Big Bang Theory S2Ep6 アクアマンのトライデントとゴジラ条項付き同居契約書

この記事のタイトルは、ドラマで取り上げられているネタからつけたものです。ドラマの正式なタイトルはこれ。

The Cooper-Nowitzki Theorem:物理オタクと女学生の法則

ビッグバンセオリーを見ていて面白いなと思ったオタクネタで自分が知っているネタ、調べたネタをまとめておいておくために作ったものです。ざっくりとした背景はこちらもご覧ください。目次もかねて作成しています。

あらすじ

レナードとシェルドンが新入生に大学院物理学科の紹介をしているが、シェルドンは「無能な君らが物理学を志しても、たいして成果は上げられない。小学生に科学を教えるのが関の山だ」と無慈悲に切り捨てる。
ところが、そこまで罵倒された学生の中に、シェルドンの論文を読んで崇拝に近いあこがれを抱いた女性がいて...

三又フォークはフォークか否か?

シェルドンを崇拝する女子学生ラモーナが来て、論文の話を聞かせてほしいと頼む。なんならコーヒーを飲みながらでもと誘うがシェルドンはコーヒーなど飲まないという連れない返事。

それならレストランで食事しながらでもと食い下がるが、知らないレストランの食器の衛星基準が不安なので食べないとこれまたつれない返事。

見ている方はいかにもシェルドンっぽいと思っているが、レナードが横から割り込んできて「三又のフォークが嫌いなのさ」。

ところがシェルドンは

三又はフォークじゃなくて矛(ほこ)で、7つの海を支配する道具だ

ここで観客爆笑。

矛をTridentと呼んでいて、確かに一般名称の矛なんですが、DC系のスーパーヒーロー・アクアマンが「7つの海を支配する道具」として持っている矛の名前でもあります。

シーズン2の放送当時(2008年11月)は、まだジェームズ・ワンの映画はできておらず、アメコミの絵では確かにアクアマンが持っているのは三又の矛(トライデント)でした。

2018年の映画「アクアマン」でもサントラのジャケットではトライデントなんですね。

しかし、こちらのブルーレイの映画ジャケットでは矛先は5本ありますよね。Pentadentとでもいうのでしょうか?

論文に「フラッシュ」を挿入したりするのだろうか?

ラモーナがシェルドン達のアパートに来た時、「博士の論文を読んでいて遅くなりました」と。その論文の脚注でシェルドンが記載した、「フラッシュが自分相手にテニスをしている」ってあるけど、これはアクアマンとおなじくDC系のフラッシュ。

ちなみに、この2014年からスタートしたアローバースのフラッシュの主人公、バリー・アレン(グラント・ガスティン)の父親ヘンリー・アレン役を演じているジョン・ウェスリー・シップは、1990年のドラマ「ザ・フラッシュ」では主人公バリー・アレンを務めていた。ザ・フラッシュに限らず、DC系のドラマは昔のシリーズの関係者が新しい版でも何らかの役で登場するのが非常に多い。

最近では、映画のワンダーウーマン「WW84」のエピローグには、1976年からのTVドラマ・ワンダーウーマンの主人公を演じたリンダ・カーターが出演していた。

昔のヒーローが、今度はヒーローの身内になるといったケースばかりではなく、ヘンリー・カビル主演のマン・オブ・スティールのチョイ役ででていた俳優の中には、何人もTVドラマ「Smallville」でも登場していた人が何人もいた。この辺は、もし機会があればチェックしてみよう。

ちなみにこの映画でロイス・レインを演じたエイミー・アダムスはSmallvilleのヴィラン役で出たことがある(シーズン1エピソード7「恐怖のダイエット」)。その後、あれよあれよという間にスターダムを駆け上がり、ロイス・レインとして抜擢された時は本当に驚いた。

DC系、こんな関係図を作り出すとキリがなくなるほどなので、この辺で話をビッグバンセオリーに戻すと、超高速で移動できるフラッシュなら自分で打ったテニスボールが相手コートに届くより早く相手側コートにたどりつき、一人でテニスができるでしょう。これを論文の説明の補足に使っているって、どんな論文なんだろう?

同居契約書の特例事項が「特例」過ぎる

ラモーナがシェルドンのありとあらゆる娯楽を制限するのに疲れ、深夜の3時にレナードにラモーナを追い出す手助けをしてもらうとき、「同居契約書に盛り込んだ特例事項」。これが豪華すぎて笑うしかないです。

スカイネット条項
シェルドンが作った人工知能が暴走したときにその人口知能を破壊する状況。ターミネーターは、人工知能を持った「スカイネット」が生み出した設定から持ってきたもの。

ターミネーターはやはり2作目が最高傑作ではないでしょうか。

ボディ・スナッチャーズ条項
豆のさやから生まれたエイリアンを倒す協定
同名の古典SFの名作。小説のタイトルは「盗まれた町」。映画も何度も作られているようですね。

以下のリンクは、新作と旧作。

これは怖い。

ゴジラ条項は省略します。

歴史は繰り返す

ここ小項目は2022年2月16日に追記しました。
シーズン2の第20話でシェルドンが木曜日はピザの日と言っていたのですが、こちらのエピソードでも木曜日にピザを食べると言っていたのをチェックしてみました。
間違いなく、木曜日はピザを食べる日でした(笑

ビッグバンセオリーの細かいところまで見る妙なクセが付いてしまって、なかなか前に進めなくなって困っています(笑

Girl: Excuse me, Dr. Cooper, I’m Kathy O’Brien. I just finished reading your paper reconciling the black hole information paradox with your theory of string-network condensates, and it just took my breath away.(すみません、クーパー先生。キャシー・オブライエンと申します。先生のブラックホール情報パラドックスをストリングネットワーク凝縮の理論とつなげた論文を読み終わったところなんですが、息が止まりました)
Sheldon: Maybe when I publish it, I’ll include an inhaler.(もし本を出すときには吸入器をつけることにしよう)
Kathy: Would you possibly have any time for me to pick your brain?(ちょっとお知恵を拝借できますでしょうか?)
Sheldon: Let’s see, today’s Thursday. Thursday nights, I eat pizza from Giacomo’s. Sausage, mushrooms, light olives.(そうだな。今日は木曜日。木曜の夜にはジャコモのピザを食べる。ソーセージ、マッシュルームにオリーブの)
Kathy: Great. I’ll bring it to your place. I have the address.(喜んで。ご自宅にお持ちします。住所は存じておりますので)
Sheldon: What a nice girl.(なんていい子だ)
Leonard: Sheldon, do you see what just happened here?(シェルドン、何が起きたか分かってるの?)
Sheldon: Yes, I’m getting a free pizza. I’m on a roll.(ピザをおごってもらう。ツキが続くな)

https://bigbangtrans.wordpress.com/series-2-episode-06-the-cooper-nowitzki-theorem-2/

このキャシー・オブライエンがお話を聞かせてというのはラモーナ・ノウィツキーと同じことになるぞ、というのが周りの心配なのですが、さすがシェルドン。そういうことには一切頓着せず。

きっと歴史は繰り返したことでしょうが、二度も同じエピソードは不要ということでしょう。

アメリカ人、ピザ好きよね

ところで、シェルドンの言うジャコモのピザは、パサデナやロスアンゼルスで調べても出てきませんでした。「マルゲリータ」や「クァトロ・フォルマッジ」、「マリナーラ」といった種類ではなく、「ジャコモさんのピザ」ということでしょうが、ロスやパサデナ近郊には見つかりませんでした。

「ジャコモピザ」で調べるとこんな感じで東海岸側にはいくつか見つかるのですが、さすがにシェルドンも毎週木曜日に東海岸のピザを食べてるわけではないでしょうから。

Giacomo's Pizzaロケーション

ピザと言えば、「フラッシュ」でもジョー・ウェストやアイリスとのシーンでもしょっちゅう登場していたし、ロニーはとにかくピザが好きで、いろんなところに登場している。

こんなインスタもあるほど。

たまたまジャコモのピザは東海外にしかありませんでした、というだけですが、本当にアメリカ人、ピザ好きですよね。


この記事も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本エピソードで他に見落としているネタがありましたら、コメントいただけると嬉しいです。

いいなと思ったら応援しよう!