
謎の師匠ビジネス
コロナ禍の少し前だろうか。
その頃から巷でSNSの超加速的な普及の波に乗っかり
あるモデルケースのビジネスがジリジリと増え始めていた。
そう、
「謎の師匠ビジネス」だ。
謎の師匠ビジネスとは?
なんともいきなり怪しい話で申し訳ないw
結論から先にお伝えしよう。
謎の師匠ビジネス=#コンテンツビジネスだ
コンテンツビジネスとは
自身の持つ経験、キャリアなどを活かし、その分野の知識を他者へ提供をする。
そんな感じだ。
例えば、
毎日ブログを書いていたら、ある日を境に
収益化できるようになった。
スタート時は会社員で、ただの趣味程度だったが
今では本業の年収を超えてしまったので、会社員やめて、今では
「好きな時間に、好きな場所で仕事できてめっちゃ充実してまぁす」キラキラ
ブログから収益化をしてみんなも脱サラしませんか!?
的なやつ。
そして
そのノウハウや経験をある程度高額(うん十万円以上)で販売する。
これがコンテンツビジネスだ。
当時は詐欺じゃん!
みたいによく言われていたが、別に詐欺でもなんでもない。
別に悪いことをしているわけでもないし
実際その人自身が実績を出してそれを共有しているだけなので
間違ったことをしているわけでもない。
このモデルが悪ではない
前述した通りこのモデルが悪なのではない。
似たところで言うと
「プロセスエコノミー」というものも同じように
出てきた頃は、詐欺だとか言われていた気がする。
とにかく日本人の特性として
「知らないことは恐い=悪」みたいななんともまあお粗末な
考えがいまだに抜けきらない。
念の為にもう一度言っておくけど
「コンテンツビジネスが悪」ではない。
卓越したプロモーション
あなたの持っている、スキルや経験を活かして
自由な生活を手に入れませんか?
こんな経験が…と自分では思っていても
その経験や知識を必要としている人がいます!
みたいなプロモーションで、え、これなら私でもできるかも。
と思わせてコンテンツに導入していく。
大体、そのPRを見て、そこからメルマガ登録
今だとLINEに登録。
無料の個別相談。
本契約。
こんな流れ。
いわゆるプロダクトローンチと呼ばれるやつだが
これ自体も、もちろん悪ではない。
むしろビジネスの手法としては
間口を広げて、誰でもできると思わせるPRの内容としては
目を見張るものがある。
(誰目線だよ偉そうにw)
これは心理的な要素をかなり含んでいて
効果はバツグンだw
だから、何か始めたいとは思うけど
何からすればいいの?とか考えている人には超絶刺さるのだ。
コロナ禍で一気に加速
そんな中、空白の3年、そうコロナがやってきた。
不要不急の外出を避けろ。
人に会うな。
会社行くな。
収入が激減した人は少なくないだろう。
人は不自由さを感じると、自由を求める。
無い物ねだりだ。
そんなタイミングで
「お家にいながら」とかいうキャッチを巧みに使った
PRがインスタとかで流れてきて。
え、家にいてもできるの?と興味を持ったが最後w
こんな感じで、足を突っ込んだ人たちも
結局同じようなやり方で発信を始め、
どんどんコンテンツビジネス人口が増えていった。
背景としてはこんな感じでしょうな。
今となっては飽和状態
今ではこのコンテンツビジネスとかコンテンツ販売は
当たり前の手法になってきた。
つまり、飽和状態に突入していると言うことだ。
ここまでくると認知もある程度あり
ビジネスとしてはやり易さはあるのかもしれないが
同時に、競合がひしめいている状態とも言えるので
容易ではなくなってきているとも言える。
そんな状況で、頭ひとつ抜け出して
爆売れする、なんてのはそう簡単ではない。
どんなビジネスや業種業態でも
やっぱり頭角を現すのは、『トップ5%』くらいだと思う。
100人いたら5人だ。
入口と出口
僕が一番それってどうなの?と思っているポイントを
お伝えしたい。
それは、入口と出口で商品が変わっていく。
ということだ。
入口、つまり最初に設定していく自分が持っているコンテンツ
もしくは経験ゼロからでもできるみたいな文言のコンテンツ
例えば最近だと
デザイナーとか動画編集とか結構多いよね。
デザイン系だと最初はそのスキルや知識を学んで
自分一人で制作できるようになるところまで勉強をしていく。
である程度できるようになると
さあ売っていこ!
とフィールドに降り立つ。
でもスタートしてまもない頃は、金額を低単価で設定せざるを得なくて
(自信もないから余計に)
なんとか頑張って宣伝して
受注しても、なかなか安定的な収入にはならない。
単価が低いからね。
でも実績を積むためにと頑張る。
慣れない作業と、こんな自分に仕事をくれたからと
低単価の仕事を必死に頑張る。
結果新規集客に時間を割けない。
いつまでも最初からのお客様には
値上げ交渉ができないまま…
詰むw
単価を上げたいと思う。
自分が学んだ講座の、「師匠」に
その旨を伝える。
そうすると師匠はこう言うのだ。
「あなたも先生を目指しなさい」と。
そして先生になるための更なる高額講座を購入。
受講。
この時点で2〜3講座のお支払いw
気づけば総支払額〇百万!なんてことも
自分がそうだったように
こっちのレールで走れば高単価だ!と
無事先生になって生徒の募集開始。
ほら、入り口と出口、変わったでしょ?
これが僕が言う
「謎の師匠ビジネス」だw
このモデルが悪なのではない。
じゃあ何が悪かって?
何が悪なんだろうな。
おしまい