。釣れた後に続かない時は変えてみるとまたアタリが出ることもあります。1回2回エサを沈めて反応がなければ、替えてもいいぐらいです。
二色混ぜて使うと効果的なこともあります。

ローテーションに入れとくべきエサ(ねりエサ意外)

ねりエサで食いが悪い時、アタリが出ても、もうひとつ食い込んでくれない時は生エサ系のものに替えてみましょう。

生エサはエビの切り身や魚の切り身など。
生きエサはその名の通り生きているエサのことです。
下に幾つか紹介します。全部必要なこともないし、釣り堀ごとに強いエサもありますので、ご自身のよく通う釣り堀に合わせてチョイスしてもらえれば良いと思います。

<むきエビ>スーパーの鮮魚売り場などでも買えます。釣りエサ屋さんに置いてある黄色の漬け込み液で黄色く染めて持っていくのも良いし有頭エビを使ってエビミソを混ぜたり、ニンニクなどを加えたり色々工夫している方がいるのでネットで調べて見るのも良いと思います。

<シラサエビ>(生きエサ)の生きエビです。生かしておく為のブクブクが必要です。
微かなアタリでエサを取られるので、アタリを取るのが難しいのですが脈釣りで常に誘いをいれられる人は、シマアジや青物も狙えるので効果的です。
待ちの釣りにはあまり向いていません。気づかないうちに餌を取られてしまうので、使うのをやめてします人も多いです。
冬場スズキを入れていると、このエサで釣れます。

<青いそめ>(生きエサ)上よく釣れる時と、全く食わない時と差が大きいエサですが、少し持っていくと他の餌で釣れない時に助けになることもあります。イシダイやイシガキダイが入っていると、このエサで中層を狙うと食ってくる事が多いです。一つの針に3本ほどつけてアピールすると活性の悪い魚が口を使い始めることもあります。

<生のイワシ>10〜20cmぐらいのがスーパーなどで売っていたら安いので買って行っても良いと思います。タイも青物も釣れるエサです。
スーパーなどの生のイワシは塩水に浸けて少し水分を抜いてから、小分けして冷凍して持っていくと、身がしまってエサ持ちが良くなります。

<キビナゴ>スーパーで生が手に入れば良いのですが、釣りエサ屋さんでも冷凍のものが有ります。キビナゴで釣れるタイは大きなものが多いです。
タイも青物も狙えるエサです。 
最近は赤、青、黄色などに染めたものありますがあまり実績がないのでどれがいいかはわかりません。雨の日は青いキビナゴがいいと言う人もいます。

<ササミ>鳥のササミですエビと同じく黄色く染めて使います、自作でも釣エサ屋さんで買うこともできます。なんでササミかと思いますが、これで釣れることもあるんですね。

<ボケ・カメジャコ>(生きエサ)冬場の食いが悪い時は効果的。単価が高いので、5匹〜10匹あれば良いでしょう。保険だと思って現地近くの釣りエサ屋さんで買う事が多いです。

<オキアミ>タイやイサキに強いエサです。釣り堀で使うときは、LLサイズとか大きいものを使います。餌取りに弱く夏場のアジやサバが入って来ている時は、先に食われてしまうので使えません。冬場水温が下がってからのエサです。

<カニ>(生きエサ)釣り堀近くの釣りエサ屋さんにあれば買っても良い。イシダイ、イシガキダイ狙いで使います。個人的には、青イソメでいいかなと思っています。

釣り堀エサ

釣り堀では、ねりエサ以外に様々なエサを使います。ひとつのエサに反応がなくなったら、次々とエサを替えてその時食い気のあるエサを探していく必要があります。1周回ったらまた元のエサへと回して行くのが、エサのローテーションです。少しずつ多種類のエサを持って行くことをお勧めします。前回この餌でよく食ったからと言っていつもそれが当たりエサになるとは限らないので、種類は多い方が良いです。何回か行くとわかると思いますが、1日に使う量は多くはないので、生きエサ以外は、小分けにして冷凍しておき、少しずつ持って行くと経済的です。ねりエサは何度も冷凍と解凍を繰り返すと乾燥して行くので、持ち帰る前に少し濡らしておくか、融かして練り直すかすると復活させることができます。

釣り堀の当たりエサは、地方や地域によって変わってくると思います。特に生きエサは釣り堀のある地域で有るものと無いものものがあるので、あまりこれが無いと駄目と思わずに、行った時によく釣っている人の餌を見たり聞いたりして、ご当地エサを大切にして下さい。魚も慣れがありますので、奇抜な餌が釣れるとも限りません。

青物用の生きエサは、基本アジを使います。これは、釣り堀で売っている場合があるので、予約する時に確かめてみて下さい。釣り堀のある地域の釣りエサ屋さんでウグイ、ニジマス、アユ、等の川魚を生きエサとして売っていることもあるので、少しだけ買っておくと、アジが売り切れだったときや、アジで食わなかった時に使えることもあります。夏場などは生簀の外の海に小アジやサバが群れで回って来てることが多いので、サビキで釣ってそのまま餌にすることもあります。それらの小魚は生簀の網をくぐって中にも入って来てますので、一番青物が慣れている餌です。

★サビキをする時は撒き餌使わずに生簀の外で、他の釣り人に迷惑をかけないように、注意してやって下さい。周りに魚がいれば、撒き餌なしでも充分釣れます。

エサのローテーション09で書いた誘いと合わせてアタリを出すための「重要なテクニック」です。誘いで魚にアピールしながら、エサをローテーションさせ食い込む餌を見つけて釣果アップにつなげて下さい。

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