Big Bang Theory S2Ep8 トカゲとスポックのジャンケンとルーカスへの謎評価

The Lizard-Spock Expansion:トカゲとスポックの法則

ビッグバンセオリーを見ていて面白いなと思ったオタクネタで自分が知っているネタ、調べたネタをまとめておいておくために作ったものです。ざっくりとした背景はこちらもご覧ください。目次もかねて作成しています。

あらすじ

ハワードがバーで火星の探査車を操縦させてあげると言って女医を誘い出すことに成功するものの、訓練を受けていないまま操縦してしまった結果...

いきなり映画やTVドラマの3連続パンチ

冒頭でテレビ番組の取り合いをしている。シェルドンは「Saturn 3(スペースサタン)」(1980年の映画)が放送中だと言い、ラージは「Deep Space Nine(スター・トレック ディープ・スペース・ナイン)」(1993年から1999年放送のドラマ)。ラージが「数字を引き算したら6勝ってる」とか答えているのは草。

その理屈なら、「オーシャンズ〇〇」は数字の多さと面白さが相関関係にああるのではないでしょうか?(笑

それに対してレナードは「Babylon 5(バビロン5)」(1993年から1999年放送のドラマ)がその中間とかいう謎理屈で割って入るが、5は3と9の中間ではないので轟沈。

Saturn 3=スペースサタンは映画ですが、ディープ・スペース・ナインやバビロン5はドラマで、そちらを見るといった場合、マラソン視聴にするつもりだったのでしょうかね?

(彼等ならやりそうなので、なんとなく気になる。)

バビロン5のウィキペディアで面白いことが書いてあった。

各シーズンはそれぞれ1地球年に対応し、第1シーズンが2258年、以下第5シーズンが2262年に対応している。初めから全5章のストーリーは細部まで固まっており、打ち切りにならずに最後まで製作され放映された。企画当初のコンセプトが番組終了時点まで完璧に貫かれたドラマはアメリカの放送業界では極めて珍しい。

これは極めてその通りで、アメリカのドラマをちょっと見た人ならだれでも驚くことでしょう。

パイロット版がうまく行けばシリーズがスタートするけれども、シーズンが続くかどうかは人気のみで判断されると言っても良く、さらにはキャストや物語の展開も視聴者からの評判でいくらでも変更される番組を嫌というほど見てきているでしょうし。

この点からも、最初の構想で5シーズンもののドラマを企画構想通りに完了させたなんて、奇跡のような作品かと思います。今度見てみようかな。

クローンウォーズへの言及が。ただし...

冒頭の映画・ドラマ取り合い合戦の後のオープニング・クレジットの後。レナードはクローンウォーズのテレビシリーズを見ているが、シェルドンが「映画版を見るまではTVシリーズは見ない」と語っています。

このエピソードが放映されたのは2008年11月17日。シェルドンの語る「クローンウォーズ映画版」の上映開始は2008年8月15日。一方でTV版の放送開始は2008年10月3日。

ビッグバンセオリーのこのエピソードが放映された11月17日あたりで言うと、11月14日の「ドロイドの決闘」あたりか?

もっともドラマの制作はもっと早いから、クローンウォーズ シーズン1の第1話 待ち伏せ(10月3日)、マレボランス襲来(同10月3日)、マレボランスの影(10月10日)、撃破!マレボランス(10月17日)あたりを踏まえて作っているのかなと思います。

シェルドンが「クローンウォーズのテレビシリーズは、映画版を見るまで見たくない」はまだ分かる。公開日時でも明らかなように映画版が8月15日、TV版が10月3日なので映画版はプロローグとしての位置づけだろうし、実際クローンウォーズで最も重要なキャラクターに成長するアソーカ・タノも映画版で初めて登場しているし。

この点でシェルドンのセリフにはまったく違和感はないけれども、次のセリフが驚愕的なことになっています。

日本語:順を追ってルーカスに失望する
英語:I prefer to let George Lucas disappoint me in the order he intended.
   (ルーカスが意図した通りの順番で失望する方が良い)

出た!必殺、偉人のこき下ろし!

ルーカスへの失望

今では、「この番組でこき下ろしている」=「実はとても尊敬している」という意味であることが分かっているけれども、最初に見たときは衝撃を受けました。

アメリカのエンタメ業界にいて「ルーカスに失望する」などと言っちゃっていいのでしょうか?

もう一つ、私が最初にこのエピソードを見たときはたしか2014年か2015年だったと思うのだけれども、クローンウォーズは完結していないどころか2013年のディズニーによるルーカス・フィルム買収の余波でシーズン6は製作途中にも関わらず打ち切られ、シーズン1~5までのBlu-rayボックスがコンプリート版として発売されていたのでそれを購入し、世の中では「Save the Clone wars」というハッシュタグ(#SaveTheCloneWars)が作られて大盛り上がりしていた時期だったと記憶しています。

放送時期の差を考慮しても、「お前は何を言っているんだ?」だった記憶が割と鮮明にある。

クローンウォーズの時系列の乱れ?ではなかった

最初、巷で有名なクローンウォーズの時系列が乱れているせいで、シェルドンも混乱したのかな?と思った。

クローンウォーズ・ファンの間ではつとに知られている通り、この作品は放送順序と物語の時系列がバラバラなところがある。シーズン4以降は時系列通りに放送されているが、最初のころは割と順序が入れ替わっている。

しかし、ビッグバンセオリーでこのエピソードが放送されていた第1話から第7話までは放送順と時系列はそろっているため、時系列が混乱するから作品の評判が悪いわけではなかったはず。

クローンウォーズ初期のアソーカ批判

2020年にクローンウォーズのシーズン7が放映される頃、クローンウォーズの初期にアソーカ・タノに対しては批判が強かったが、デイブ・フィローニ(だったと思う。ルーカスではないと思うんだが)が2年だけ辛抱してくれたら絶対よくなると言ってたみたいな記事もあったし、読んだ記憶もあるけれども、今探すと見当たりませんでした。

もしかしたら、その時の雰囲気なんかが反映されてシェルドンのセリフになったのかなと。

アソーカは女の子で、最初登場した時、女の子のパダワン(ジェダイの弟子)という設定や、彼女の性格がみんなの期待とは違う方向だったことが旧来のファン層からの反発を呼んだようなことが英語版のウィキペディアからは読み取れます。

Critical response
After her introduction, some critics called Ahsoka annoying and predicted the character would die before The Clone Wars series ended because she does not appear in Revenge of the Sith. (中略)
Wired criticized Ahsoka's "half-naked" appearance in The Clone Wars' first two seasons, calling her third-season costume change "more appropriate".

しかしシーズンが進みアソーカが成長して立派なパダワンになるにつれて、批判の声が消え去り、女性のファンまで獲得し、今では人気キャラクターの一人になっているのはファンには周知の事実。

1/6サイズのフィギュアが数万円で販売されていますね。

実写版ドラマ・マンダロリアンでアソーカ・タノが登場することが発表されたニュースはもちろん、本当に実写版で登場したときはかなりの注目を集めていたし。こちらの記事では「熱狂」と書かれています。


ディズニーはクローンウォーズ シーズン7のBlu-rayは発売しないのだろうか?

ということでシェルドンが今、クローンウォーズを見たらなんとうのでしょうね?

上でリンクを貼ったように、クローンウォーズはシーズン1~5までのBlu-rayボックスとシーズン6のBlu-rayセットは発売されている。しかし、シーズン7はディズニーのストリーミングサービス「ディズニー+」のみで展開されており、今後もディスクとしては販売しないのではないかとも言われています。

自分がディズニー側の人間でも、その戦略は採用しそうな気がするし、ディスクをコンプリートとか、コンプリートボックスをそろえておくのは難しそうな感じ。

この投稿、ビッグバンセオリーのものだかクローンウォーズについてだったのか訳が分からない分量になってしまったけど、コンプリートボックスセットぐらい、なんとかならないんでしょうかね。

それにしても、今はシーズン1~5までのBlu-rayボックスが42,000円もするのか。自分が買った時の倍のプレミアがついています。

クローンウォーズ 映画版(特別版というのですね)

クローンウォーズ TVシリーズ シーズン1~5 コンプリートセット

クローンウォーズ TVシリーズ シーズン6

この記事も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本エピソードで他に見落としているネタがありましたら、コメントいただけると嬉しいです。

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