![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/148505191/rectangle_large_type_2_201e3770adc7e35b72e2f756436e3afd.jpeg?width=1200)
鼎談書籍のご案内
身がまま整体の片山洋次郎先生と、ロルファー同僚の藤本靖さんとの鼎談書籍、”共鳴するからだ”が出版されます。
2013 年から藤本さんが企画してくれた、片山先生とのコラボレーションワークショップ「動的感覚の扉を開く」という講座を通じて、触れること、触れる意味、間合い、肚の感覚など、メソッドの始原に触れる探求が進み、その集大成として、2019年に空間身体学を提唱・宣言しました。
藤本さんの発案で、今までの活動の成果を鼎談本としてまとめることになりました。対談 x 2 + 鼎談+特別付録 という形式になっています。最初の対談は、2020年のコロナ禍で、行政やメディアから人と人との距離感を乱されたために、"間合い"についてより意識した時期だったといえます。
以前、片山先生が、
"「整体」と呼ばれているものの考え方の傾向には、「矯正的整体」(一般的バキバキ整体のイメージ)と「動的整体」(野口整体や操体法など動きや流れを重視する)の2つの流れ(要素)がある"
とわかりやすく整理・分類されていました。自分の身体への信頼が薄くなったその隙間に"矯正的思考"が入り込みやすくなる。
矯正的介入の方法論は、一見わかりやすいため、悪貨が良貨を駆逐するかのごとく普及しやすい。一方、動的感覚は、縁や場当たり的にそこで起こる現象を無理に解釈したり、制御しようとせず、セッションの文脈の流れから介在し、観ること、待つことを大切にします。そのため説明がわかりにくく、さらには受け手側の身体感覚の感度にも依存することもあって、伝わり難い弱点があります。
こうした分かりにくいところを、鼎談という形でそれぞれの視点で捉えることによって、おぼろげながらも動的感覚指向のワークがどんなものなのか、何を目指しているのかが、何となく浮き彫りになったのではないかと思います。イールドの技法は、動的感覚指向のワークの一例に過ぎませんが、藤本さんと片山先生の視点や感覚からどう映るのかを伺うことができました。
この鼎談書籍によって、なんか巷でよく目にするような技法とはちょっとちがったイールドって面白そうだなとか、身がまま整体やロルフィングのワークショップの講座に出てみたいなあ等、とにかく、動的感覚が伴った身体技法に興味を持ってくれたらいいなあ、と思います。