もしも桃鉄がeスポーツになったら
近年日本でも勢いのあるeスポーツ。以前はストリートファイターのような格闘ゲームのイメージが強かったですが、近年はshadowverse(カードゲーム)やパズドラ(パズドラ)等幅広いジャンルで人気を集めています。
ゲーマーの皆さんは「このゲームもeスポーツになったら面白そうじゃね?」と妄想した事は無いでしょうか?
私の場合はタイトルの通り、桃太郎電鉄...通称「桃鉄」です。
こういった妄想、私は大好きなので自由に書き連ねてみます。興味を惹かれた方はこの記事にお付き合いください。
※桃太郎電鉄...鉄道会社の社長となって、ランダムに決められた目的地の駅を目指しながら資産を増やしていくパーティーゲーム。すごろくの要領でお手軽に楽しめるが、ランダム性の高いイベントの数々によって格差社会や下克上が生まれやすいので友人との関係もお手軽に崩れる。
想像してみてください
eスポーツになれば、桃鉄をプレイする事によって生計を立てるプロ選手達が選ばれます。選手達は試合に勝つ為に、桃鉄の最適なプレイを探る為に研究を始めるでしょう。しかしこのゲーム、あまりにもランダムなイベントが多過ぎる。パーティーゲームとしては素晴らしい事なのですが、これが競技となってくると非常に厄介です。最初はカードマスにでも止まってカードを集めて今後の手を増やすのが良いのでしょうが、あまりにもカードの種類が多い。序盤の動き1つ取っても、定石を作り出すのは非常に困難だと思われます。
プロ同士によるボンビーの押し付け合いが見たい!
桃鉄といえば友情崩壊ゲームとしてお馴染みです。身内やCPU相手にプレイすると誰か1人が貧乏神をなすりつけられて借金地獄になる状況になりがちですが、プロ同士の場合はどうなるのでしょうか。いつボンビーが来ても対応出来るように、取り憑かれた際の立ち回りまで研究されていく事でしょう。それとも、プロ同士の間であっても借金地獄からは逃れられないのでしょうか。ボンビラス星まで連れていかれて地獄に落とされてしまうのか、そんな状況からさえも逆転してしまうのか...!
物件の奪い合いの研究が深まりそう
資産が増えてきたら物件を買って、更なる総資産の増加を目指すのがこのゲームの大きな要素の1つです。しかし実際に遊んでいると「なんとなく立ち寄った駅に丁度良い物件があったから買えるだけ買った」みたいなプレイになりがちではないでしょうか。駅によって物件の当たり外れにも大きな格差がある事は桃鉄をプレイした多くのプレイヤーが知っている事ですが、実際に当たり物件のある駅を記憶しておき、なるべく立ち寄れるように動くプレイヤーはごく少数だと思われます。ボンビーの押し付け合いや目的地を目指す事に手一杯で中々物件まで気が回りませんからね。
これがプロ同士になればどうなるのでしょう。総資産を増やす事=勝利ですから、物件は最重要とも言えるくらいの要素です。独占阻止を狙ったり、増資を前提にプレイを進めたり、状況によっては目的地に着く事よりも物件を買いに行く事を優先するようなプレイが見られるかもしれません。ほとんどのプレイヤーが気付いていない桃鉄の奥深さを除けるような気がしてワクワクしてきます...!
ゲーム内の総資産がファイトマネーと連動したりして
eスポーツになるからには賞金を賭けて戦われます。大会に優勝したプロには多額の賞金が支払われる訳ですが、ゲームの総資産に応じてある程度ボーナスがついたりしたら燃えそうな気がします。法令的にどうなのかは気がかりですが、妄想するだけならとても楽しそうです。反対に借金地獄を味わった人はライセンス剥奪という事も...!
これはポイント制ならある程度現実味がありそうですね。シーズンを通して何戦かを戦い、ゲーム終了時の総資産がポイントとして加算されていく。シーズン終了時に借金のあるようなプレイヤーはプロ失格、みたいな厳しい現実があるとボンビーの絶望感もひとしおです。
自分が大富豪だったらこんな大会を開催して見てみたい...。
もしかしたら将棋並に奥が深いのかもしれない...
ここまで色々と書いてきましたが、あれ?もしかして本当にeスポーツ行けるんじゃね?という気になってきました。最初はあまりにも運の要素が強すぎて無理だろう、と考えていたのですがカードをどう使うか・資産をいかに集めるか・ボンビーの押し付け合い等は戦略がものを言います。そして多彩なイベントとランダム性によって、その奥深さはとんでもないところまできている...。桃鉄ガチ勢の犬山紙子さんは"10年くらいになってくると、どんどん戦略性が増してきて、10年超えたら運とか言ってるのは、“やってない人”だな……って感じがしますね"と語っています。
この記事の後半にもあるように、桃鉄は「ワイワイやる人がほどんどを占めるゲーム」。自分も実際そうやって遊んでいた、だからこそ犬山さんのような勝つ事に本気な人達がぶつかり合う様子をeスポーツのような形で見てみたい...!と思うのでした。
いつか見れたら良いなぁ...。