なんとなくってのは結構大事。
なんとなく。
なんとなくですが、これはイタリアと相性が悪いんじゃないか?と思い始めました。
街の人々を見てても、男は女性に常に話しかけて優しくしてます。というかずっとナンパしてるように見えます。
仕事の合間にナンパしてるというより、ナンパの合間に仕事ちょっとしてるって感じです。
めちゃくちゃ楽しそうな生き方ではあります。
しかし僕のような異邦人の男にはめちゃくちゃ冷たいです。
それもまた、めちゃくちゃ分かりやすくて嫌いではないんですが、僕は海外に何しに来たか、自分でもよく分かりませんが、間違いなく冷たくされに来たわけではないのです。
正直に言うと、何かしら優しくされたいと思っていたのです。
何かしらの出会いがあって、いい感じで優しくされるだけされて、都合良く別れの涙などを流したいとすら思っていたんです。
全然優しくされねーじゃん。
これはこいつらイタリア人が女のケツばっかり追いかけてるからだなと勝手に結論付けた僕は次の国へ行こうと思いました。
そんなわけで、季節柄少し寒いし、暖かいだろう南へ。南へ向かう事にしました。
懐かしいフランスへ。(旅の最初、僅か数日居ただけ)それも南フランスへ行こう。
南仏ってヤツです。
僕はユーレイルパスを持って旅に出ていましたので、また汽車に飛び乗りました。
ちなみにこの後、現在に至るまで僕は色んな国で色んな人にイタリア人?って聞かれる事が多いんです。
日本人?って聞かれる事は殆どないです。
はて?
そんなにナンパはしてないつもりなんですが、、、、。
とにかく次から南フランスでのお話です。
少しずつ明るくなってきます。
地中海の陽光に照らされ、海からの飛光のような風に吹かれ、ついでに水着のお姉さんを眺めていると、段々と色々とどうでも良くなって、、、いやいや、若者の魂の彷徨がそんな事で癒されるわけもないのですが、とにかくちょい軽くなり始め、旅が楽しくなっていきます。