![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/64096639/rectangle_large_type_2_30a5e41da3f7db9e9251bd9e5983625c.png?width=1200)
名作映画の復刻:The Criterion Collection
Note開設事始
Noteを開設して、公開されている初投稿をしたのは2020年11月23日のことでした。今でもアクセスが多いKindle/Audibleのアカウント設定についてまとめたこの記事です。
しかし、実は相当の分量を書きながら非公開のままとなっている記事が一番最初にありまして、実はその記事を公開するためにNoteを開設したというのが「私のNoteことはじめ」になります。
ところがその記事を準備している間に、「投稿しようと思っていた内容」そのものが収束というか解決してしまって、その後で公開しても意味がない、という状況になってしまいました。
このため、今後もこの記事が日の目をみることはないわけですが、せっかくNoteを作ったのだから、前からまとめておこうかと思って同じ日にざっくりとまとめて公開したのが上記の記事。
そこから趣味でもあるアメリカドラマのビッグバンセオリーのアメコミネタなどもまとめ始めましたし、もう一つの趣味になりつつあるロシア語関係の記事を投稿して今にいたります。
ロシア語への関心の持ち始め
ロシア語という、現在の日本ではどちらかと言えばマイナー扱いされる言語に関心を持ち始めたのは、2018年前後に黒田龍之助先生のロシア語関連の本を読んでからです。
黒田先生の本を購入したのが2018年前後が間違いないのは、iPhone用のロシア語の辞書アプリの購入履歴が2018年だから、少なくともその前には黒田先生の本を読んでロシア語に関心を持ったからにほかなりません。
これは間違いないのですが、黒田先生の著作リストを見直しても最初に黒田先生のどの本を読んだのか、これがまるで思い出せないのです。たぶん、最初になにかのきっかけてふと読み始めて、「黒田先生、面白いじゃん」となってその時にいろいろ買い込んで手あたり次第読んだためだと思うのですが、とにかくどれも面白かった印象はあるものの、どれが最初だったかが思い出せない。
そしてお決まりのように出たばかりの黒田先生の「ニューエクスプレスロシア語」、「標準ロシア語入門」「NHK 新ロシア語入門」と基本的な教科書を少しずつ勉強して今に至ります。
今に至ります、などと書きましたが、単に上記の3冊をさらっとなでた程度のレベルなので、文字が読めてスマホの辞書が引けるぐらいでしかありません。
しかしながら英語がドラマを見続けてそこそこ使えるようになった成功体験から、実力も伴わないのに、ロシアの映画やドラマを探すようになりました。
これらの記事はそれを備忘録代わりにまとめておいたものです。
つまり、ロシア語に関心を持ち始めたのがつい3年前ぐらいで、そこから著名な作品として話題になったものをちょっとずつ集めたり見たりするようになったわけで、まだ初心者に毛の生えた程度。
「戦争と平和」は大作としても有名でしたし、元々の作品も知っていたので割と最初に買いましたが、それ以外のソ連時代の映画などはあまり詳しくありませんでした。
『鶴は翔んでゆく』
そんなわけで、最近、ツイッターで話題になっている長回しのシーンで初めて『鶴は翔んでゆく』を知りまして。
This shot from the Soviet war film “The Cranes are Flying” is incredible camerawork for 1957. pic.twitter.com/QIa4eUmRsp
— Pedro Carreira (@pedrojdoc) October 13, 2021
そして、これまでの経緯からも想像がつくかもしれませんが、そんなすごい映画ならぜひ見てみたい、と渉猟を始めまして。
渉猟と言っても、パソコンのキーボードをたたくだけですが。
まずは日本のAmazonから。残念ながら取扱いがないようです。
次。AmazonはAmazonでもアメリカので調べてみます。「鶴は翔んでゆく」の英語版タイトルが「The Cranes are Flying」とそのまんまなことを確認して調べてみますと、こんどは見つかりました。しかも「新しく2Kデジタル・レストア(New 2K digital restoration)」とか「学者イアン・クリスティーのニュー・インタビュー付(New interview with scholar Ian Christie)」とかあって、イアン・クリスティーって誰だろうと思っていると、映画やメディアの歴史の教授なんだそうです。
Amazonのページに写真が公開されていますが、レストアされたからか、美しく見えます。
しかも、ツイッターで知った上記のラストの画面ではない一部動画を公開してくれているのですが、螺旋階段をずっと上がっていくのを、途切れることなく追いかけて撮影していて、これも一体どうやって撮影したんだろう?と思わせる場面になっています。
お値段は19.99ドル。日本への配送料込みでも32ドルほど。今なら3500円とちょっとぐらいでしょうかね。
念のため、同じタイトルで日本のAmazonでも調べてみましたら、今度は見つかりました。Noteにリンクを貼ったら、3,618円と表示されますが、これはマーケットプレイス価格のようで、実際の値段はショップの信用度と合わせて調べる必要があるようです。
こちらはブルーレイの値段ですが、DVDで良いなら2,794円となっています。
これは買うしかありませんね。実際にどれを買ったのかは後ほど。
The Criterion Collection
ここで、実は気になった表現があります。アメリカのAmazonでのタイトルは『The Cranes are Flying The Criterion Collection』となっていました。
The Criterion Collection?=「判断基準コレクション」?
不肖、わたくしこちらのThe Criterion Collectionは知りませんでしたので、調べてみますと、こんな風な説明がありました。
The Criterion Collection, Inc.は、「重要なクラシックおよびコンテンポラリー映画」のライセンス供与、復元、および配布に重点を置いているアメリカのホームビデオ配信会社です。 Criterionは、映画やメディアの学者、映画愛好家、公立および学術図書館にサービスを提供しています。(Googleによる翻訳)
なるほど。
このクライテリオン社がレストアしてくれたのが「鶴は翔んでゆく(The Cranes are Flying The Criterion Collection)」というわけです。
しかもこの会社のサイトを訪問してみると、次々と作品をリリースしてくれている様子。
クライテリオン:日本の名作の復刻盤もリストに
リストも検索できるのですが、Japanで調べた結果がこちら。
市川崑の「ビルマの竪琴」もリストにはありましたが、残念ながら販売は不可と記されています。
小津安二郎監督や黒澤明監督は人気があり、たくさんの作品がリストアップされています。
まずは黒澤監督。
小津監督の方が人気があるのでしょうか。小津監督だけのコーナーまで準備されています。
サムライ・シネマ・カテゴリー
クライテリオンには、小津監督のように人気監督のコーナーがあるかと思えば、人気のカテゴリーをまとめたものがありまして、ちょっと目を引いたのがこちら。「サムライ・シネマ」だそうです。
若山富三郎, 富川晶宏の「子連れ狼」がある!
なかなか渋い選択をしてくれているようです。
それではソ連・ロシアの映画も調べてみることにしましょう。と言いますか、実は順番としては先にこちらから調べていたわけですが。
クライテリオン:ソ連・ロシアの映画
日本の作品に続いて、ロシアで検索した結果が以下の通りです。
思ったより取り上げられている作品が多くなかったですが、「鶴は翔んでゆく」がその中の一作にあって、今こうして購入できるわけですね。
ところで、もう一つ目につく作品がありました。
これは「戦争と平和」。しかもクリックするとセルゲイ・ボンダルチュクの名前があります。
こちらもAmazonで発売中。しかもアメリカのが25ドル。日本では5400円です。
セルゲイ・ボンダルチュク監督の「戦争と平和」は、既にアメリカのAmazonでDVDを購入し、感想記も投稿しています。
こちらの記事では、日本語字幕が見れたことで満足していたので、あまり画質には触れていませんでしたが、正直なところを言えば、野外で撮影した場面でも暗い影のような部分もあって、フィルムが古いから仕方ないのかなと思っていたところもありました。
しかし、ブルーレイでレストアされている作品が3,000円程度で買えるなら、もう1セットくらい買っても良いかなと思いました。
字幕が前の作品と同じく日本語までついているとは期待できないと思いますが、一度見たのでそれは良し。
次からはロシア語も少しは耳に入ってくるでしょう。
またこの単品だけですと割高に感じますが、「鶴は翔んでゆく」と合わせても同じ送料ですむようなので、まとめて二つ買うことにいたしました。
配送までしばらく時間がかかりそうですが、その間はロシア語の勉強を少しでも進めることにいたしましょう。
到着したら、「戦争と平和」の画質も合わせてレビューすることにいたします。
2021年10月31日 追記 『戦争と平和』到着
こちらに簡単な比較記事を投稿しました。
2021年11月21日追記 『鶴は翔んでゆく』鑑賞
2021年11月18日に『鶴は翔んでゆく』が到着しましたので、こちらに鑑賞記事を投稿しました。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。
コメントなどいただけますと嬉しく思います。どうぞよろしくお願いいたします。