宅建士試験正しい勉強法
はじめに
この度はご購入ありがとうございます。
宅建試験は本来、とても難易度の低い試験です。ではなぜ私を含めた多くの方々が不合格を味わうのでしょうか。それは「勉強のやり方」を分かっていないからです。
なんとなく参考書を読んでしまう。また間違った勉強方法を実践してしまう。そのようなことではいくら時間をかけていても合格する知識は身につきません。
本書は宅建士試験の「勉強のやり方」に焦点を絞った内容となっております。宅建士試験の問題そのものについての解説は紹介するテキストをご覧ください。
あなたが今年度の宅建士試験に合格するためにやるべきことは次の三つです。
① 本書を読み、正しい「勉強のやり方」をしっかりと学ぶ。
② その「勉強のやり方」を取り入れて指定されたテキスト二冊を使って勉強する。
③ 勉強に行き詰まったら、本書で「勉強のやり方」を学び直し、そのうえで勉強に もう一度取り掛かる。
たったこれだけのことで、合格というゴールにたどり着くことができるでしょう。
動画教材、スマホやパソコンで解く問題、はたまた学校講師なんてものは不要です。なくても合格できます。
それでは、さっそく、本書を読み進めてください。
目次
はじめに
一章 市販テキスト二冊を使った勉強のやり方
二章 過去問の読み方
三章 試験の解答方法のルール
四章 合格のための学習の工夫
さいごに
一章 市販テキスト二冊を使った勉強のやり方
本書の勉強方法は市販のテキスト二冊を使います。また宅建士試験をまだ一回も受けたことがない方は追加で予想模試を一冊だけ購入します。
購入するテキストは次のものです。
① TAC出版 わかって合格(うか)る宅建士 分野別過去問題集 (最新版)
② 宅建学院 らくらく宅建塾 (最新版)
この二冊のみで勉強は完結します。他のものは一切不要です。
予想模試について指定はありません。ただ本番の試験さながらのマークシートがついているものにしてください。試験の雰囲気に慣れるためです。もし迷ったら宅建学院のものをご購入ください。
次に勉強のやり方についてです。
それはとにかく過去問を繰り返し繰り返しやります。繰り返し繰り返しです。過去問を覚えれば合格できます。テキストを読んで覚えるのではありません。過去問を通じて覚えるのです。
過去問をやる際に次の科目の順序を守ってください。
「権利関係→法令上の制限→宅地建物取引業法→その他」
なぜかというと、宅地建物取引業法、中でも試験対策上も重要な「重要事項説明書の記載事項」等については、法令上の制限の知識を前提とする規定がいくつかあり、この順番で学習するほうが効率がよいからです。
また法令上の制限は、宅地建物取引業法から比べるとはるかに難しい内容のため追い込みがききにくい科目です。そうゆう意味においても法令上の制限は、なるべく早く試験対策を開始するほうがよいでしょう。
先ほど紹介した過去問題集は科目ごとに取り外しができます。科目ごとに一冊の冊子になります。
一冊の冊子でも最初の状態と比べると軽いですが、オススメは二十問から三十問ごとにさらに分解することです。
例えば「権利関係」の冊子に過去問が百二十問収録されていたとします。それを三十問ずつに分けて四つの冊子にしてしまいます。
分割するとそのままではバラバラになってしまうので針が大きめのホッチキスが必要です。
この分解するという作業は二つの面で効果があります。
一つ目は、持ち歩きが楽になります。仕事のカバンにも気軽に入れることができます。これが重いと持ち歩くだけでおっくうになってしまいます。常に持ち歩くことによってすき間時間も有効に使うことができます。
二つ目は、心理的に勉強をスタートしやすくなります。気持ちが乗らない時に分厚いテキストが目の前にあったらどうでしょうか。余計に嫌になりますよね。これが薄っぺらな冊子一冊だととにかくこの分だけやってみるかという気持ちになります。見た目も重要なのです。
これで勉強するための準備はできました。勉強は次のようにすすめていきます。
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