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奄美大島の社団法人「居場所づくり支援事業 Um(うむ)」の活動を紹介します

貧困に苦しむ奄美大島の子どもたちを支援する社団法人Umの代表 原田さおりさんのお話を伺う機会がありました。

原田氏プロフィール写真

原田さんは、2014年から2019年までの5年間、さまざまな事情を抱えた子どもと家族へ支援を行うスクールソーシャルワーカーとして奄美市内の中学校に勤務されていました。
その際、奄美大島の貧困問題を目の当たりにして、このまま放っておくことはできないと決意し、中学校を辞職。私財を投げうって、子どもたちへの食事提供や物資配布、相談などの支援活動を行ってきたそうです。
そして、2021年10月11日に一般社団法人Umを設立。子どもや若者などの総合相談窓口を開設し、誰でもSOSが出しやすい居場所づくりを目指されています。

修繕されていない部屋

貧困世帯の現状は、奄美という小さな地域の中でもあまり知られていませんが、当たり前の暮らしが当たり前に望めない子どもがたくさんいると、原田さんは訴えます。
奄美は常夏ではなく、冬は厳しい寒さが訪れます。暖をとる術のない家で暮らす子どもたちにUmは食事や物資の提供を行い、時には家族のように話を聞いて、彼ら・彼女らが安らげる居場所づくりを行っています。

食糧支援

家庭環境や経済困窮など自分ではどうしようもない苦難を抱える子どもや若者を孤立させてないようにサポートを行う原田さんですが、今危惧されているのは子どもたちの就職。中学卒業で働こうとする若者の就業は年々難しくなっているといいます。

一方、奄美大島は1300年以上続く伝統工芸である「大島紬(おおしまつむぎ)」の発祥の地ですが、職人の高齢化、市場の縮小で存続の危機を迎えています。
奄美の未来と伝統工芸を担うかもしれない子どもたちが困窮していることに、私たちは胸を痛めました。

集合写真

現在、原田さんをはじめUmに関わる方々の尽力で、社会から隠れて生きてきた若者たちが人を信じ自立しようと歩き出しているそうです。
そのように話してくださる原田さんの表情は明るく、若者の未来を見据えた支援活動に感銘を受けるとともに、原田さんの支援は、若者に生まれてきた意義と役割を伝えることなのだなと思い、とても共感いたしました。

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NPO法人ROLEでも、伝統工芸の中でそれぞれの職人が受け持ってきた役割を尊重し、未来に繋げる活動をしています。
願わくば、原田さんのもとを巣立った子どもたちの中から、奄美の伝統工芸に携わる方がでてきますように。

私たちは、これからもUmの活動に注目してまいります。

お話を伺った方
 一般社団法人 居場所づくり支援事業 Um 代表
 原田 さおり 様
 Um の活動をもっと知りたい方はこちらから!(外部リンク)

取材協力
 一般財団法人 レオ財団 様

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