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あの頃の自分に、あの頃のカラダに戻ろうとしてませんか?
30代、40代、50代…歳を重ねていくと、外見も体調も体力も、いろいろと気になるところが出てきたりするものです。
あぁ、あの頃の自分に戻りたい。
そんな風に思う人もいるのではないでしょうか。
妊娠前の身体に戻りたい
女性だと、
産後の回復。
いかに早く元に戻るか。
なんかもよく耳にしたり目にしたりします。
産後の体重の変化の話をしたり
体型の話、
有名人が産後と思えないほどの細さや美しさで早々と仕事を再開する姿。
なぜなのか、産後、「いかに元に戻るか」という概念は根強く存在している気がします。
けど、私が妊娠しているクライアントに必ず伝えるのは、
「戻ろうなんて思わなくていい。過ごし方次第で、もっと良い状態にだって変われるチャンスなんだから」
ということ。
妊娠出産はかなり壮絶な身体の変化を体験します。妊娠、出産については、学ぶことが多いのですが、私が当事者になった時に一番驚いたのは、産後の壮絶さ。
産後はジェットコースターです。10ヶ月かけて変化してきた身体が、それの半分に満たない時間で身体の構造が変化し、おまけにそこに出産の疲労、ホルモンの急速な変化、初挑戦の育児、驚くほどの睡眠不足がやってくるわけです。
正直、私は1人目の産後、「まじ聞いてないんですけど」と思いました。笑
ロルフィングやピラティスを通じて、産前産後の勉強はしてきていたけど、誰一人として、産後やばいくらい大変だよ、とは言っていなかった。笑
交通事故で身体がボロボロになった後、ちゃちゃちゃっとギプスつけられて、「はい、がんばってね!」と言われているようなものです。
そんな状態で、交通事故前の自分の心身の状態を思い出し、そこに戻りたいと思ったり、戻ろうとするって、なかなかキツい。
身体も、人間関係も、一度崩れたものは、見た目元に戻った感があっても、細かいところは違ったりします。昔付き合っていた人とヨリを戻して、以前と全く同じ状態にはならないと思うんですよね。良くなる人もいれば、悪くなる人もいる。
身体も同じです。
怪我をする前の身体に戻りたい
産後の例であげているけれど、怪我も同じだと思っています。
正直なところ、私は大きな怪我をしたことがありません。だから怪我での辛い思いをしたことはない。なので、「お前になんかわかるかい!」と言われれば、まぁその通りなので、右から左に聞いてもらえれば。
例えばスポーツ選手が怪我をしてしまった時。練習を休まなくてはいけなくて焦る気持ちはあると思うけれど、練習を休む環境は時にかなりプラスだと考えています。
もちろん、再起が完全に不可能な状況ではない、ということや、しなくていいのであれば怪我なんてしないに越したことはない、ということが前提ではありますが
使い方のクセがある筋肉を休め、筋力は弱くなるけれど、その代わり、そこで良いトレーニングをすることができれば、昔の癖を手放し、身体を作り直していくことができます。
「いやいや、そんな簡単じゃないし、リハビリって壮絶なんだよ」
わかります。いや、わからないんだけれど、いったん機能を落とした身体をトレーニングし直す壮絶さは、私が想像できないくらい痛いし、やめたくなるだろうし、大変だなんて言えないくらい大変であろうことはわかります。
ただ、そういう状況になってしまった時、いろいよネガティブになる中、「身体を作り替えるチャンスだ」と少しだけでも光の差す方向へと意識が向いてくれたらいいなぁ、と思います。
若い頃の身体に戻りたい
若い頃のような身体に戻りたい。それは単純に考えたら無理な話です。笑。年齢と共に、基礎代謝や、筋力、ホルモンバランス、などなど、いろいろなものは変化していく。
だけれど、時と場合によっては、若い頃よりも良い状態になることだってあるんですよ。
例えば、私のクライアントで、若い頃は心身共になかなか不安定で病気がちだったけれど、ロルフィングやピラティスを通じて元気になり、運動の気持ちよさもわかるようになり、体力もついて、
「通常、年齢と共に身体の調子って下降しがちだと思うけれど、私はゆっくりでも上っていくのを目指しているし、現に10年前より今の方がずっと元気でびっくりします!」
という方がいました。
身体の変化の中には抗えないものもあるけれど、うまく付き合うことで、時には若い頃よりもうまくいくようになることもあったりするわけです。
私たちは常に変化している
私たちは、たった1人で、何も変わらない部屋の中に閉じこもって生活しているわけではありません。
気候も変わり、天気も変わり、移動すれば場所も変わり、接する人も変わり、いろんな周りの環境が変化していく中で生活をしています。
今の状態が良くても悪くても、これがずっと変わらずに一定の状態であり続けるなんてことはないんです。
良くも悪くも変化し続けていきます。私たちは、周りの環境の変化に反応して生きていますからね。
天気に左右されてみたり、気圧に左右されてみたり、曜日に左右されてみたり、出会う人に左右されてみたり。
常に変化し続ける中で、「その時の自分にとって」より良い方へと変化していくこともできる、ということも覚えておきたいところですね。
最後に
いろんなことを書いちゃったけれど、要は、人は変わっていくことができる。逆に、ずっと同じでいることはできない。そして、身体が時と共に変化する中で、ベストな状態というのも変わっていく。
過去のベストな状態が、今のベストな状態とは限りません。けっこう大切なポイント。
だから、昔の自分に戻ろうとする必要はないし、それはナンセンスだし、今の状態を変えたいのであれば、「昔の自分のように」という言葉は排除して、「今の自分が楽でいられるように」とか「この先の自分が楽にいられるように」というところを思ってみるといいのではないのかな、と。
いくつになっても身体は変化します。今の自分をすこしだけ変えて、明日の自分が居心地良い状態でいられることを私も肝に銘じておきたいです。
*産後のケアについていろいろ
*私やクライアントのマタニティーライフいろいろ
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