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こんな店員は嫌だ


なんの根拠もございません

社会人になってから、僕はさまざまな商品を販売してきた。

形のあるものから、形のないものまで、
結構いろんな種類の販売を経験してきた。

そんな僕が今日は、それはまあ偉そうに

「接客」とは、みたいな話をさせていただこうと思う。

こういった類の話をする際に必ずついて回る

営業成績〇位!

とか

〇年連続No.!

とか

キャリアや、華々しい過去の実績を見せつけ
この話がいかに信憑性があるのか、と言うアピールをして
始めることが多いと思うが

もちろんそんなことは一切しないw

だから今からする話は
なんの信憑性もエビデンスもないから

期待をしてはいけない。


ただの感覚の話である。

それでもおもしろそうだなと思えば
最後までお付き合いいただけると幸いだ。


で、あなたは使ってるんですか?


早速本題に入ろう。

まず第一に、何かを販売するとき(売り手)
とっても重要だと思っていることがある。

それは、『自分が使っているか』という点だ。

シャンプーでも
化粧水でも
財布でも
洋服でも
フライパンでも
掃除機でも
洗濯機でも
車でも
家でも

これはモノの一例だが

販売者がその商品を実際に使っているかどうか。

これはとても大きな要因の一つになる。

例えば、洗濯機。

いくつものメーカーが存在するが
販売者として一番よく売れるのは

おそらく自分が使っている洗濯機なのではないだろうか。

なぜなら使っているからこそわかる
メリット・デメリットをしっかりとお客様に伝えることができるから。

そして、これは目に見えない部分だが、
なんとなく自分が使っているものは熱が入るからなのか
他の商品に比べて売りやすい。

ここで注目したいのが
「売りやすさ」の部分だ。

売りやすさよりリスク回避

この時心理的に起こっていることを少し
掘り下げて考えてみよう。

確かに、自分が実際に利用しているから売りやすい。
これは間違いないと思う。

と同時に、他の商品だとお客様に満足してもらえるのか。
という部分が販売時になかなか払拭できない。

そりゃそうだ。

だって、使ったことがないんだもの。

つまりさ
この商品だったら、未来が想像できて
お客様に満足してもらえる。というイメージができる。

それ以外だと、ちょっとわっかんないなぁ
って感覚があって

万が一満足いただけなかったら、を考えると
前者を売った方が安心なんじゃないかと思う。


もーっとわかりやすいのは
身につけるものや、普段使うもの
美容系の商品
(化粧水・乳液・シャンプー・トリートメント・シートパックなど)

この辺は特に直接肌につけるものだったり
毎日使うものだから特にレビューが気になるところだ。

最悪の場合、肌に合わず肌荒れを起こしたり。

それを考えると、やはり自分自身が普段から身につけている
使っているものの方が売りやすくなるわけだ。

結局のところどうなの

さてここまでは売り手側の視点でお話ししてきたが、

攻守を交代しよう。

買い手側の視点で見ていこう。

先ほどと同様に、何かを購入するにあたり
いくつか選択肢があったとする。

店員さんや、セールスのおにーさん、おねーさんが
これがいいですよーって勧めてきてくれたとする。

その時、実際にその人が使っている商品か
使っていない商品。説明を聞いてどっちを買おうかなって
思いますか。

まあここの感覚は人それぞれだけど

僕は基本前者。だってさリアルじゃん。

んでさらにいうと
利用者だからこそわかる

「ぶっちゃけこういうところは不便です」みたいな
デメリットな情報を開示してくれると
さらにこっちの方がいいね!となる。

変な売り込みは必要ない

やたらめったら、一方的に

「この商品はここがすごくて!」
とか
「最近めっちゃ売れてて!」(これが一番いらん)
とか

ちょっと聞きたいだけだったのに
猛烈アピールしてくる店員さん。

うん。落ち着け。

そんな感じで来られたら、引くしかなくなるんやで?w

この間、デパートにリップを買いに行った時
(自分へのクリスマスプレゼントね)

僕は成分やらは2、3番目の条件で
1番は、ビジュアル(見た目が可愛いかとかテンションが上がるか)
を最優先で検討していた。

なのにBAさんたちは、僕の話なんか聞いてくれず

リップを探している。と伝えると
各々が、自分たちが売りたい商品を
いけしゃあしゃあと説明し始める。

その瞬間から、どうやって話を切り上げようかなって
タイミングを探して、はい終了。


聴いて。共感。


ここでこんなBAさんがいたら即購入!してたよね
っていう理想を考えてみる。

BAさん「何かお探しですか?」
ROM「リップクリームが欲しくて」

BAさん「色付きですかぁ?無色ですか?」
ROM「無色のものが良くて」

BAさん「リップに求める条件とかありますぅ?」
ROM「あ、み、見た目が、み、見た目が、か、かわ」
ROM「見た目が可愛いのがいいです><」

BAさん「え、めっちゃわかりますぅ!!!リップってぇ、1日に何度も使うからぁ、テンション上がるのがいいですよねぇ!」
ROM「そうなのぉぉ!」

BAさん「それでいうと私もこれ使っててぃ、可愛くないですかぁ?」
ROM「え、めっちゃきゃわうぃぃー♡」

BAさん「ですよねぇ♪爆上げですぅ!」
ROM「買いますぅぅぅ♪」




少し恥ずかしいところをお見せしまったようだ。


何が起きていたか、おわかりいただけただろうか?

ポイントは

相手が何を求めているのかを店員さんはしっかり聞いてくれている。

そして、そこに対して自分も使っている、かつ
僕が求めている部分にも共感がくっついてきて

これで買わない方が難しいと思ってしまうくらい
最高の接客だと思う。

念の為に言っておくが、僕にものを売るのは
そんなに容易くはない。


売るのではなくて提案

接客が上手な人はいつも売り込まない。
そんな気がする。

しっかりと相手の話を聞き
必要があればそれについて回答をして。

いい買い物をしたな、とか
なんか買っちゃった。
って時って案外その商品やサービスのことって
そんなに話していなかったりする。

そんなものなのだ。

だから、
自分が証明。使っているから
伝えなくても「伝わる」くらいに思っていればいい。

売り気を出して説明ばかりを一方的にされると
この人は、話を聞いてくれないな。
の方が強くなり買う気は失せる。

セールスにおいて最も大切なこと。

それは

コミュニケーションだろう。


おしまい



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