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【子どもと見るオールスター的な何か】東京国立博物館開館150周年記念特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」鑑賞レポート


東京国立近代美術館が70周年!とか言ってたら東博は150周年だそうで。
所蔵品中の国宝89点全部出しするよーって言うのでこれは祭りでしょ!と行ってきた。

祭りなのはいいけど…混雑具合が恐怖でしかないので、夜間開館を利用し17時半の回を確保。(残りは18時半組しか人数増えないので、最終時間付近はだいぶ快適な具合で20時まで見られる。小学生連れには有難い時間帯)

で、入っていきなり松林図。
なんかもうフェスだねこりゃ。ベストアルバム的な。B'zで言うPleasure tourだな!と。

よく知っているアレから何でこれ国宝なの?というモノまで本当に様々に面白かった。

【伝家の宝刀】

刀剣のコーナーとかも数が凄すぎて歴史マニアな長男、国宝にゲシュタルト崩壊したらしく、途中ササっと寄ってきて小声で
「母さん、これ、全部本物でいいんだよね?レプリカとかじゃないよね?」
と確認しにきた。
大丈夫、全部本物だよ!でもなんか感覚狂うのわかる。ちょっと笑ってしまった。

【風神雷神図屏風】

思っていたより大きく。目玉ギョロギョロで…あんなん部屋の区切りの建具として使ってたらビビるわ。
そして次男がポツリと「風神のあの白い布さ、タオルみたい。背中洗ってるみたいなさー」とか言い出すから思わず口を塞ぎましたがお風呂屋さんの壁画に見えてくるからやめてくれ。

【麗子像】

今回驚いたのは岸田劉生の麗子像(因みにこれは重要文化財)。教科書で見た怖い絵と思い込んでいたけど、本物を見ると…全然不気味さなんて無いのですよね。これほんとにビックリなんですけど、というか今まで不気味がっててごめんなさい。
フワーっと子供の柔らかい表情が感じられて重要文化財だと納得した。

【かに道楽】

後半展示室は重文もあり東博の歴史がわかる展示。
しかしそこにね、超リアルな蟹がくっついた壺がありまして…や、蟹凄いリアル🦀リアル過ぎて不自然?と、いうかなんでこれ重要文化財なの??一周まわって現代美術かよ、というアヴァンギャルドさが。
この辺は来春に東近美で「問題作が重要文化財になるまで」という企画展があるみたいなので、謎として楽しみにしておこうかと思います。

【美人に群がる】

大人気!日本のモナリザか?

で、概ね快適に色々見てたら最後の最後に人だかりが。菱川師宣の見返り美人でした。
これは撮影OKだったこともあり、そりゃあもう皆んな記念に撮りたいよね。今昔、美人には人が群がるのだなぁ。
そんな光景もまた、祭りの光景として見ていて微笑ましい気分になります。


さぁー!目は満腹だけど胃袋はぺっこぺこ!麻布茶房で夕飯食べよう!と出口で帰り支度していたら、綺麗なお姉さんに声をかけられました。(えっなんだろなんかやらかしたかな?)と構えたら「あの、お子さん2人ともすごく良く見てましたね、感心しちゃって思わず声をかけてしまいました」と。
なんと…!
なんと温かい言葉でしょう…しかもわざわざ伝えて下さるなんて…(風神にタオルとか、全部本物?とか言っててすみません)2人ともポカーンとしてたけど、面白いこともあるもんだなぁ〜と親子3人温かい気持ちで東博を後にしました。
お姉さん、ありがとう!

気分良すぎて麻布茶房でデザートまで注文を許可してしまった。

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