ごはんの味を噛み締める幸せ
こんにちは、歩くおしりです。
毎日おいしいごはんとロマサガを楽しむ生活をしています。あと、愛知県で車載SiC半導体の生産技術をしてます。
20歳から(20歳から)ほぼ毎日の飲酒を生きがいとしていた私ですが、
今年の初め頃に結婚しまして、7月になんとめでたく妊娠していることがわかりました。
ということで、以降、強制的に断酒をしています。
今思うと断酒して最初の1~2週間は酒とお刺身のことばかり考えてましたが、
8月に入ってからは酷いつわりでそれどころではなく、
グレープフルーツジュースとマックのポテトしか摂れなくなってしまい、酒なんか見るだけで吐きそうになるくらいでした。(常に二日酔いに近い感じ)
万年ダイエッターとして、どんなにがんばっても週に1kgまでしか落とせなかったのに、つわり期には寝たきり&飲み食いできなかっただけで2週間で3kg落ちてしまいました。
体重がみるみる落ちて心配になる一方で、「もしかして、今までのわたし、単純に食べすぎだったのでは?」という学びを得ました。
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9月下旬頃につわりはおさまりましたが、その頃には身体から酒が抜けてしまったのか、胎児を守ろうとする身体の仕組みなのか、酒を飲みたいなどとは1ミリも思わなくなってしまいました。
以前お試しで2週間断酒したとき(3年前)は酒を求めて死ぬほどイライラしたというのに。
実母(黒霧島900mlを一晩で空ける女)が「(私を含む)3人の子を産んで育てている間は、まったく酒を飲みたいとは感じなかった」と言っていたのは、どうやら嘘ではなかったようです。
10年以上酒を主食にしてきた人間が、体内ホルモンの影響でパッタリと酒をやめられるなんて、人体って自分が思うよりずっとシステマティックなんだな、と実感します。
ちょっと話は違いますが、例えばADHDの治療薬としてコンサータを飲んで変わる人の話を聞いたりすると、
昔なら努力が足りないとか心の弱さの問題だとか言われてしまっていたことは、実は割と化学的なコントロール下に置かれているというだけのものなのかもしれません。
ところで、この記事は、あらBさん(Twitter: @ark_B)のアドベントカレンダー2024企画の一つとして書かせていただいてます。
じゆうちょう Advent Calendar 2024 - Adventar
お題「あなたにとっての小さくても確かな幸せ(小確幸)」
私にとっての小確幸は、今の生活で感じるすべて(一つひとつ)だとおもいます。
今年1年で、私の生活は大きく変わりました。
去年仕事ではかなりキツい状況にいて(周りがイヤなヤツばかりだったため)、それを変えたくて大声あげて異動をしましたし、
いい縁があって、去年出会った人と結婚しました。
そして妊娠していることもわかりました。
今までは、自由気ままな生活を存分に満喫してきて、いいときも悪いときもあったけど波があること自体はすごく充実していたと思います。
東京の大学で酒の飲み方や化学を学んだ6年間も、
就職で愛知にきて、JTCソルジャーとしての振る舞いを身につけつつ一人で生活してきた7年間も。
でも31歳になった去年、また一つの転換期というのか、急に一人の生活にも疲れて飽きてきちゃった気持ちと、環境のタイミングもあって、とんとん拍子で自分の価値観や生活が変わっていきました。
一人でまぐろのお刺身をハイボールで流しながらサウスパーク観て、サガやりながら寝落ちして、日中は仕事に全振りして、もう毎日これでいい、自分のペースで過ごせるのが一番だと思ってたのに、
夫と暮らすようになってからは、自分だけの時間は確実に減っているのに、それ以上になんでも楽しく感じることが増えました。
自分のためだけにやるのが億劫だった細かい家事もこまめにやるようになって、日々気持ちがスッキリしています。
仕事を家に持ち込まなくなって、休日も心から楽しめるようになりました。
酒を飲まなくなってからはお米や、薄味のおかずや甘いものをすごくおいしく感じるようになって、前よりずっと食べ物の味を噛み締めるようになった気がします。
毎日おいしいごはんをつくってくれる夫と、健康であることへの感謝が尽きません。
自分の子が欲しいとおもったこともこれまで一度もなかったのに、夫と出会ってからは、夫との間に子を授かることを自然に受け入れている自分がいて、
いざ妊娠すると酒は飲めないし、生ものは食べられないし、長風呂もできないし、ダイエットもできないし、つわりはどんな体調不良より辛いし、ひどく疲れやすくなったし、寝不足だし、腰痛いし、軽い運動しかできないし、少しでも体調が変わると不安でいっぱいになるのに、
仕事から帰るとヘトヘトで、自由時間もなしにただベッドで大人しく横たわって、それでもおなかがちょっとモコモコ動くだけで、この子が元気なら自分の具合の悪さなんて二の次でいい、何より大切な存在だと感じるようになりました。
一人だったときにはまったく想像できなかった感情ばかりですが、私にとっては、確かな幸せだと感じることでいっぱいです。
早く産んで楽になりたい気持ちもあるけど。
ちなみに現在妊娠7ヶ月目に入り、だいぶおなかが大きくなってきましたが、まだおしりのほうが目立っており、このままだと一生歩くおしりです。
産んだあとも今のように健康的に食べて、さらに子育てに気を取られていられれば痩せるのかなあと期待しているのですが、
授乳が終わって酒が飲めるぞとなれば、どうせすぐお寿司と芋焼酎をたらふくキメたくなる体質に戻ってしまう気がします。
人生で一度はショートパンツの似合う女になりたい。そんな幸せも私のところにきてほしいなあと思っています。
(終わり)