京都大学法学部後期試験(特色入試)の思い出とか
今年で後期日程としては最後?みたいなので、自己満史料保存と受験生へのお節介かねて綴る。一応自分が受けたのは2020年(センター試験時代)だけだから、そこはご注意をば。推薦で参入なさる方々にも余り参考にならないかもしれません。
試験の概要とか雑多な諸々
基本は京大のに書いてる通りだが、試験室が寒いので防寒対策はしてった方がよいかも。あと答案用紙の質がやたら良い。
調査書も考慮するみたいな雰囲気出してるけど実際は前期と同じで合否には関係なさそうでした。自分が非進出身かつ点数が非常に低かった(ギリギリ留年しないレベル)のが一応の根拠。てか、得点開示のハガキに調査書欄なんかない。
問題について
自分が受けた時の課題文は、シャンタルムフの"For a left populism"とアリストテレス『政治学』(牛田訳)と水島治郎『ポピュリズムとは何か 』からの抜粋(それぞれ約3〜4p分ずつ)から成ってた。
問題は2問で、英文中の概念説明が1つと課題文の各論点を踏まえての条件付き意見論述が一つ。
実際どう解くか(解いたか)
問題文に条件が付してあるからそれに従って解いた。「踏まえて」とあるから、踏まえたことが採点側に分かるように答案にその踏まえた内容を書いた。
自分はある課題文中のある論点が別の課題文の別の論点とこれこれな関係にあると考えられるから云々みたいな感じで書いたと思う。
総じて自分の思い込みを投影しないように課題文と問題文に沿う形で書くようには気をつけてはいた。
試験雑感
知らない単語が多い中で何とか一通り読んで英文説明だけ解いた後、30分程「宇宙と交信」し、終了一時間前になったので急いで意見論述側を埋めにかかったが、碌に答案構成考えたりメモしたりしなかったせいか字数の要求(1000字程度)を−200字くらい充せなかった。
結果
合格。論文部分は70点台でほぼトップだっただろうが、センター部分は800弱で合格者の中でも下から数えた方が早かったと思われる。そもそも足切りが無い年だったのも有利に働いたかもしれない。
点数が跳ねたのは大好物の政治系だったからってのが大きい。もちろん予備知識で解いたわけではないが、好悪に応じて積極性には差が出てしまう性格なので。他の年みたいに法哲関係ぽい出題だとここまでは伸びなかったはず。とはいえ、どの道50点ちょい稼げば合格してたとも言えるから合否には関係なかったかもね。
他の年の問題について
とりあえず2023年の問題見たけど、悩ましい。悩ましいけど、実際自分が試験受けたら問題文の条件に従って粛々と書くしかないかなあ。時間の制約も厳しいし、問題文側の縛りが大分キツいから結構似通った内容の答案だらけになりそうだが。そうでもないかな…
私的推薦図書
論理的な文章を書くのに不安がある人向けとしては、
戸田山『論文の教室』の最初の方と、野矢『論理学』辺りをさらっと読んどくと面白いかも。
前期終了から後期当日まで
それまで過去問はおろか小論文の練習もしたことがなかった(仮面先で色々書く中で謎の自信を持ち始めた)ので、せめて当日に英語が読めなくならないように速読英単語上級編(半分くらいしか覚えられてない)なんかを読み直してた。
前期で絶望して後期は試験受けずに観光する方に傾いてたが、気が咎めたので試験だけは受けることに。
前日に現地入りして、当日は集合時間まで人文研近くの地下部分でブルブル震えてた。
続く…かも
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