Big Bang Theory S2Ep7 クリンゴン語とシェルドンのクリプトナイト
この記事のタイトルは、ドラマで取り上げられているネタからつけたものです。ドラマの正式なタイトルはこれ。
The Panty Piñata Polarization:オタク青年と対決するための法則
ビッグバンセオリーを見ていて面白いなと思ったオタクネタで自分が知っているネタ、調べたネタをまとめておいておくために作ったものです。ざっくりとした背景はこちらもご覧ください。目次もかねて作成しています。
あらすじ
シェルドンとレナードのリビングルームにみんなで集まって食事をしているとき、潔癖症のシェルドンの食事にペニーが間違って手を触れてしまう。レナードたちは、シェルドンに見つからないように元通りに戻すようにペニーに言うが、何のことかわからないペニーは適当に元に戻すと、やはりシェルドンは「誰かが触った」ことに気が付く。
みんなペニーに謝るように言うけれども、ちょっと触ったぐらいで謝ることに納得いかないペニーとシェルドンは喧嘩してしまい、お互い報復がエスカレートしていって...
クリンゴン・ボグル再登場
シーズン1の第1話で登場していた4人の仲間うちでの「クリンゴン・ボグル」。今回の冒頭でいきなり再登場!
机の上にはクリンゴン語辞典と、ビッグボグルのボードが置かれています。日本のAmazonでは、この時に4人が使っているクリンゴン星人の写真入り辞書は売っていないようです。
弱い虫けら
シェルドンがペニーへの報復として、自宅のWi-Fiを無料で使わせていたのをパスワードを変更して使えないようにし、さらに動画で「インターネット回線を自分で支払うか、自分に謝るかどちらかだ!」と喧嘩を吹っ掛ける。
ペニーもそれに負けずに「シェルドンなんか60秒で去勢してやるわ!」と穏やかでない。そこでハワードが、シェルドンのパソコンからパスワードをもとに戻そうとしたところ、なんとシェルドンが「そんなのお見通しだ」とばかり、ペニーのために小細工を弄した相手にに向って、「虫けら諸君」と呼んでいる。
英語では”Hello, Puny Insects”となっているが、このPunyはハルクが人間に対して使う形容詞。動画は”Puny human!”と言っているシーン。
シェルドンが使ったのは”Puny Insects”なので、人間よりもっと弱いぐらいの意識でいるのではないだろうか?
シェルドンの弱点=クリプトナイト
Wi-Fiのパスワード変更の後、シェルドンの何事もスケジュール通りでなければストレスがたまる性格を利用し、ペニーはシェルドンが洗濯を行う時間に洗濯機を全部、自分で回してシェルドンに嫌がらせをする。
すると今度はシェルドンはペニーがランドリー室にいなかったのを利用して、ペニーの洗濯物を電信柱に引っ掛けて取れなくしてしまう。
シェルドンとペニーが嫌がらせ合戦で一歩も譲らず収拾の道もないというところで、レナードがペニーに「シェルドンの弱点だ」と言ってメモを渡します。この時の英語のセリフで「弱点」のところは「Sheldon's Kryptonite(シェルドンズ・クリプトナイト)」と言ってます。
クリプトナイトとはクリプトン星の隕石のことで、スーパーマンの故郷の星が爆破して飛び散った破片が地球に届いたもの。
太陽と地球の環境が彼をスーパーマンにしているのですが、逆にクリプトン星の欠片は彼のスーパーパワーを奪うことになるという設定なので、スーパーマンにとっては弱点となっている。
ウィキペディアの説明では、クリプトナイトは次のような性質もあると書いてあります。
地球の人間にも放射性物質として影響を与える。
この性質は映画ではあまり使われていなかったように思いますが、TVドラマシリーズ「Smallville」ではドラマの設定として重要な役割を果たしていました。地球に降り注いだクリプトナイトが地球人に影響して、それに長時間触れていた人が超能力を得てしまい、ヴィランになって悪さをする。特にシーズン1では、毎回「今回の悪役」はみなこのパターンでした。ただし、映画ではあまりそんなシーンはなかったように思います。
一方、スーパーマンの映画でもドラマでも、このクリプトナイトがスーパーマンを弱体化させる設定は、必ずでてくる物語のカギになっています。
もっとも、宇宙のかなたからやってきて、弾よりも早く走り、空を飛び、鋼鉄よりも固く、鉛以外の物体を透視することができたり熱光線を照射することもでき、遠くの音まで聞こえるという、文字通り「スーパーな男」には何か弱点がないと、どんな敵が来たって敵うわけがない。クリプトナイトがあるおかげで、スーパーマンが窮地に陥ったりすることができるようになりました(笑。
あともう一つ、こんな記載があります。
スーパーマンの弱点の1つとして知られるクリプトナイトはギリシア神話のアキレスの踵と同様の知名度があり、文化的な面で「弱点」の代名詞となっている。
今回のエピソードに限らず、他のドラマでも「弱点」という意味で「クリプトナイト」と使っているのはたまに目にします。最近ではアキレスの踵よりも良く使われているのではないでしょうか?
レナードのメモ(シェルドンズ・クリプトナイト)を見て、ペニーがシェルドンの母親に電話した結果、シェルドンはペニーに屈して物語りはめでたしめでたし。
最後にはスパイダーマンのセリフまで
ただし、シェルドンがペニーに悔しさのあまりに返す言葉が「大いなる力には大いなる責任が伴う」は、スパイダーマンであるピーター・パーカーの叔父・ベンがピーターに話して聞かせたセリフ。
これもスパイダーマンの映画などでは良く使われるものです。全部のシリーズをチェックしてないけれども、確かトビー・マグワイア版にはあったはず。
このロックは強いのだろうか?
今回のメモをまとめていて初めて知ったのですが、Amazonで「クリプトナイト」で調べると、まったく同じ綴り「KRYPTONITE」で自転車用のロックが売られていました。自転車、あまり使わないので知りませんでした。
クリプトナイトが弱点の意味で使われているとすると、なんでこのブランド名にしたんだろう?
本エピソードで他に見落としているネタがありましたら、コメントいただけると嬉しいです。