これからフィットネス・トレーナー・セラピスト業界の未来をつくる若い世代にこそ知っておいて欲しい「仕事、起業、結婚、そして子育て」という現実について
今日はクリスマス。
日本では恋人との時間というイメージが強いですが、自分が7年ほど過ごしたアメリカではクリスマスは家族の時間。
だから、家族との時間について思い返してもらうきっかけになればと思い、こんなエントリーを書いてみました。
年末になると、今年の振り返りなどをおこなうわけですが、色々な転機となった1年だったなぁと今年を振り返っていて思うので、もう少し大きな枠で振り返りをしてみようかとおもうのが、このエントリー。
簡単に自己紹介と共に、ここ数年のことを振り返らせていただきますと
・2012年初夏に7年生活(大学院&仕事)していたアメリカから帰国
・同年、西麻布のワンルームの一室でボディーワーク*の専門家として個人事業主(Kukuna Body)活動スタート
・2013年8月:結婚
・2014年:妻の妊娠発覚
・2015年8月:娘、爆誕!
・2016年7月:オフィスを西麻布から麻布十番に移転。倍の広さに。
・2016年8月:娘1歳
・2017年3月:妻、乳がん発覚:治療スタート
・2017年3月:その1週間後に法人化(株式会社Pono Life)
・2017年8月:娘2歳
・2017年10月:妻、抗がん剤治療を終えて手術
・2017年11月:身体の専門家向け自分軸経営セミナーを新規事業でスタート
・2018年4月:娘、幼稚園のプレスクールに通い始める
・2018年7月:妻、治療終了!
・2018年8月:娘3歳
・2018年12月:平成最後の年末
*ボディーワークとは、身体を整えて自分の軸を構築するもの。自分はロルフィングというものをやっています
というなかなか激動の6年間でした。
その中で感じた、仕事、起業、結婚、子育て、それぞれについて思うことが色々とでてきたので、書き残しておこうと思います。
まずは仕事について
日本に帰ってきてから色々と直面することがありました。
ひとつは、7年から8年ぶりの日本に腰を落ち着けての生活になるため、日本の当たり前がまったくわかっていなかったこと。
ひとつは、それまでは組織に属して働いていたので、いきなり個人事業主として1から自分で創り上げていかなければならなかったこと。
ひとつは、日本では誰も知らない「ロルフィング」というボディーワークを仕事の中心にするための準備をしなければならなかったこと。
アメリカに行く前は、私学で英語教師をしていたので、身体に関わる仕事をしていたわけではありません。
だから、そういったつながりも皆無で、いきなり個人事業主として活動することになったので、何もわかっていませんでした。
もうそれは笑ってしまうくらいに。
細かいことはこちらのマガジンにまとめていますがとにかく何もわかっていなかったのです。
↑こちらのマガジンは、個人事業主から法人成りまでの道のりを描いています。
そもそも、どうしたらお客さんが来てくれるのかもわかっていなかった。
お客さんが来てくれなかった一番の原因はなにか、というと、、、
自分のスタンスでした。
めちゃめちゃ良いことやっていると思っていたんです。
良いものを伝えようとしているのだから来てくれるでしょ、と。
こんなに良いものなんだから、って。
自分が積み上げてきていたキャリアにも自信がありました。
0からアメリカにいって、NFLやNBAに進む選手、五輪の金メダリストなどがあつまる大学院で勉強し、NFLにドラフト上位でピックされる選手のリハビリを担当して、シーズン絶望といわれていたものがシーズン開幕戦から出場できて、その後も怪我なく成績を残し、プロに進む手助けをするという経験もつませてもらいました。
期限が限られた特別な形ではあったけれどNFLやMLBのチームでインターンをさせてもらったこともあります。
アメリカ最後の地は、自分が身体に関わる仕事をはじめた原点であるハワイ大学にアメリカ人を相手に400倍の倍率をくぐり抜け初の日本人フルタイムアスレティックトレーナーとして雇用をしてもらいました。
そこでは、ハワイという土地柄、日本からやってくるプロ選手のリハビリや日本で活躍するトレーナーの方々にレクチャーをさせてもらうことも多くありました。
結局アメリカでは8つの組織で合計働き、それぞれの現場で良い評価をもらいましたし、この業界では「結構ちゃんとやっている」という自負もありました。
その上で学んだロルフィング。
これがまたすごい。
今や流行り物となっていて、そう言っておけばとりあえずなんでも良いだろうというくらいに使われている「筋膜」。
その筋膜にアプローチしている最も古いと言われれるものがロルフィング。
アイダ・ロルフ博士がこれを伝承し始めたのが1940年代のことですからすでに70年近い月日を積み重ねてきているワークです。
アメリカのスポーツ現場の最前線にいて、それこそ色々なものを学んできましたが、ロルフィングは別次元でした。
よくある、通り一辺倒なマニュアルセラピーとはことなり、効果も持続するし、その時だけ良ければそれ良い、というものでもありません。
何より自分の在り方が、クライアントに大きく影響を与えるという、セラピストとして最も当たり前でありながらないがしろにしてしまうことを、きちんと伝えてくれたものでもありました。
自分の身体で体感して、身体が大きく変わることで自分の考え方や、それこそ生き方にまで影響を与えてくれました。
(結果学びにいき、それを生業にするのだから大きな影響ですよね)
だから、まぁ、どうにかなるだろう、なんて甘い気持ちもあったわけです。
こんなにも良いものなのだから、って。
で、結果はどうかというともちろん思うような成果が出ることはありません。
帰国して3ヶ月で最初のオフィスを西麻布にオープンしたのですが、手帳が真っ白な時期がずっと続きました。
これは30代後半にさしかかり、それなりの仕事をしてきたと自負していた人間にとってはきつかった。(結婚も決まっていましたし)
これも当たり前なことなんです。
商売の基本中の基本がわかっていなかったのですから。
商売の基本は
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