海外居住者のKindle/Audibleの利用
本noteの一番最初の記事は、AmazonのKindleやAudibleを利用するにあたって海外で販売されている本やオーディオブックを購入したい場合はどうするか、ということをまとめた記事でした。
この記事を書いたのは、日本に住んでいる自分がアメリカのAmazonでしか販売されていないKindle用電子書籍やオーディオブックを購入するにはどうするかを調べた内容をまとめたものでした。
この記事を公開したとき、Twitterのまりこのスペイン語さんのところ(@MarikoSpanish)がKindleに関するやりとりをしているをを見ました。
MarikoMurcia@只今🇳🇱で専業主婦さん(@MarikoFKMur)が次のような質問をされました。
このツイートに対しまりこのスペイン語さんが次のように回答されました。
まりこのスペイン語さんの説明は非常にわかりやすくて、あまり付け足すことがないのですが、ツイートの140字では書けない分を補足すると次のような感じかなと思っています。
1)本や書籍、DVD/ブルーレイなどモノの購入
ありとあらゆるものを試したわけではないですが、日米のAmazonでも書籍やDVD、CDをそれぞれ購入した経験に照らすと、在庫さえあれば購入に問題が生じたことはありませんでした。絶対ないとは断言できませんし、今までに一件だけ関税がとられたケースもあります。そのほかのケースでは購入できなかった経験がありません。
ただし、プログラムやアプリなどでCD‐ROM(そんなものいまだに売っているのかすら怪しいですが)やUSBメモリで販売されているものについては、海外には販売・提供できないものがあるかもしれません。今後はWebでダウンロードが主流になるでしょうから、この説明が役に立つケースはほとんどなくなると思いますが。
2)KindleやAudibleについて
ここは、まりこのスペイン語さんに書かれている通りです。
Kindle端末やスマホ/タブレットのアプリがどこで購入・ダウンロードされたかは無関係となっていて、ログインするアカウントに紐づいて書籍の購入ができます。
ただし、MarikoMurcia@只今🇳🇱で専業主婦さんがツイートで相談されたように、Amazonのアカウントと居住国がどこかという点で次のような場合分けがあります。
①Amazonアカウントがその居住国のものである場合
日本に住んでいて日本のAmazonアカウント、アメリカに住んでいてアメリカのAmazonアカウント、スペインに住んでいてスペインのAmazonアカウント(以下略)の場合は、制限なくKindle用電子書籍、Audibleのオーディオブックが購入できます。当たり前すぎてすみません、という感じですね。
②居住国とAmazonアカウントが別な場合
前回の記事で説明したように日本に住んでいながらアメリカのAmazonアカウントを持っていて、アメリカのAmazonでのみ販売されているkindleの本が購入したい場合となります。
日米の例にしてしまうと、前回の投稿記事をあまり変わらなくなってしまいますので、MarikoMurcia@只今🇳🇱で専業主婦さんのようにオランダに住んでいて、日本のAmazonのアカウントを使い、日本のKindle用電子書籍などを購入したいといった方を例に説明しますが、大きく次の2つのケースになります。
i)海外での出版権があれば購入可能
日本の電子書籍で海外では出版権がないものがあるかどうかは、私は日本に住んでいるので直接試せないです。出版権の制約がついた日本の書籍というものが具体的にイメージできないですし、通常は購入できるのだろうと思っています。
直接トライできなくてすみません。
ii)海外での販売に制約がついている書籍は購入不可
一方、前回の記事にも書きましたが、少なくともアメリカのAmazonで販売されているKindle用電子書籍で日本では買えないものがありました。
ただし既に購入済みの書籍が、その後に出版権の設定がされて新規では購入できなくなったような場合でも、所有権は優先されるようです。
たとえば以下のツイートは、電子書籍とAudibleのオーディオブックがどちらも提供されているあるシリーズの第2巻までを購入して楽しんだ後、第3巻目を購入しようとしてできなくなった時にツイートしたものです。今でも第3巻目以降は購入できないのですが、すでに購入済みの第1および2巻は電子書籍もオーディオブックもどちらもライブラリに残ったままです。
3)まとめ
海外在住の方で、現地で購入したKindle端末で日本語書籍を読みたい場合は、結局どうしたらよいのでしょうか?
①居住地の言語の電子書籍は購入しない場合
上記2)でも記載していますが、Amazonのサービスは端末やアプリが購入された国ではなく、その端末やアプリにログインするアカウントに紐づいて言語や購入書籍が設定されます。
現地で購入したKindle端末で、居住地の言語の電子書籍は基本的に読まないのであれば、Kindleに日本のAmazonでログインし、購入はPCのウェブやスマホのアプリから行うというやり方で問題ないと思います。
もし海外居住者がKindle端末を日本のAmazonアカウントに設定して購入やダウンロードがうまくいかなかい場合は、Amazonのアカウントサービスの「デジタルコンテンツとデバイス」⇒「コンテンツと端末の管理」で、コンテンツが希望する端末に設定されていることを確認しましょう。
②居住地言語と日本語のどちらも購入する場合
この部分はまりこのスペイン語さんの説明に同意で、Kindle端末とスマホ(タブレット・PCアプリ)を別アカウントで利用するのが良いと思います。
つまり、Kindle端末は居住地のAmazonアカウントでログインし、日本の書籍はスマホ(タブレットまたはPCのアプリ)でログインするのが便利です。
4)補足
もし、居住している国が日米以外だけれども、アメリカのAmazonアカウントもすでにお持ちの場合、少しだけ注意が必要かもしれません。
今では状況が変わっているかもしれないのですが、今回の記事を書くためにスペインのAmazonにアカウントを作って調べてみようとしまして、アメリカのAmazonで使っているものと同じEmailでアカウントを作ろうとしたところ、「このメールアドレスのアカウントはすでに使用されています」と注意が表示されました。
そこでアメリカのAmazonアカウントのパスワードを試してみたところ、なんの問題もなくスペインのAmazonアカウントにログインできてしまいました。
ちなみに居住地が日本となっていましたが、日米のアカウントを連結しているため、そうなるのが自然で問題ありません。念のため、日米のAmazonアカウントのパスワードは別のものにしているのですが、アメリカのAmazonアカウントのパスワードでログインできたわけです。
このため、日米以外の国にお住まいで、アメリカのAmazonアカウントをお持ちの方が、同じメールアドレスで新規にアカウントは作れません。居住国を実際の国に設定しておけば問題ないと思いますが、今後なにかの制約がかかる可能性もありますので、ご注意ください。
このあたりは、法律に絡む問題のため、今問題なくても、将来においても大丈夫とは言えない点をご了承いただければ幸いです。
5)Kindle/Audible関連の記事の目次ページ
本記事の投稿以後も、Kindle/Audible関係の投稿が増えてきましたので、いかに目次ページを作成しました。
よろしければご覧くださいませ。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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