第二話。実力ではない?!海外医学部、進級できない本当の理由
海外医学部の「進級率3割」説 現実は…
今回は、進級率についてのお話です。
皆さんは、「海外医学部の進級率は3割」という話を聞いたことがあるでしょうか。
この話は本当か嘘かといえば――厳密に言うと、嘘ではありません。現に、そのくらい進級率が低い海外の大学も存在します。
しかし、それが「海外医学部は難しいから進級率が低い」、「全ての海外医学部が同じ」といった認識につながっている現状を見ると、それは嘘とも言えます。
では、進級率の違う大学には一体どんな違いがあるでしょうか?
その前にまず大前提ですが、どの大学であっても医学部は勉強量が多いですし、遊んで卒業できることはあり得ません。
そのうえで進級率に差があるのはなぜか。その理由について公にはされておらず、単純に『海外医学部=難しいから』とされています。努力すれば大丈夫。進級できないのは個人の実力不足、と暗示をかけられているのです。
もちろん個人の力も重要ですが、実はそれ以上に進級を阻んでいる要素があります。
まず、一つ目は『進級の人数制限』です。
大学側も留学事務局も、進級の人数に制限があることは言及しません。しかし、実際のところ制限があるのが現実です。大学によって、科目によってさまざまですが。これは、絶対的な評価というよりも相対的な評価によって進級が決まることを意味します。
確かに、制限があり、競争率を上げることで生き残る生徒の質は高まるのかも知れませんが、果たしてそれが将来に影響しているかどうかは定かではありません。むしろ、退学する確率が高いことに関しては悪影響の方が大きいかも知れません。
学生にしてみると、人数制限があることで、学生同士のいざこざが増えたり、自分が進級するために他人を蹴落としたり、過去問や情報を共有しなかったりと、勉強以外のストレスが圧倒的に増えてしまうことでしょう。
二つ目は『テスト方式』です。
単位を取り、進級をするには各教科のファイナル試験を合格しなければなりません。実は、進級率が低い大学のファイナル試験の方式は口述試験が多い傾向にあります。
正直なところ、英語のスピーキング能力についていえば、海外の学生と比べると日本人は不利です。そして口述試験の試験官も人間ですので、周りと比較されて、少なからず先入観、固定観念も関連して不利になる場合が多いです。実際、不当な不合格に納得できない生徒もたくさん見てきました。
他にも細かい要素はたくさんありますが、進級率が低い大きな原因は上記の二つです。これらの事実を知らずに進級率の低い大学を選んでしまい、入学してドロップアウトする生徒が沢山いるのが非常に残念です。
┃進級率が高い海外医学部、それは…
では進級率が高い海外医学部はどんな所でしょうか。
その一つがTe Amo ルーマニア医科大学事務局がサポートするルーマニア医科大学です。
まず、進級人数の制限は一切ありません。絶対評価に基づき、合格すれば全員が進級できます。ファイナル試験は全教科例外なく5割で合格です。そしてテスト方式のほとんどがマークシート方式ですので、完全に平等な試験を受けることができます。
もちろん、運で受かるようなテストではないのでしっかりと勉強をしなければいけませんが、他人と競い合う必要がなく、自分の勉強をしっかりとすれば合格できます。
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