Big Bang Theory S2Ep1 賢い子の比喩がブレイニアックな日常会話
本投稿タイトルは記事用です。ドラマの正式なタイトルはこちら。
The Bad Fish Paradigm:恋愛と学歴の法則
アメリカでの放送日:2008年9月22日
ビッグバンセオリーを見ていて面白いなと思ったオタクネタで自分が知っているネタ、調べたネタをまとめておいておくために作ったものです。ざっくりとした背景はこちらもご覧ください。目次もかねて作成しています。
エピソードタイトルについて
シーズン1の最後でついにペニーをデートに誘うことに成功したレナード。デートは、最初は中華料理店「四川宮殿」に入ろうとしたところ、シェルドンが店主ともめているので別な店にしていました。果たしてどちらに行ったのでしょうね?
エピソードではどこに行ったか明かされませんが、英語のタイトルはデートから帰ってきた二人が部屋の前でキスしてレナードはペニーの部屋に入ろうとしますが、「私たちゆっくり進むことにしない?」と言われてペニーの部屋に入れなかったことを録画されていて(笑)、それを見ながらハワードがレナードのことを「悪い魚でまずかった」と喩えたことと、それをレナードがひっくり返そうとした内容をすべて盛り込んだ秀逸なもの。
日本語はあまり魚のネタに触れず、ペニーがレナードに感じている学歴コンプレックスが恋愛の妨げになっていることをあらわしたものですね。
あらすじ
シーズン1の最終話でついにペニーとデートすることになったレナード。初デートから帰ってきてキスをしてペニーの部屋に入ろうとするが、ペニーから「私たち、ゆっくり進まない?」と言われて体よく追い返されてしまう。
実はハワードとラージが廊下のカメラを通してしっかりその様子を除いていて、レナードに脈なし(君は悪い魚でまずかった)と言うものの、ペニーの真意は学歴コンプレックスにあって、ペニーは高卒なのに短大卒と嘘を言ってしまったことが引っかかっていて...
冒頭のシーン
デートから帰ってきたペニーとレナード。ペニーはヨーグルトを食べていてレナードにも勧めるが、乳糖不耐症で断る。お休みのキスをして別れようとしたところ、廊下に設置されたカメラが自分たちを録画しているのに気が付いてペニーの部屋で話そうとするも、「流れに任せましょう(wing it)」と言われて仕方なく部屋に戻ってくる。
ハワードとラージは知らなかったふりをするが、バレバレな二人に怒り出すものの、同居人も「君への無関心に付け込まれた」と言って取り合わない。
レナードはデートがうまく行っており、流れに任せてというのも「じっくり味わいたいからだ」と主張するものの、ハワードからは「まずい魚だから吐き出したい」って意味だろと切って捨てられて、いきなり英語のタイトルの半分を回収。
イグアナが喉を膨らませるのはどんな時?
ハワードとラージが録画したビデオで、二人が廊下でキスをするのを見ながら、シェルドンが不思議なことをいう。
Sheldon: Interesting, her jaws are clenched, no tongue access, clearly a bad sign amongst mating humans.
(字幕)歯を食いしばっているのも興味深い。舌を絡めないのは悪い兆候だ
Leonard: That’s not a bad sign.
(字幕)そんなことはない。
Sheldon: Please, you might as well have been two iguana with no dewlap enlargement.
(字幕)イグアナが喉をふくらませないのと同じだ。
英語の原文および訳文を見ても、ペニーがキスの時に舌を絡ませないのはイグアナが喉を膨らませないのと同じ、という意味に取れます。
Wikipediaでイグアナについて調べて見ると、次のような記載があるのでこれだけを見る限りでは、興奮する状態がオスとメスが交歓するときが含まれているのかどうかが良くわかりません。
喉から首下にかけて、皮膚のたるみがありこれをデューラップという。これらのクレスト、デューラップは興奮するときに逆立ち、広がる。
いくつか検索してみると、次のような文献が見当たりました。
イグアナが喉もとにある袋をふくらませるのは、縄張り争いのときなどです。ですので、ダチョウを初めて見たイグアナは、相手の首を見ながら自分の喉袋を精一杯ふくらませているわけです。
実際のところ、どうなのかが不明ですが、取り合ず本筋に影響しないのでここは前に進むことにしましょう。
洗濯室での会話
オープニング・クレジットの後、場面が変わって洗濯室。
シェルドンが洗濯ものを畳んでいます。その時に不思議な道具を使っていましたが、これもちゃんと商品が売られているようですね。
ペニーの悩み:学歴コンプレックス
洗濯ものをいっきに洗濯機に突っ込んだペニー。シェルドンに話しかけます。
Penny: Alright, I heard yes, so… okay, here’s my question, has Leonard ever dated, you know, a regular girl.
Sheldon: Well I assume you’re not referring to digestive regularity? Because I’ve come to learn that such inquiries are inappropriate.
「普通の女の子」と付き合ったことがあるのか?と質問。シェルドンの回答が爆笑もので、「お通じの普通さじゃないよね?そういう質問が不適切なことは学んだよ」。
もちろん、ペニーが聞きたいのはそんなことのはずもなく。
Penny: No, I meant has he ever been involved with someone who wasn’t a braniac?
(字幕)頭脳明晰じゃない子と付き合ったことは?
Sheldon: Oh. Well, a few years ago he did go out with a woman who had a PhD in French Literature.
(字幕)仏文学の博士号を持った子とデートしてた
Penny: How is that not a braniac?
(字幕)それは頭脳明晰よ
Sheldon: Well, for one thing, she was French. For another, it was literature.
(字幕)フランス人が仏文学だぞ。それに専攻が文学だ
字幕では「頭脳明晰な子」となっていますが、原文ではBrainiacです。ブレイニアック。ビッグバンセオリーでもすでに取り上げられています。
前回(シーズン1の第9話)ではレナードがブレイニアックと発言していましたが、今回、ブレイニアックの単語を言ったのはペニーでした。この時はブレイニアックもカンドールもゾッドも知らない雰囲気でした。
レナード達と遊んでいるうちにペニーも学んだのでしょうか?それとも日本で「ピッコロ大魔王」とか「フリーザ」と言えば「ドラゴンボール」の「あの敵」と思い浮かぶ程度には知られているのでしょうか?
DCコミック界の住人である私にとって、この辺のネタは「常識の設定」に入るのですが、アメリカではハロウィーンの仮装で学習済みなんですかね。
ハロウィーンの仮装と言えば、ブレイニアックのマスクもちゃんとありまして、まずアレックス・ロスのデザインによるブレイニアックはこんな姿をしているようです。
アレックス・ロスは本当に有名なアメコミのデザイナーのようで、ビッグバンセオリーのシーズン1でも彼がデザインしたバットマンがセリフでも取り上げられていました。
おっと、話題がそれましたが、たぶんアレックス・ロスのイメージに近いブレイニアックのマスクがこちら。
こういうのを見ると、ペニーもブレイニアックがどんなキャラクターなのか知ってるのかは怪しい気がします。
こんな女の子と言われたら普通、女性なら怒りますよね?男性でも怒ると思いますが。
単にブレイニアックっていう単語から賢い人の代名詞なのかな?
本当のところはどうなんでしょう?アメリカで生活することがあれば聞いてみたい気もしますが、それはハロウィーンの時期までは我慢する必要があるでしょうね。
いずれにしても、シェルドンにとって「ブレイニアック」と言った時、そのカテゴリーが厳密に定義されていて、もともとブレイニアックとはスーパーマンの敵で「Brain+Maniac」から作られた言葉ですいs、その後21世紀にリメイクされたSmallvilleでは「Brain InterActive Construct」とされ、キャラクターの設定として、以下のような特徴を持っています。
知識と情報の収集を行動原理として、あらゆる物質を小型化する光線で生物や街そのものを博物館のようにサンプルとして保存する。そしてその情報の価値を高めるため、文明や種が滅亡するのを待つこと無く惑星そのものを破壊する。(Wikipediaより)
シェルドンにとっては、「知識」=物理学なので、フランス人がフランス文学でアメリカで博士号をとるのは「まったくブレイニアック」ではないわけですが、ペニーにとっては博士号を持っているだけで「普通の女の子ではないブレイニアック」になる、というまことにその通りな認識のギャップをギャグに変えているのは、ちょっと感動しますね。
事前の機密保持契約か事後通告か?
ブレイニアックの会話のあと、ペニーが「短大卒」と嘘を言ってしまったことは内緒にしておいてね、とシェルドンに頼んだ瞬間、シェルドンの顔色が変わります。
Sheldon: You’re asking me to keep a secret?
Penny: Yeah.
Sheldon: Well I’m sorry, but you would have had to express that desire before revealing the secret, so that I could choose whether or not I wanted to accept the covenant of secret keeping. You can’t impose a secret on an ex post facto basis.
見事な仮定法過去完了と、そして実際のペニーの行動を非難する表現が並んでいます。こちらの表現はうちの専門じゃないので割愛します。
ところで、「the covenant of secret keeping」とか「an ex post facto basis」と契約に関する表現が並びますが、会社でよく使われる「non disclosure agreement」よりも「covenant」の方が重いような気がしますね。この辺は英語の語感的にはどんな感じなのでしょうね?
もう一つの事後通告=「an ex post facto basis」はラテン語表現。ペニーが「何言ってるのか、全然わかんない!」って感じで「What?」というのはそのせいでしょう。
直訳不可なシェルドンのジョーク
ペニーが訳わからん!と言ったことについて、シェルドンのセリフがこれまた難解。原文と字幕表現を並べてみましたが、ここも字幕表現はうまいとおもいますね。
そもそも直訳しようとすると説明だらけになってしまって、とてもドラマの進行、とくにセリフの短い間に収めることは不可能です。
Sheldon: Secret keeping is a complicated endeavor. One has to be concerned not only about what one says, but about facial expression, autonomic reflexes. When I try to deceive, I myself have more nervous tics than a lyme disease research facility.
(字幕)機密保持は努力が要る。顔の表情や神経反射にも気を使わなくちゃ。僕はウソをつくと顔が魚みたいにピクピクする。
(Long pause.) It’s a joke. It relies on the homonymic relationship between tick the blood-sucking arachnid, and tic the involuntary muscular contraction. I made it up myself.
(字幕)ジョークだよ。筋収縮で顔が引きつることを魚に例えたんだ。
明らかに原文と訳文がことなっていますが、原文に近づけて訳すとこんな感じ。
秘密を守ることは複雑な努力が必要で、 自分の発言だけでなく、顔の表情や自律神経反射についても気にする必要がある。誰かをだまそうとすると、自分の場合ではライム病の研究施設が持っているチックよりもっと神経質なチックを持つことになる。
ジョークだよ。
吸血性のクモ類のダニ(Ticks)と不随意筋の収縮によるチック症(Tics)という同音異義語なんだけどね。これ、自分で考えだしたんだ。
ライム病というのは良く知りませんでしたが、ここに書かれている通り、ダニによって引き起こされる病気のようですので、その研究施設には当然のように多数のダニ(Ticks)がいるでしょうが、シェルドンが嘘をつく場合は、それ以上に不随意筋が収縮して起きるチック症がおきる、というジョーク。
いやいやいや。それって、日本語ではまったく意味が通じませんね。
それに、きっとこのセリフは日本の放送コード的にもアウトじゃないかと思います。そちらはくわしくないのですが、でもきっとダメでしょう。
いや、ライム病がダニ(Ticks)によって感染することを知ってて、ここで瞬時にジョークを理解できる人ってネイティブでも何人理解できたんでしょうね?
そういう意味からも、魚に例えたといって「英語のタイトル」まで日本語で回収した字幕は素晴らしいと思いますね。
恥ずかしさで死んでしまうなんて生理学的に不可能
このシェルドンの「高度なジョーク」には全くついていけなかったペニー。この後の会話は、「ブレイニアックではない普通の日本人」でもついていけます(笑
嘘がばれたら恥ずかしさで死んでしまうというペニーに、生理学的に不可能だねと返すシェルドン。それはそうだ(笑
さらに友達としてお願いしていると頼み込むペニーに、「友情には、秘密を守る固有の義務を内包しているっていうこと?」っていうシェルドンの質問も笑うしかありません。
そして最後のダメ押しのセリフも笑える。
僕らはいつ友達になったんだっけ?
Penny: Okay, look, if Leonard finds out that I lied, I will absolutely die of embarrassment.
Sheldon: Physiologically impossible.
Penny: Oh Sheldon, please, look, I’m asking you as a friend.
Sheldon: So you’re saying that friendship contains within it an inherent obligation to maintain confidences?
Penny: Well, yeah.
Sheldon: Interesting. See, one more question, and perhaps I should have led with this, when did we become friends?
グリーンランタンは無理でもバットマンにはなれる
場面変わって、アパートの階段を上がってくるシェルドンとレナード。いつものごとくアメコミネタの会話。日本ではあまりなじみがないグリーンランタンについてはだいぶ省略されて訳がつけられています。
オアのガーディアンに選ばれなければ、というのはもちろんグリーンランタンの設定。
Sheldon: I.e, I couldn’t become Green Lantern unless I was chosen by the guardians of Oa, but given enough start-up capital and an adequate research facility, I could be Batman.
(字幕)グリーンランタンにはなれなくても、資金と施設があればバットマンになれる。
Leonard: You could be Batman?
Sheldon: Sure. (In a gravelly voice) I’m Batman. See.
たしかに、(たぶん)実在しないオアのガーディアンに選ばれるのは無理でしょうが、十分な資金と研究施設があればバットマンになれる可能性はある。シェルドンがやったように、モノマネだけでは無理でしょうが(笑
この後、出勤するためにペニーが部屋から降りてきて二人とすれ違いざま挨拶します。レナードは金曜日にデートしないと誘うも、その日はディナーシフトが入っているのでと断られ、土曜日はシフトが決まったら連絡するわねとそっけない返事。
ペニーは明らかにシェルドンを気にしていますし、シェルドンもペニーとは視線を合わそうとしません。レナードは気が付いていないので、シェルドンに「やっぱりペニーに嫌われてる!」と話しかけるのですが、シェルドンまでおかしくなって逃げて行ってしまう。追求をかわそうとシェルドンおかしくなる。
体質的に秘密を守れない・忘れることもできないシェルドン
レナードからの追求をかわせそうにないことを悟ったシェルドン。困って勤務中のペニーに頼みに行って、お客さんを待たせた上でペニーに秘密を守る義務から解放して、と頼むも、それぐらい自分でなんとかしてと言われたシェルドン。
この過程で体質的に嘘をつけない理由がこれまた爆笑もの。それが理由で特別に建設された超衝突型加速器でのフェローシップの承認が下りなかったうえ、ペニーにその正確な位置情報まで暴露してしました。
Sheldon: I’m constitutionally incapable. That’s why I was refused clearance for a very prestigious government research fellowship at a secret military supercollider, located beneath a fake agricultural station 12.5 miles south east of Travers City, Michigan. Which you did not hear about from me.
ミシガンの超衝突型加速器
ミシガンの超衝突型加速器とかに関しては、いろんな記事が公開されているので、割と「公然の秘密」なのかもしれませんね。
シェルドンの家出
ひと悶着あったものの、ペニーからそれぐらいなんとかして!ってことでアパートに戻ってきたシェルドン。なんと家出を宣言。
タイミングよくハワードとラージが変な展示会から帰ってきましたが、こちらのリサーチはパスしておきます。
DHS(国土安全保障省)とサラ・コナーの認証付きという「プレパッケージされた非常用持ち出し袋」をもってきます。あっという間な理由は「プレパッケージ」だからなのは良いとして、DHSとサラ・コナーのお墨付きの外観に該当するような商品は見つかりませんでした。
サラ・コナーのお墨付きなのは、DHSからは忌避されたのでしょうかね?
非常用持ち出し袋は良いとして、どこに行く?という質問への答えが「友達の家」と聞いた瞬間、逃亡してしまったハワード。逃げ足が早い。
ヒンズー教の教えにより
取り残されたラージは、自宅がとても小さいから他人は泊められないと断るのですが、ヒンズー教の「マヌシュヤ・ヤジナ」の戒律により友人をもてなす義務があるはずだと説得されて轟沈。
Raj: Well you can’t stay with me, I have a teeny tiny apartment.
Sheldon: Excuse me, but isn’t hosting guests an aspect of Manushya Yajna, one of the five central religious duties or sacrifices of the Hindu householder?
Raj: I hate trains.
Sheldon: Don’t be ridiculous, you love trains.
Raj: Yes I do, come on. See you later Leonard.
日本語の資料は見つかりませんでしたが、確かに英語のウィキペディアではヒンズー教の戒律のうち重要視される5つの犠牲があり、そのうち他人に対してのものがマヌシュヤ・ヤジナと書いています。
シェルドンの知恵は恐るべし。
東大クイズ王とかでもみんなご存じなんでしょうか?
インド映画への造詣の深さ
ラージの家で、二人でインド映画を見ているらしいのですが、画面が見えないのでわかりません。流れている音楽はインド映画っぽいですね。
元は古い時計工場だったと聞いて、残留ラジウムは気にしないのか?というやり取りがあり、ガイガーカウンターを忘れてきたと言うと嬉しそうに、「それなら(自分の家に取りに帰ったら?)」と言いかけたラージに、どんでん返しってやつだと言ってます。
「Old Switcheroo」っていうのは、「昔からのどんでん返し」みたいな単語なんですが、日本人的には「ちょっとボケてみたってやつだよ」ぐらいの感じではないでしょうか?どんでん返しってほどじゃないよね?
Sheldon: I’m kidding, I packed it. It was a joke, I was subverting the conversational expectations. I believe they call that the, um, old switcheroo.
(字幕)冗談さ。予想される返事を覆した。どんでん返しってやつだ。
いずれにしても期待を裏切られたラージにダメ押しで追い打ちをかけるシェルドン。
Sheldon (referring to Bollywood singing on television): Is that woman Aishwarya Rai?
Raj: Yes, isn’t she an amazing actress.
Sheldon: Actually, I’d say she’s a poor man’s Madhuri Dixit.
Raj: How dare you. Aishwarya Rai is a Goddess. By comparison Madhuri Dixit is a leprous prostitute.
Sheldon: Sorry, I didn’t mean to offend you. Obviously you’re not that familiar with Indian cinema.
これはヒドイ(笑いと入れてよいのか迷うほど)。インド人女優をこんな風に扱っても良いんですかね?
どちらも素晴らしい女優さんです。
流れている曲の映画には二人とも出てない
2人の会話では、この映画に出ているのはアシュワリヤー・ラーイということですが、彼女がでる映画では流れている音楽は使われていないのだそうです。それどころかマドゥリ・ディークシットの映画でも同様。
『その一言が聞きたくて(Kaho Naa... Pyaar Hai)』という映画のようで、ヒロインはアメーシャ・パテル。
ここまでくると、もうなんと反応してよいのか?
挙げられた名前は2人とも違い、使われている音楽は全く無関係の映画っていう。
ヒンズー教の戒律まで正しいのに、ここでそれ間違う?
タイトル利用の許可が下りなかったのかな?
真相は分かりませんが、ちょっと笑ってしまいました。
ビッグバンセオリー、ちゃんと見ようとすると手間がかかるんよねぇ。ほんとに。
今度はハワードの家に
ラージの家でインド人女優を激しく侮辱し、そればかりかインド人のラージに向って、「攻めるつもりはなかったんだ。インド映画に造詣なかったんだよね。」という、最高に侮辱するセリフをぶつけてマヌシュヤ・ヤジナにも関わらず追い出されるシェルドン。
お鉢は当然ハワードのところに回ってくるわけで。
ハワードの部屋のハル・ベリーポスター
突然、ラージからタッチ(Tag)されておいていかれたシェルドン。
ラージの部屋にマットレスを置いて寝ようとしますが、天井に貼ってあるハルベリーのポスターが気になって寝られない。
そしてそこから歴代のキャットウーマンのランク付けが始まるのですが、シェルドンによればこんな順序らしいです。
Sheldon: Meh. That poster of Halle Berry’s a little unnerving.
Howard: So don’t look at it.
Sheldon: She’s like my fourth favorite catwoman.
Howard: No kidding?
Sheldon: Yeah, Julie Newmar, Michelle Pfieffer, Eartha Kitt and then her.
Howard: What about Lee Meriwether?
Sheldon: Oh, I forgot about Lee Meriwether.
Howard: Well I’m glad that’s settled.
Sheldon: That makes Halle Berry my fifth favourite catwoman. There’s Julie Newmar, Michelle Pfieffer, Eartha Kitt, Lee Meriwether…
1位:ジュリー・ニューマー
2位:ミシェル・ファイファー
3位:アーサー・キット
4位:リー・メリウェザー
5位:ハル・ベリー
このシーズン2の時代はまだダークナイト・ライジングは上映前ですが、もしダークナイト・ライジング後だったら、アン・ハサウェイのキャットウーマンは果たして何番目だったのでしょうね?
さすがに全部のキャットウーマンは知らなかったですね。アメコミ。
さらにハル・ベリーはX-Menでも活躍してる、ということでシェルドンが止まらなくなってしまいました。奥が深いんよ。
さて。結局、ハワードもイラつかせたシェルドン。やっぱりレナードのところに連れ戻されますが、なんか様子が変。
帰ってきたシェルドン、秘密をばらす。
Howard: Koothrappali dumped him on me, and he couldn’t get to sleep, so I gave him a glass of warm milk with a handful of my mom’s valium in it. But he still wouldn’t shut up, so, tag, you’re it.
シェルドンが寝付かないので、ミルクに精神安定剤を入れて飲ませて変になったと。
精神安定剤=Valiumと書かれていますが、これはアメリカの商品名のようで、化学薬品としてはジアゼパムのことのようです。
処方なしで飲ませても良いのでしょうかね?シェルドンが変になったのを見れば、あまり宜しくないようにみえますが。
いずれにしても、もうろうとして訳が分からなくなってしまったシェルドン。ペニーから聞いた秘密を、レナードに言っちゃダメといってレナードにばらしてしまいます。
ペニーはシェルドンが付き合うには賢すぎるなんて馬鹿げている、と言うのですがこれはあくまでペニーがペニーの視点で比較した場合。
それを聞いたシェルドンが「レナードが賢いなんて馬鹿げている」に反応しているのは、もう番組の定番とは言え、ブラックすぎて乾いた笑いしか出ません。
Leonard: Penny thinks I’m too smart for her, that’s ridiculous.
Sheldon: I know, most of your work is extremely derivative. Don’t worry, that’s not a secret. Everybody knows.
Pasadena City College
ペニーが実は短大卒業でもないことを気にしているのなら、解決方法は簡単だ!とばかりパサデナ・シティ・カレッジのパンフレットを持ってきて喜び勇んでペニーのところにやってきたレナード。
カルテックが実在であるようにパサデナ・シティ・カレッジも実在の短大です。
ここからのやり取りは、アメリカだけでなく、日本でもやっちゃいけない「嫌われる男の会話集」のトップ3に入ってそうなやり取りなので、良い子はちゃんと学習しましょう!
Penny: Pasadena city college?
Leonard: A place for fun, a place for knowledge. See, this man here’s playing hacky sack, and this girl’s going to be a paralegal.
Penny: Wow, I get it, because Dr Leonard Hofstadter can’t date a girl without a fancy college degree.
Leonard: Well, it’s really not that fancy, it’s just a city college.
Penny: Right, but I have to have some sort of degree to date you?
Leonard: That doesn’t matter to me at all.
Penny: So, it’s fine with you if I’m not smart.
Leonard: Absolutely. (She slams the door in his face.) Okay, this time I know where I went wrong.
ホフスタッター博士とデートするのに、立派な大学の学位が必要なのね?って、もうこの時点で切れかかってるのに、「パサデナ短大なんて、たいした大学じゃないよ。短大だし」とか、「学位は要らないの?」からさらに突き進んで「私が馬鹿でも良いのね?」って、思いっきりトラップだらけの発言に「もちろんさ!」って...
いや、これ客観的に見てるけど、似たようなことをやらかしていることって結構あるんじゃないかと、反省してみることにしよう。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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