【イベントレポート】量子力学を目で見てみよう
みなさんはコインを投げたときに表になるか裏になるか、予測できると思いますか?
どこを弾くか、どれくらいの力で弾くか、空気の抵抗はどうかなどを考えれば予測できるだろうと思いますよね
実はその予測が絶対につかず、結果が確率に依存するような世界があります
それが量子力学、小さな世界の物理学です
ですが、直感と反するようなものを現実で目にすることは難しい……
そんな世界を体験することをコンセプトにしたイベント「量子力学を目で見てみよう」を今回は紹介しようと思います。
✨量子力学を目で見てみよう 2分ダイジェスト✨
量子力学って何!?
まず、力学という物体の運動を考える学問は大きく古典力学と量子力学に分かれています
つまり、量子力学の出現とそれ以前で学問を分けられるくらいインパクトがあった発見ということですね!
こんな力学というくくりでくくられるふたつですが、同じ対象を研究しているのではありません
ざっくり書くと古典力学は私たちが生きている世界、よく学校で習うようなものを投げるといったような運動を研究し、量子力学は小さな世界、物質を構成する原子の動きなどを研究する、といった感じです
量子力学が考え出され始めた当時は、上記で説明したような量子力学の確率に支配されるという考え方に対して大きな反発もありました
かの相対性理論で有名なアインシュタインも「神はサイコロをふらない」という言葉を残し、量子力学には否定的な立場をとっていたんです
そんなにわかには信じがたい量子力学も今では正しいとして研究され体系化されています
そして、その量子力学を専門に研究されている山崎詩郎先生がご自身の経験も織り混ぜながら、参加者を量子力学の世界に案内してくれるのがこのイベントです
量子力学に挫折した人にもオススメ
以前、私自身興味をもって量子力学を調べたことがあるのですが、全然理解できなかったんですよね
確率で決定する?物質が通り抜ける?電子は雲?なんじゃそりゃってかんじだったんです笑
おそらく私みたいな人も少なくはないでしょう
そんな私ですが、本イベントを通じてひとつ分かったことがあります
それは私自身が古典力学の考え方に縛られていたということです!
私自身は今まで古典力学の前提にたって量子力学を理解しようとしていたから理解できなかったのだと
イベントの中で古典力学的な考え方だとこうなるんだけど、量子力学で考えるとこうだから……といった感じで前提から解説が入るのですが、これが分かりやすい!
何度かかじってみて挫折した私がすんなり魅力に気付けたので、私のような人も参加する価値があると思います!
最初に学び始めるときにこのイベントに出会えていればと思わずにはいられません……
「量子力学を目で見てみよう」のタイトル通り視覚的に楽しいイベント♪
このイベントは机上の理論ばかりを紹介するわけではないんです!
コマや光を使った実験を行ったり、実際の研究で使われている道具を見せてもらえたりしながらイベントが進行していきます
こうすることで、理論と実践の双方から理解を進めることができるんです!
ちなみに、この行われる実験たちは「量子力学を目で見てみよう」というタイトルに違わずとても視覚的に楽しい実験でした!
身近な光を使った実験なんかを体験したあとには普段生活しているこの世界もどこか不思議な世界に思えてきます!
というわけで今回はイベント「量子力学を目で見てみよう」の紹介をしました
このページをご覧になっているあなたは少なからず理系学問に興味がある方だと思います
理系の学問というのは直感に反することを理論で納得するということが要求される場面が多くあります
特に物理学はそういうことが多い学問です
特に量子力学はそのうちのひとつとして代表的
学べば学ぶほど学問の奥深さを知れると思います
そんな物理学の一端、学問の魅力をこのイベントで学んでみてはいかがでしょうか?