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『気高き鷹に導かれて〜白夜の令嬢と蒼空の英雄~』令嬢と族長との甘い恋

アドウマドカ先生の新作がロマンスヒルズコレクションに登場します。貴族令嬢とカザフスタンの族長との恋を描く溺愛ロマンス!

気高き鷹に導かれて~白夜の令嬢と蒼空の英雄~

気高き鷹に導かれて~白夜の令嬢と蒼空の英雄~
アドウマドカ

あらすじ

「俺はこれから毎晩、ミロスラーヴァのすべてを見るつもりだ」

ロシアの領主の娘ミロスラーヴァは、悪い噂の絶えない男爵との結婚を無理強いされていた。 城から逃げ出した彼女を助けたのは、国境を旅していた遊牧民の若き族長ムラートだった。 彼女を優しく見守るムラートに、ミロスラーヴァの心は揺れるが…… 白夜の草原。蒼空を舞う鷹の声。美しく勇敢な族長とロシア令嬢の恋を描いたホットなラブロマンス!

編集部からのおすすめポイント

貴族令嬢とカザフスタンの族長という設定に度肝を抜かれつつの、まさかの甘い溺愛ロマンス。優しく純真なヒーローに癒されてください。遊牧民とともに草原の風を感じながら旅をすることができる、瑞玉のロマンスです。

アドウマドカ先生について

ハーパーコリンズ社(旧ハーレクイン社)『愛と生贄の森』でデビュー。 代表作は『堕ちた令嬢』『落ちこぼれナニーは公爵様の愛に包まれて』など。官能的でドラマティックな世界観にファンが多い。東京都在住。

イラストレーターのコマさんより、ファンアートをいただきました!

そのとおり!最高にイイ男なんですよ!

登場人物紹介

ミロスラーヴァ:国境にある領主の娘。結婚を無理強いされ逃げ出す。

ムラート :カザフスタンの遊牧民の族長。ミロスラーヴァを助けるが…

気高き鷹に導かれて~白夜の令嬢と蒼空の英雄~

試し読み

「お父様、どうかわたくしの話を聞いてください」

 ミロスラーヴァ・リアプノフはつとめて冷静に父に語りかけた。

 長い食卓の短辺に座するこの家の主、ヤコフ・リアプノフは、はなから娘の話など聞くつもりはないらしい。黙々とウォッカを煽り、肉を大きな片に切りわけている。

「ゴルジェイ・ニトロフ卿は婚約者の女性を二人、殺しています。もし、あの方と婚約したら、わたくしが三番目の被害者になるのです、だから……」

 ミロスラーヴァは父を説得しようと、つい早口になっていった。殺人の話題など夕食時にふさわしくないが、肉を食べているときぐらいしか、ヤコフは黙っていない。彼は年中愚痴や不満を家族にぶつけている。と、言ってもこの屋敷に残っている家族は、三女のミロスラーヴァだけだ。ヤコフは、羊の肉を咀嚼しながら片手をあげて、ミロスラーヴァの言葉をさえぎった。

「言いがかりはやめなさい」

 一息でウォッカを飲み干すと、ヤコフは鋭い視線を娘に向けた。

「ニトロフ卿の赤い髪と白い顔が気に入らないか? それとも、奴が性的倒錯者だという噂を信じて怖がっているのか? 男は顔や性癖じゃない。地位と財産だ。その点、あの男は貴族で金持ちだ。完璧じゃないか? 殺人? ハッ、おおかた男女のお遊びが行き過ぎてうっかり死んでしまったんだろう。とにかく滅相もないことを口にするんじゃない」

 父の低俗な口のきき方に、ミロスラーヴァは眉をひそめた。

「わたくし、本当に見たんです。ゴルジェイ氏がご自宅のお庭で女の人を殴っているところを。あの方が二番目の婚約者だったそうです。それから三日後に殴られた方は亡くなったのよ。突然死なんておかしいわ。殺されたにちがいありません」

「あの日のことか」

 いまいましそうに、ヤコフは口元をゆがめた。

「せっかくのクリスマスの宴だったのに、お前が大騒ぎをして恥をかいた。あの時、相手の女は殴られていないと言っていたじゃないか? まさか自分の娘に虚言癖があるとは思いもしなかった。恥ずかしくてもうパーティーにも出られないし、お前の嫁の貰い手もない。うちには娘が三人もいるのに、{儂|わし}の役に立つ結婚をした子はいない。上のアンナは貧乏貴族と結婚してしみったれた生活をしているし、商人と結婚したサーシャの旦那も大して成功していない。このリアプノフ領に恩恵をもたらす結婚なんて望めない。そう悲観していたのに慈悲深いニトロフ卿が、お前を嫁にと言ってくれたんだ。虚言壁のある鼻っ柱の強い娘をだぞ! 断る筋の縁談ではない」

「虚言癖なんかじゃないわ!」

 落ち着いて話そうと思っていたのに、姉たちまで貶められて、湧き上がる怒りのあまりにミロスラーヴァは席を立った。

「食事中になんだ? 座りなさい。嫁ぎ先で礼儀知らずなことをするんじゃないぞ。なんといってもお上品な男爵家だ」

「お父様、お願い。結婚の話がこれで来なくなるのなら、それでいいの。あの人は嫌!」

 婚約も結婚も絶対に嫌だった。

 殴られていないと証言したあの娘も、家同士のしがらみで本当のことが言えなかったのだろう。このままでは自分もそうなってしまう。

 ――どうしてわかってくれないの?

 父は片眉を不愉快そうに持ち上げて「女がなにを言っている」と、吐き捨てるように言うと羊肉を口の中に放り込む。

「女がって……わたくしだって生きて、考えているのよ」

 あの男が女性を虫けらのように扱い、そんな扱いを受けた女性になんの反論の権利もないことはおかしい。ミロスラーヴァが垣間見た暴力の現場で、ニトロフ卿はたしかに笑いながら女性を殴っていた。

 ――お父様はすべてを知っていて、それでもわたくしを差し出すんだわ。

 デザートは? と問いかけるメイドにいらないと断ってから父の姿を振り返る。

ヤコフはがむしゃらに肉を喰らい、酒で流し込んでいる。

「それならお父様、さようなら。わたくしはこの家から出て行きます」

 明日になれば、両家の父親同士で結婚についての話し合いが持たれ、まずは婚約の儀式が行われるだろう。婚約式が終わると男性は婚約者を家に呼び数日滞在させることができる。

 ――そのとき、わたくしは殺されてしまうんだわ。

 その前に逃げよう。ミロスラーヴァは決意した。

「ソコロフスキー!」

 でっぷりと太った腹に力を込めて、ヤコフが使用人頭を呼びつける。

「はい、旦那様」

 二メートルはある巨体のソコロフスキーが、敏捷な動きでヤコフのそばに駆け寄った。

「明日までミロスラーヴァを塔の屋敷牢に閉じ込めろ。本人がいなくては話が進まない」

「かしこまりました」

「いやっ!」

 大男の手が伸びてミロスラーヴァは悲鳴を上げた。

 ソコロフスキーをかわして逃げようとしたところを、呼び集められた給仕たちがミロスラーヴァを捕まえて引きずる。いつもはミロスラーヴァに敬意をこめて接してくれる使用人たちも、結局は父のいいなりなのだ。

「やめて、やめて、わたくしのいないところで勝手に話を進めないで!」

 長い廊下を引きずられながら、恐ろしさに膝が抜けそうになる。

 娘の死よりも、男爵家との縁談に目がくらんでいる父に絶望していた。三度目の正直でミロスラーヴァが死んでしまっても、父には相応の見舞金が入り、商売の取り引きも優遇して貰えるのだろう。道具のように扱われている悔しさと悲しみで、青い瞳には涙の膜が張った。

 優しかった母は幼いころに病死し、姉たちも嫁いで他家の人間になっている。ミロスラーヴァを助けてくれる人など、もういない。

 リアプノフ家の牢は塔の最上階にある。そこに入れられて明日までなにもできなければ、ニトロフ家にやられてしまう。そして、あっという間に命を落とすのだ、それも尊厳を踏みにじるような残虐な方法で……。ほんの少し手をつけた夕食が逆流して、吐いてしまいそうだった。

 嗚咽を押し殺すと、ぽとりぽとりと涙が落ちる。泣いている顔を使用人に見られぬように、ミロスラーヴァはうつむいて尖塔の部屋に入った。

「おやすみになる前に、侍女をやります。そこでおとなしくなさっていてください」

 ヤコフの忠実なしもべであるソコロフスキーが、感情の見えない目のまま告げると去っていった。彼を手伝った給仕たちも、手についた埃を払いながら退散する。嫌な音を立てて、さび付いた鍵がかかる。

「……さむい」

 塔の部屋は、どこからか風が入ってくる。夏物のドレスの胸元を両手で抱きしめながら、ミロスラーヴァはすべての使用人が去ったことを確認した。

「出て行ってやるわ。わたくしを見くびらないで」

 カーペットをめくって、手をかざすと冷たい空気の上がってくる場所がある。

「ここね。よかった、修繕されていない」

 床の一部に正方形の穴が開いていて、{蓋|ふた}がかぶせてある。持ち上げると下の階につながる抜け道になっていた。はるか昔に姉たちと、ここを遊び場にしていたころに作った秘密の通路だ。子どもがやっと通れる穴をなんとかくぐってひとつ下の階に移ると、今度は外階段で階下に降りられる。ただし、外階段とは名ばかりの鉄のはしごだ。

「平気よ。ちっとも怖くない」

 自分に言い聞かせた。下を見ると硬い石畳が敷いてある。落下したら即死だろう。

 鉄ばしごは、錆びてギシギシと音を立てている。

「十歳のころは軽々と降りていたわ、今だってウエストはうんと細いもの、大丈夫!」

 おてんばな子ども時代は軽々とでも、二十歳になった今は胸や尻がつっかえる。設備は古びて、なにもかもが頼りない。

 ミロスラーヴァは、なんとか五階のバルコニーまで伝い降りた。そのまま自室の窓まで外壁を横に伝っていく。軽い布のスカートがめくれ上がるが、押さえることもできない。

 夏風を入れるために窓は開け放たれていた。

 窓周りの装飾に手をかけて部屋に飛び込むと、じゅうたんの上を転がってベッドの脚にぶつかった。

「いたいっ」

 一瞬、天地がさかさまになり頭がぐらぐらしたが、物音に気付いた使用人に見つからないように息をひそめる。幸い廊下には誰もいなかったようだ。

「……神様、お守りくださってありがとうございます」

 汚れた手もそのままに十字を切ったミロスラーヴァは、大急ぎで身の回りのものをかき集め、外階段を使って三階まで降りた。もはやミロスラーヴァを支配しているのは死を回避するための手順でしかなく、感情よりも頭に浮かんだ脱出方法を遂行することに全霊をささげていた。

 リアプノフ邸は複雑に入り組んだ鉄製の外階段に、優雅なバルコニーをつける独特の景観を誇っている。遠目で見ると、骸骨の手が邸宅を包む要塞のようだ。

 円形のバルコニーから見渡すと、沈まぬ太陽があたりを明るく照らし、遠くに巨大なヴォルガ川のうねりが見える。川面をきらめかせている清らかな水は、カスピ海へと向かう。

 ミロスラーヴァの父が治めるリアプノフ領は、やせた土地にジャガイモと小麦しか取れないロシアの辺境地だ。白夜の怪物と恐れられるヤコフの恐怖統治によって、農民は多くの税金を搾取され、リアプノフ邸だけは貴族さながらの生活を送っている。

 三女のミロスラーヴァは、農民への申し訳なさに新しい特産品の研究をし、農作物の種を買ったり、変わった形の丸パン、カラヴァイを焼いたりと孤軍奮闘していた。

 それらの努力がひとつも実を結ばぬまま、この家を去らなければならない。

 夏の終わりの湿気を含んだ風がミロスラーヴァの金髪を撫で、涙の粒を優しく飛ばしてくれる。その瞬間、もう戻って来られないのだという郷愁にさいなまれた。

「さようなら、リアプノフ領。なにもできなくてごめんなさい。わたくしは出て行きます」

 息を吸い込んで手のひらを握ると、太陽が応援してくれるような気がする。

 もう戻らない。

 自分の力で生きていこう、それがどんなに辛く厳しい道のりでも!

 地平線のかなたを見渡したその時に、響き渡る笛のような声が聴こえた。

「なにか……聴こえる」

 あの音程には聞き覚えがある。

 オッホーヒーホー、ヒーヨーホーイーヨー、オッホーヒーヨー!

 間違いない、カザフスタンの人々が歌う高いピッチのあの歌。

 あまりにも素晴らしくて、ミロスラーヴァは文献を調べたことがある。極北近くから伝わったクルニングと呼ばれる哀愁に満ちた旋律で、羊を集める呼び声らしい。

「放牧の帰りかしら。この家から出ていく間際にクルニングが聴けるなんて運がいいわ」

 毎夏の遠乗りで耳にするその歌が聴きたくて、ミロスラーヴァは遊牧民の集落を草陰から覗いては、歌に癒されてきた。

 絶望のどん底で大好きな羊飼いの歌が聴けたのは、神様の最後のプレゼントなのかもしれない。ミロスラーヴァは、白夜の空気を震わせる神秘的な歌にじっと耳を傾けた。


 美しすぎて悲しくなる。

 大好きな白夜とヴォルゴ川の景色、そこに憧れの歌が流れている。

 感傷的になっていたミロスラーヴァの瞳から、大粒の涙がこぼれ落ちた。指先で涙を拭い、頭を振る。

 ――泣いていてはダメ! 自分の運命は自分で切り開かなくっちゃ。わたくしは乗馬が得意だし、丸パンのカラヴァイならコック長よりも上手に焼ける。きっと仕事が見つかるはずよ。

 首都にいるすぐ上の姉サーシャにかくまってもらいながら、自立の道を探すつもりだ。

 サーシャの夫は裕福ではないが、人がよく顔が広い。父に見つからないような職場を紹介してくれるかもしれない。

 苦労するだろうが、楽しいことだってきっとあるはず。そう思って自分を奮い立たせる。

「あら? ますますはっきりと聴こえてくるみたい」

 かすかだった声は、次第に楽団のように近づいてくる。

 女性のものとは違い、大勢の男性が歌う声は荘厳な迫力がある。

 ――こっちにくるわ、あの声。放牧の帰りなんかじゃなくって、この城に向かっている?

 カザフスタンとの国境に目を凝らすと、地平線に黒い塊が動いているのに気がついた。塊は土煙をあげて、弾丸のような勢いで向かってくる。

 ――あれは……なに?

 先頭は馬のようだ。

 そのあとを羊が追いかけ、さらにあとを馬の群れが追いかける。

 馬上には、華やかな衣装を着た人影が見え、彼等が放つ声は見事に羊を統率している。

 瞬く間に群団はミロスラーヴァの父が統べる領土へと入ってきた。

 屋敷の中がにわかに騒がしくなり、それぞれ武器を手にした使用人が、東の方向へと集まると、屋敷を守る形に陣をとった。

 使用人頭のソコロフスキーが、猟銃を持って正門へ駆けていく。

 ――だめよ。待って、待ちなさい、ソコロフスキー。正装をしていらっしゃるわ。

 大声を出したかったか、ここで見つかるわけにはいかない。

 ソコロフスキーが首から下げた望遠鏡を持ち上げて目に当てた。

「みな、待て! あれは、鷹の紋。バエケゾフ族の一行だ。奇襲ではない、歓迎の準備を!」

 彼の判断にミロスラーヴァはほっと胸をなでおろした。

 遊牧の民であるカザフスタンの民族と、国境ぎりぎりのリアプノフ領は、友好的とまではいかないが、敵対はしていない。

 使用人たちが武器を隠し、メイドや小僧たちまで並んで歓迎の出迎えをする。ほどなく先頭の馬が後方を大きく引き離す速さでやってきた。

 彼の姿が近づくにつれ、異国の装束の端麗さが際立った。上半身がまったくぶれない見事な乗馬は、彼の肩に乗る鷹が少しも揺れていないことからもうかがえる。居城の手前で大鷹が天空へと舞い上がった。沈まぬ太陽を背に受けて、鷹は大きな弧を描く。

 鷹の動きにつられた馬が、前足を高く持ち上げた。

 馬上の男の顎が上がり、まなざしがバルコニーにいるミロスラーヴァをとらえる。

 ふたりの視線が、鋭い音を立てて絡み合った。

 男の黒髪を覆う帽子からコート、手袋、そしてブーツまで、白地に金糸の刺繍が施されていて王者の風格が漂っている。長い髪に結ばれた宝石が、風に煽られて光っている。浅黒い肌に切れ長の黒い瞳と細い鼻梁、立派な体格に反して男は繊細で美しい顔立ちをしていた。

 ――この方が、バエケゾフ族の長。そうに違いないわ。

 ほんの数秒見つめ合って、我に返ったミロスラーヴァはバルコニーの陰に身をひそめた。

 あとにつづいて到着した二十名ほどの従者も、きりりと凛々しい衣装を着ている。それでも当主を引き立てるためか、黒や銀を基調とした控えめなものだ。従者は様々な年齢の男たちで構成されていた。

 族長はかなり若い。

 彼がなんのためにリアプノフ領にやって来たのか、そのことには興味はあるが、今はこの騒ぎに紛れて逃げるのが先決だ。正面玄関に屋敷じゅうの使用人が押し寄せている。もはや出迎えというよりも、珍しい衣装を着たカザフスタンの部族が見たいという好奇心からの人だかりは、脱出に好都合だ。

 鞍に引っ掛ける振り分け式のバッグを肩に載せて、ミロスラーヴァは屋敷の中に入った。

 家の中は、夕食後の食堂も、台所も、がらんとしている。

 勝手口のドアをそっと開いて外を見ると、族長の姿に興奮するメイドたちの姿が見えた。

「カザフ人って、野蛮な民族だって聞いているけど、あんなに格好いいの? 初めて近くで見たわ」

「あの金色の人。無表情だけど、きれいに整った顔をしているねぇ。それにあの衣装。どうやって作るんだか? 手が込んでいるったらないね」

 若いメイドも年配のものも、少しでも近くで金色の衣装の男を見たいと、じりじりと玄関前ににじり寄っている。

 ――カザフ人が野蛮だなんて嘘だわ。でも無表情っていうのは、わたくしも同感よ。

 しっかりと目を合わせておきながら、彼は眉ひとつ動かさなかった。

 ――お父様にご用事かしら? 

 メイドたちの見識と同様に、父も定住の家を持たない遊牧民を馬鹿にしているところがある。失礼なことを言いださないか、ミロスラーヴァは耳をそばだてた。

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