中国の活力の正体とポジショニングの話。
4日間、仕事と嫁と子供たちを放り出し、上海に行きました。
自分にとって、会社を起こしてから初めての海外旅行です。
もう6年ぶりかな。
小松空港からたった2時間、上海の街に降り立ちました。
着いた早々、街の熱気とそこに生きる人々の活力に圧倒されました。
カフェの店内で大声で電話する人、
ノーヘルで車道を走る原付、
電車の中で勉強する学生、
道端でケンカする親父たち、
そして、どこに行っても人が多い。
人の波、人の渦。
まったく秩序だった社会とは程遠いけれど、なんかみんな元気なんですよ。
最初不思議だったんですよ、なんでそんな元気か。
ただ声がデカイだけだと思いました。
最初は。(笑)
数日滞在して分かりました。
その正体が。
それは、「明日の生活が今日より良くなると信じていること」でした。
国がどんどん豊かになり、チャンスが溢れている。
給料も上がるし、良い家に住める。
美味しい食事もできる。
海外旅行だって、いける。
今まで貧しかったため抑圧された力が一気に開放されて、それが中国人の超個人主義とあいまって爆発した感じです。
単純に羨ましいな、と思いました。
今の日本に欠けているもの、そして絶対取り戻せないもの
60歳以上の日本人に、かつての日本のバブルの話を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、まさに同じことが隣国で起こっています。
自分はバブルが終わった後に仕事を始めたので、キャリアはずっと低成長時代でした。
仕事を頑張っても、なかなか報われない。それは自分や会社の力不足もあったけど、国の力という抗えない環境のためでもありました。
そして今後の日本は、間違いなく今より衰退していきます。
チャンスは日本より中国の方が多いし、
中国人は日本人よりも豊かになります。
絶対です。
なぜなら日本は人口が減っているから。
(その辺はまた今度書きたいと思います。)
当たり前ですが、釣りをするなら魚が少ない漁場よりは、多い漁場の方が良いに決まってます。
こんな悲観的なことを書いてみんなに絶望してほしいわけじゃないんですが、事実として知ってほしいと思います。
そして自分自身のポジショニングを考える。
ビジネスではポジショニングと言いますが、
生き抜くため、勝ち抜くために、戦略的に自分自身をどこに置くか考えてみてください。
同じことをするにしても中国と日本じゃ違うし、日本でも東京と地方じゃ違います。
またどんな会社のどんな職種で働くかによっても全然違います。
一体、自分自身はどこに身を置くべきか。
どんな努力をするか(How)
どれくらい努力するか(How much)
よりも、ずっとずっとどこに身を置くか(Where)の方が大切です。
間違った努力はしない方が良いし、
方向さえ合っていれば大した努力をしなくても、遠いところに行けることもあるから。
じぶんは会社の代表として、自社を競合に対してどこに置くかを常に考えているし、一緒に働いてくれるメンバーが、弊社に身を置くことが有利だと思ってもらえるような環境を作るのが仕事だと思っています。