DJ中に考えてる事とか【アニメゾン編】
はじめに
皆さん、おはこんばんちわ!ろーるすこーです。(※左から2番目)
そんな大層な者では無いのですが、曲がりなりにも人前でDJをかれこれ5~6年くらいはやっておりまして、気付けば歳下の子にお酒を奢る機会も増えてきました。
昔は、1ヶ月に1度、人前でDJをすれば良い方でしたが、今ではありがたいことに、月平均で3~4回ほど、年間で40前後くらいはDJをさせて頂いてます。
DJ始めたてて1~2年くらいまでは
1度現場で使った曲は使わない / 前もって選曲順を考えておく / 次の曲を流すタイミングでHOT CUEを打っておく
など、ちゃんと下準備をしていたのですが、そうやって増やしてきた自分なりのライブラリや、DJ出演の頻度が増えていくにつれてスタイルも変わりまして、現在では前もってしておく事と言えば
当日のフロアの雰囲気を想像し、それにあった曲をフォルダに入れておく
くらいになりました。
あとは、その中からその場で選曲して繋いでくだけなのですが「具体的に何曲くらい用意してくの?」とか「なんであの曲からあの曲に繋いだの?」みたいな事を質問してもらう機会が増えたので、たまには自分のDJプレイのセルフ解説みたいな振り返りも残しておこうかなと思い、記します。
アニメゾンってどんなイベント?
アニメゾン2周年記念回&ハロウィンスペシャルに"東京モンスターズ"としてゲスト出演いたしました。
アニメゾンさんのHPはコチラから
さて、前置きが長くなりましたが、ここからが本題。
2019年10月26日(土)に京都 河原町で開催されたアニメゾンさんにて、ゲストDJとして出演させて頂きました。
アニメゾンってどんなパーティなの?という事なのですが、
オタクもパリピも外国人も大集合!
京都で一番遊びに行きやすい
規格外の入場無料アニソンALL-Mixパーティ
と、公式HPに書いてありました。
自分は恥ずかしながら出演はおろか、遊びに行くのも初めてのパーティでしたので、"当日のフロアのイキフンを想像"しようにも……ねぇ。
ただ、幸いアニメゾンさんは公式のパーティスナップやムービーなどを精力的にインターネッツにうぴーしてくれてました。
また入場無料ということや、京都の木屋町/先斗町辺りから察するに、全然アニソンとか知らないお客さんもフラッとやってくるし、外国の方も多そうなイキフンがしますよね。
出演が決定して、しばらくして、タイムテーブルも共有されまして、自分は22:30からの3番手/ゲストDJとしては1番手を担当することになりました。
自分がフロアを担当する時間よって、流す曲はかなり変わりますので、早めに共有もらえると助かるンゴねぇ……(suckiiii!!!!さんは有能)。
また、なにやら直前に"乾杯タイム"なる時間が設けられていますねえ。フムフム
これらの事前情報を元に、こんな曲を流したいな〜、こんな曲はウケそうだな〜という曲を自分のPCから総動員させまして、飲酒開始。
以上の情報から、私が導き出した答えは以下のようになります。
・乾杯タイム直後なので、お酒関連の気の利いた曲からスタートしたい
・アニソンAll-mixなので、原曲/remixの垣根なくDJしたい
・会場が先斗町なので『ケセラセラ〜先斗町ver〜 / fhana』は絶対流したい
・京都アニメーションの曲をなるべく使いたい
・東京DJ'sの1人目なので、"そこそこ"で盛り上げたい!
それではここからは、当日のプレイ解説となります。
再現MIX / プレイリスト解説
↑良ければ再現MIXがありますので、聴きながら読み進めて頂けると幸いです。
コチラが当日のセットリスト。BPM160〜150までほぼ1周してます。ハチャメチャかよ…。
それでは当日のプレイを解説していきます。
まず1曲目
Radio Happy (tellmedaitan mashup)
この曲はイントロや曲の節々で炭酸飲料の「カシュッ」って音がサンプリングされているので、乾杯直後にはオシャレかな…と思い選曲。
2曲目
I'm藤堂ユリカ
言わずもがな、ラストラさんとCherry Brownさんのアレ。1曲目がゆったりとしたRemixだったので、Remixの流れは汲みつつ、景気付けにド直球なアンセムを。
3曲目
Puzzle(Ebon Sunset Remix)
とはいえ自分は3番手、まだ22時すぎでパーティは翌朝5時まで続きます。焦らずじっくりフロアを作っていきたい所存。自分が青春時代に大きな影響を受けた作品のうちのひとつ『NHKにようこそ』のパズルのRemixでフロアと自分の距離感を探ります。
4曲目
Youtuful Beautiful / 内田真礼
ここらで最近のアニソン原曲も、ということでチョイス。3曲続けてRemixという流れもあったのか、ワーッと盛り上がったと思います。
5曲目
Whiz / TrySail
暦物語より、whiz。渡辺翔さんの楽曲の中でも上位に好き。あと前もって意識はしてないけど、やっぱり声優さんの曲になりがち。個性は出すもんじゃなくて、出ちゃうな〜と再認識。
6曲目
Sparking Daydream / ZAQ
京アニ楽曲その1。当日はアニメゾンスタッフのとくさんが小鳥遊六花たむのコスプレをしていたことからも、自然とリロードしてました。あとでこっそり邪王真眼を見せてもらいました。
7曲目
READY!! / 765PROALLSTARS
コスプレを拾ったこともあり、ちょっと上げすぎたかな…と思ったので置きの一曲。よく聞くのでブチ上がる訳でもなく、でもフロアを冷やさない。実はこういう曲が一番使い勝手が良くて重宝します。765プロに感謝。
8曲目
Reception
vize.SecondardさんのとまどいレシピJ-CORE。イントロの「らったったらったったった…」で気付いてくれた人も多く、盛り上がりました。しかしサビ前の長いブレイクで「あーどしよ!」が入らなかったり、初見殺しトラップに皆さん引っかかってくれたので、DJとしてはシメシメ…(笑)。
9曲目
Q&Aリサイタル / 戸松遥
言わずもがな大アンセム、1番終わりからCメロへ飛ばし三三七拍子のところへ。次の曲への伏線です。
10曲目
最強◯×計画 / MOSAIC.WAV
L・O・V・E・は・る・か!を3回繰り返した後に「子作りしましょ(7拍子)」のところでカットイン。これは先日出演したアニメのOP/ED/挿入歌限定イベント『あにらいく』でも実戦投入済みの必殺技です。
11曲目
Brand new Style!! ~魔法みたいなShow time / StylipS
えっちぃ曲を流しちゃったので、その流れで『この中に1人、妹がいる!』もイケるかな、と思ったのですが、意外とこの辺のラインはOROCHIくんくらいしか盛り上がってませんでした。
12曲目
境界の彼方 / 茅原実里
京アニ楽曲その2。これも女性声優枠ですね。。萌えアニメは違うな…となって方向転換です。
13曲目
さよならアンドロメダ / 森久保乃々、 大和亜季、 渋谷凛
原曲が続いたので、またそろそろアニリミを流したいな〜と思い始めた所存。アニソン原曲からアニリミへの転換によく使いがちなのがこの曲。Future Bassのようなドラムンベースのような流れにしつつも、自分は3番目だからと一度クールダウン。
14曲名
Don't Say ''Ladies'' (Put a Tequila on the Next Episode)
nakinykoさんのthe next episodeマッシュアップ。古のマッシュアップだけど、めちゃくちゃサグいのでよく重宝してます。nakinykoさんのYoutubeからDL可能&この他にもWiz Khalifaとひだまりスケッチのマッシュアップなんかも作ってるので、ビビッと来た方はぜひ。
ちなみに元ネタはコレ
15曲目
ジャージ部魂! / 鴨女ジャージ部
さよならアンドロメダから音数を徐々に減らして、Hip-hopな流れで来たので、Hip-hop文脈のあるアニソン原曲も流しておきたかった。僕の前のDJ yuheyさんがTohjiとか急に流し始めたので、個人的にそれでブチ上がってしまい、この辺りは完全に引っ張られましたね。。鴨川つなぎ…はちょっとムチャがありますね(笑)。
16曲目
プリンシプル / 洲崎綾
京アニ楽曲その3。hip-hop文脈はそこそこに、アニソン原曲へ軌道修正。本当、たまこラブストーリーが全てなんすよね。無意識に女性声優だし。
17曲目
やさしさに包まれたなら / 坂本真綾
dopeな流れを払拭するかのように爽やかな流れでお口直し(?)。たまこ、たまゆらはマジで泣きアニメ。また名曲のカヴァーなので、アニメ詳しくない人も歌えるし、最適かなと思いまして。
18曲目
ケセラセラ〜先斗町ver〜 / fhana
この曲を流すためにやってきたと言っても過言じゃない。僕の大好きな森見登美彦先生の作品で知った先斗町という街でDJを出来た幸せを噛み締めて、再生ボタンを押しました。
19曲目
もうそう♡えくすぷれす -folclore remix-
私、花澤香菜さんが大好きなのですが、彼女の関連楽曲しか流れない公式mixCD『KANAight』という一枚がありまして、それのリリースパーティもあったのですが…(割愛)収録された公式Remixの中で1番好きなのがコレです。当日はこのremixに反応してくれた人もいて、良かったな〜。
20曲目
緋色の空(H.K.WORKS Remix)
僕がアニソンRemixにハマったきっかけと言えるH.K.のおふたり。いつも色んな現場で使わさせて頂いています。特にこのBPM帯に入ると必ず使う1曲かもしれません。
21曲目
Sh1buya MarblΣ TΣxturΣ(CatabilΣ EDIT)
この辺で女性向けとかどうかな…?と思いましたが、そこまででした。ただその後、女性客も増えてしっかりとヒプマイもウケていたので、入場無料ならではのフロアの入れ替えの激しさ、一瞬一瞬で空気作ってく感じは本当に難しかったですし、逆に言えばやりがいもデカかったです。この辺から"踊り"のターンを意識。アニソンも知らないよ!って人も外国の方も、トラックがカッコよければ踊れちゃうのがremixの良さだと思ってます。
22曲目
アンインストール x Tchami (ths Bootleg)
H.K.のふたりがアニリミにハマったきっかけだとすれば、アニリミにハマり自分もDJをするようになってから、サンクラで知ったtakashimaさんやハーブ屋さんにすっかりハマってしまい、ずっとファンでした。個人的にはアニソン原曲があって、remixは二次創作なので、あくまでも原作が1番ではあるのですが、まれにremixが原曲を超える瞬間があるんですよね。そういうremixはアウェーな環境でもガンガン掛けたいと思うし、実際に使います。
23曲目
不可思議のカルテ(ths Remix)
本当にThe Herb Shopさん大好きなんです。適度に最近の曲も、ということで不可思議のカルテをチョイス。アンインストールからまたちょいサゲの流れで、まだまだまだ…じっくりとフロアを温めます。
24曲目
Irony(Aiobahn 'PR' cover)
俺妹のIronyのドロップがカッコいいverなのですが、今はもうサンクラ等には無いようですね(当然だけど)。
25曲目
聖少女領域(ths bootleg)
この辺のアニメはどうだ!?という感じでドロップ。ths大好きなのは十分伝わったと思います。ちなみに僕が初めて観た深夜アニメがローゼンメイデンだったと記憶してます。好きな人が好きなアニメremixしてたら無条件でちゅき…。
26曲目
ユメとキボーとアシタのアタシ / メリー・ナイトメア(CV.佐倉綾音)
remixの流れがちょっと続いたな…ということで再び原曲へ。この曲も原曲とremixの橋渡し的な感じでよく使います。安定のIOSYSサウンドでクラブ音楽が好きなお友達もニコニコ。僕が1番好きな声優さんはあやねるです。繋ぐタイミングも最後まで焦らして、「キューッ」というシンセの最後の1音まで引っ張って、次曲の金管の気持ちが良い音で吹き飛ばしてもらいます。
27曲目
檄!帝国華撃団 / 加藤恵(安野希世乃)、澤村・スペンサー・英梨々(大西沙織)、霞ヶ丘詩羽(茅野愛衣)、氷堂美智留(矢作紗友里)、波島出海(赤﨑千夏)
踊りのターンは終了。大胆なカットインでドカンと盛り上がる。この曲は冴えカノのカヴァーver。この辺りからどうやって〆ようか考え始める。とりあえずこの曲を最後の山として、アニソン原曲の流れでフェードアウトしていくイメージはあったのですが、まだ不確かです。
28曲目
おジャ魔女カーニバル!! / Yun*chi
Yun*chiさんによるアニソン名曲カヴァーアルバム『アニ*ゆん』に収録されてる1曲。実はtofubeatsさんがprodしてるんですよね。カヴァーverでも合唱が起きてたのはこの曲が持つ強さだな〜と。ちなみにこのアルバム聞いてないアニソンDJはモグリだし、Yun*chiさんは可愛い。好き。
29曲目
さよならbyebye / 馬渡松子
ちょっと古めのアニソンが続いたので、その流れで。後にリズマニさんとか控えてたので、抑えてたのですが、最後にちょっとこういうグルーヴィーな流れもしたいな…と思いつつ、後述の通り失敗(笑)。
30曲目
放課後オーバーフロウ / ランカ・リー
さよならbyebyeからの放課後、そしてまだまだ続くよ、てな具合でto the beginningと繋いだのですが、全然グルーヴがなかったですね(笑)。曲名に引っ張られすぎました。
31曲目
to the beginning / kalafina
最後の曲です。ちょっと最後だけ雑な流れになっちゃったけど、個人的にはやりたかったこと、ほとんどやれたし、ちょっと盛り上げ過ぎたかな…という気持ちはありつつ、でもフロアの入れ替わりも激しかったので、イベントを通してみればやり過ぎ感もなく、3番手としての役目は果たせたかと思ったので満足いくプレイとなりましたが、いかがだったでしょうか。
さいごに
実は本番では、唯一、アニソンじゃない『長く短い祭(the sub account Flip)』も使ってたのですが、再現mixでは外しちゃいました。イベント通してでは普通にその辺のJ-POP/ROCKの流れもバンバン流れてましたし、ちょっとその流れを汲んだつもりの1曲でした。
こうやって自分の使った曲と、それをチョイスした理由を並べてみるだけでも意外と思考がスッキリしますね。
結構プレイ中は何も考えず、直感というかバイブスで「コレの次コレで〜」と組み立てますが、改めて振り返ると自分なりに理由があって、言語化できるもんだな〜と。(言及しませんでしたが、キーが近いとかそういうのも意識してます)
展開の持っていき方なんかも少し余裕があるというか、以前だったら「ここら辺で1発盛り上げとかないと…!」みたいなところで、あと一歩我慢して最後の山を作ってたりと、自分の中でも進歩してるなあという発見もありました。タイムキープ能力的な?
とはいえちょっと長すぎるので、うまく簡略化して、継続して更新できるようにしたいと思います。
次へのモチベに繋がるので「ここが良かった」とか感想もらえると嬉しいです。
読んでくださってありがとうございました。
写真はRikiさん
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