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【考察】女性向けが、女性に一番優しくない-乙女ゲームvol.5料理と「自己肯定感」
食欲
日本のゲームは「私、あんまり食べられない」みたいな少食の女の子が普通で、それがいいことって感じ
海外のものは、女の子がたくさん食べていて、男性キャラからも「たくさん食べてね」という雰囲気が出ている
食事シーン以外でも「華奢な(身体を)」とよく書かれている
ユーザーが少食&痩せ型なら没入できるけど、ふくよかな人にとっては没入しづらい。そこの部分のマーケティングはされていないのだろうか?
実際キャラの身体が細くても、「細い」と書かなければ良い話とも思えるが…
身長も小さい設定に感じる(実際イラストの女の子の身長は低い)
世界展開するゲームなら、利用するユーザーも多様だろう。女の子の体型や見た目に言及するのは、差別的だということを抜きにしても、さまざまな人種、見た目の人が没入しやすい方が良いだろう…もう日本の乙女ゲーは、世界展開を意識していないのかもしれないが
料理のシーン
日本乙女ゲーは女の子の料理シーンが多い
日本の乙女ゲーは、よく女の子が料理する
お菓子を作ることが多い
料理はワンプレートじゃないし、めちゃくちゃ凝っている
料理できないというキャラもまれにいるが、なぜか料理に詳しい…それは料理ができるだろ!と突っ込みたくなる
そして女の子の作った料理を当然のように、さほど感謝もなく食べる攻略対象(男性)
日本乙女ゲーにおける男性の料理
最近は、ジェンダー感のズレが伝わってきたのか、日本の乙女ゲーでも男性が料理を作ることも…
ただ「作ってあげた」っていうニュアンスが消えてないから、これじゃない感が拭えない
女の子は、男の子が料理を作ると「悪いよ、手伝うよ、皿洗おうか?ありがとう」までが、マストで書かれている
一つのことをして貰ったら、何回もありがとうっぽいことを言わなくてはいけないらしい…
それなら面倒だし、外食でいい
海外乙女ゲーにおける男性の料理
一方、とある海外乙女ゲーで、私は驚いた
男の子が女の子のためにご飯を作って、ご飯を作る準備まで一人でして、食べた後はご飯の後片付けをしていた
女の子が手伝うこともなく
それに対して女の子は「ありがとう」とかもなく、普通にそのシーンがサラッと終わった
そもそも手伝うって言葉が使われていない
その書かれ方からして、日本の乙女ゲーのような「わざわざ作ってくれた…♡」などではなく、「いつもの優しさ」…いや優しさですらない「当たり前なこと」って感じ
ありがとうが当然の社会
そもそも日本だと、何かしてもらったら、ありがとうって言わないと「酷い人」ってなる
下手したら、「してやったのに」なんて言う人も出てくる
日本も昔はきっと、ただ思いやりで何かして、それに「ありがとう」って言ってただけだと思う
今は「ありがとう」って言われたいために、優しくしている感じ
とにかく見返りが欲しいみたい
これは作品だけじゃなくて、現実もそうで
日本の自己肯定感の低さ
そういう価値観はどこからきてるのだろう…
自己肯定感が低いから、他人から喜ばれたり認められなければ幸せじゃないのだろう
一方海外では、「自分がしたいから」人を愛すし、別に見返りがなくても楽しい
人からの反応を求めるのは不毛だ
そろそろそういうあり方を、変える必要がある