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本当の必読書
9年前にTumblrに書いたものがサルベージされたので、ここに転載しておく。
「死ぬまでに読むべき百冊」「今読むべき五十冊」「二十代のうちに読むべき百冊」
世の中には、様々な「必読書リスト」が出回っている。
でもこういうリストは、選定者の(俺はこれだけ読んでいるぜ的な)エゴや偏りがどうしても反映される。
本当に読むべき本はどこにあるのか。ウェブ文芸マガジンのThe Millionが出した必読書リストは、一味違っていて面白い。
・レジで本屋の店員がそれを巡って口論している本があったら、それは読むべき
・電車の中で誰かが笑いをこらえながら読んでいる本があったら、それは読むべき
・電車の中で誰かが涙をこらえながら読んでいる本があったら、それは読むべき
・飛行機のシートポケットや公園のベンチやバスやレストランやホテルに誰かが忘れていった本を見つけたら、それは読むべき
・祖父母の家で「レイへ。愛を込めて。1949年のクリスマス」といった献辞が入っている本を見つけたら、それは読むべき
・好きなバンドが歌詞で引用している本があったら、それは読むべき
・高校時代に好きだった本があるのなら、それはもう一度読むべき
・自分と同じ名前を持つ登場人物が出てくる本は読むべき
・これから行こうとしている国が舞台の本は読むべき
といった具合だ。人によって、本のリストは変わってくる。必読書の定義として正しいし、何よりもロマンティックなのがいい。
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