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【縫い目と境い目】青山悟 刺繍少年フォーエバー永遠なんてあるのでしょうか? 目黒区美術館


これは面白かった!!!

青山悟さんの作品は、先日、世田谷美術館「沿線物語」という企画展で展示されていた新所蔵品の中に1点あったのを見つけたのだ。名前を意識したのはその時。
銀色の糸で、非常に細かく縫われていた。
もしかしかたら、練馬区立美術館でやっていた電柱絵画にも出ていた様な…


パッと見た時に刺繍とは気がつけないほど細かい縫い目のテクスチャー。
厚塗りの油絵の様相もある。
これは、紙の印刷物やウェブ上の画像だとなかなかわからない。
肉眼で見た時、画面で見てた時と全然違う!と思った。

この見え方
縫ってある…


自分で写真を撮り、拡大してみると縫い目はしっかり伝わる。

なのでぜひ現地に行ってその目で縫い目を見てきて欲しいと思う。

糸で塗る、という
この概念、伝わる



さて、刺繍というとどんなイメージを持つだろうか。
この「刺繍」という言葉に持たれるイメージも見事にぶち壊しながら作品の展示が続く。

社会的なこと歴史的なこと個人的なことを紡ぐ、縫う、刺す。
縫い物をする人って?刺繍をする人って誰?
男性?女性?若い人?お年寄?子供?

どこで先入観を縫い付けられたのか。
手縫いじゃないといけないの?
展示をめぐりながら、そういう自分が持っていた無意識みたいな部分を考え始める。

原平さん的
ミシンという工業製品が槍玉に上がった頃。
今はミシン自体が手作り感のある道具になっている気がする。




ここ最近の目黒区美術館では渾身の企画展ではないか。展覧会冒頭の館長の挨拶文も面白かった。

作業場の再現。子供を連れて2回めに訪問した時は作家本人が座って作業をしていた。



運営体制も変わったのか、メールマガジンを終了し、LINEアカウントを開設したり、告知と認知に力をいれている。
ただちょい、告知数が多い。
ここは同期・非同期コミュニケーションを整理して、よく考えてもらって、LINEとその他SNSの運用の棲み分けを頑張ってほしい。
LINEは結局チャット色が強いのでね…。

しかし美術館のLINEアカウントはあまりないので、この公立美術館での取り組みが何かの事例になるかもしれない。
様々な問題を抱えているだろうが、展覧会を開催する、美術を見せるということに関しては心から応援する。

クッキー&アイスコーヒーセット 400円

13時以降、オープンする美術館カフェもぜひ。
大きなテーブルでホッと一息つける。

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