Maccheroni

L'Arc-en-Cielの30周年、そのフィナーレを飾る30th L'Anniversary LIVEへ行ってきました。
周年ライブのお祭り感を持ちつつも、明らかに2022年現在の世界情勢を意識したセット・リストであり、演出も相まって相当に強力なパフォーマンス。
今回がライブ初体験であった方々は度肝を抜かれたことかと思います。
私は10回以上ライブに参加しているにも関わらず度肝を抜かれました。

2022年現在の世界情勢として、主な問題は当然「新型コロナ」「ロシアによるウクライナ侵攻」な訳ですが、特に後者へフォーカスした選曲が多かったような印象があります。歌詞の内容を踏まえると、「SEVENTH HEAVEN」も単なるアッパーチューンとして選んだわけではないような気がします。
物凄く久々の演奏となった「finale」も、レア曲枠というより、文字通りある種の終焉を想起させる機能を目的とした選曲かもしれません。
サブ・ステージでの「LOST HEAVEN」「星空」は明確にメッセージが込められており、AWAKE TOURに参加していない私は、約10分間のAWAKE TOURを堪能できました。

とか言っても周年ライブなので、「READY STEADY GO」「HONEY」とかは当然演奏するわけですが、本編ラストをいつも飾っている「READY STEADY GO」が2曲目だった時点で、「アッこれは結構メニューを変えてくる前触れかもしれん」と思いました。そして実際その通りになりました。
メッセージ云々とか上で書きましたが、そもそも「finale」も「LOST HEAVEN」もライブで初めて聴ききました。私だけでなく、会場全体が声を抑えつつもどよめいているのが分かりました。
最近WOWOWで観たから、あんまりご無沙汰感がなかったものの「いばらの涙」も10年ぶりです。
しかも…「FOREVER」の次に演奏された古い曲枠が「予感」であり、呆気にとられ過ぎて2秒くらい脳が停止していました。マラカスライトを置いて手扇子している"強い"お姉様方が周りに数名いらっしゃいました。いやまぁそうなりますよね。分かる。だって「予感」ですからね。ドラムのパターンもSMILE TOURの時と比べて大分変っている印象を受けました。

ところで私にとってこのライブの白眉は「fate」です。
元々「fate」が好きで、ライブで「シュイイーー」という音が鳴るとテンション上がるのですが、今回は今までで照明や映像の演出が一番かっこよかったです。すげぇかっこよかった。白い照明がステージ上に撃ち付けられる様はまるで光の牢獄のようであり、針葉樹の映像と相まってダークなラルク全開で素晴らしかったです。
ラルクリスマスの「fate」もレーザーがめちゃくちゃかっこよかったのですが、今回はレーザーだけでなく照明でも相当に魅せてきた!と感じました。

曲目リクエストについては、タイミング的にセット・リストへ反映されたのか怪しいところですが(演出用の映像発注が間に合わない気がする)、MMXXのアンコールのような形で、数年後にしれっと上位曲を演奏してくれるのではないかと思っています。

それにしても、やっぱりラルクの曲は広大な会場が似合うな…もともとそういう会場のスケール感に合わせて作っていたんじゃないかという程に似合う。
このスケール感に夢を感じるし、そういった景色を見せてくれる楽曲群のパワーは実際スゴイのだと思います。
次は新国立競技場でしょうか。周年ライブだと、ある程度決まったキラーチューンを演奏する必要が生じるので、ラルクリスマスのようなコンセプト。ライブを企画してほしい所です。
いつまでラルクと同じ時間を過ごせるのか分からないし、まだ夢の続きを見せて欲しいと思います。

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