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大丈夫、ポーカーは終焉しない

久々のnoteを書きます
今日のテーマは、日本ポーカー連盟がオンラインポーカーからのスポンサードを受けない判断をしたことに関連した個人的な見解です。

このニュースはそこそこな衝撃を業界に与えたように思えました。

これに関連して起こるような不安点をまとめ、それらについて個人的な見解を述べていきたいと思います。


日本の大会はどうなってしまうのか?

そもそもオンラインポーカーからのスポンサードが受けられないと、日本の大会はどうなってしまうのかから認識をそろえておきましょう。

参加費がプライズに充当できない日本においてスポンサーは必須

本来ポーカーのトーナメントとは、参加費を運営に支払い、その約90%ほどが賞金プールに充当され、上位10%から15%くらいの人が最終順位によってそれを受け取ることができるというものです。
しかし、賭博ができない日本では、参加費を支払ったとしてもプライズプールに充当されることはありません。

それを補っていたのがオンラインポーカーからのスポンサードでした。
法律上、第三者からのスポンサードであれば、ゲームの大会において賞金を出すことが許されていることはesportsなどの前例からも明らかです。そして、意外にも海外でもトーナメントイベントにはスポンサーがついています。

これはプライズの最低保証金額を確保するためや運営費など総合的な利益をあげるためのものだと思います。
したがって、オンラインポーカーによるスポンサードは日本以外でもスタンダードです。
EPTやAPPT、アメリカのNAPTなどはPoker Starsの大会ですし、WSOPやトリトンはGG Pokerの大会です。

日本では、僕がポーカーを始めたころはPoker Starsが、最近はGG pokerがスポンサーとしてついていました。
これによって、日本でも正式な形ではないにしろ参加費を払って上位に残れば賞金がもらえるという構造が成り立っていました。

海外カジノのように他に収益を確保する方法はないので、参加費が安いトーナメントの実質的な手数料はとんでもないものになってしまう課題はありましたが・・・
※それに関しては以下の記事たちを読んでみてください

今回はそれがなくなってしまうということで、一体どうやってプライズ原資を確保するのか?というのが論点にあがっています。
参加費をあてられない以上は、参加費を値上げしても問題の本質的な解決にはなりません。
したがって、別のスポンサーをつけるという道を探すしかなくなりました。

ここまでがオンラインポーカーがスポンサーとしてつかないことに関しての一番大きな懸念点になります。

そして、実はもう1つ今回の騒動であがっている不安点があります。
それを整理しておきましょう。

オンラインポーカーのスポンサー撤退は日本のオンラインポーカーの終焉になる?

実は、こちらの方が多くのプレイヤーにとっての不安として大きいのではないかと考えています。

日本ではオンラインポーカーはグレーです。

「いや、警察は明確にオンラインカジノは違法だと言ってるからグレーじゃなくてアウトだろ」という意見もあると思いますが、僕はそう思ってません。
その理由は、警察は行政組織であり、法律に明確に記されていないことを断言する権限はないからです。
このあたりは三権分立を理解していればわかると思います。
※最高裁でオンラインギャンブルが違法であると判決が出るまではグレーだと思っています。捕まるリスクは確かにありますが、違法か否かとは関係ないので語りません。

今回の議論において明確な結論は必要ないので、ここまでにしておきます。
いずれにせよ自己責任の範囲なので、基本的には公言などはしないほうがいいです。

話しを戻すと、このグレーな状態であるオンラインポーカーが今後できなく
なってしまうのではないかという不安が今回の騒動をきっかけに蔓延しています。
具体的にどのようなことが起きているのかを整理します。

各オンラインポーカーへの入金サービスが軒並みに停止している

これまでにオンラインポーカーへの入金代行をしていたサービスがいくつかありましたが、それが軒並みサービスが停止しました。
これによって、入金および出金手段がなくなり終焉だと言っている人たちが何人かいるように思えます。

WPT グローバルが日本から撤退する判断を取った

WPTグローバルというオンラインポーカーサービスが日本からの撤退を判断しました。
これも今回は大きな出来事だったように思えます。
これにより、GGやKKのようなサービスも日本から撤退するのではないか?という不安があるのだと思います。

今回の騒動はかなり大きな衝撃だったのに加え、タイミングがピンポイントすぎたため、いろいろな憶測が飛び交って発表当日のTLがにぎわっていました。

以上が、今回の騒動においてあがっている主要な不安点になります。
次に、僕個人の見解についてを語っていきます。

スポンサーにつけることでプライズを充当させることはおそらく可能

個人的な見解として、オンラインポーカーの協賛が去ったあともスポンサー候補になる企業はある程度存在しているのではないかと考えています。

例えば、DMMはポーカー事業に関してかなり積極的です。
DMM TVではポーカーの番組が始まり、WSOPへも独自の取材に行っていました。

セガサミーはもとよりポーカーに積極的であり、韓国のIRには資本も入れています。

後、個人的にはレッドブルなんかもうまく取り込めるきがしています。
実は、POKER GYMの一貫でプロモーションイベントができないかを検討しているのですが、先日それもあって中野になるレッドブルのゲーミングシェアラウンジに見学に行きました。

そこはなんと、無料で会場を貸してくれます。
なぜ、無料で会場を貸してくれるのかと聞いたところ、レッドブルはあのエナジードリンクの知名度をあげることにかなりの広告費を投下している企業であり、まだまだ飲んだことない人は世の中に沢山いると考えているようです。

見学に行っただけで1本レッドブルをもらえましたし、イベント当日は来場者に必ず1本無料で配っているようです。
つまり、それをきっかけに知名度が向上することに意味があると考えているようです。

日本で流行りつつあるポーカーをスポンサードする可能性も十二分にあり得ると思っています。このように、探せばいくらでもいる気がするので、実は案外国内大会のプライズ問題に関してはそこまで大きな問題ではないのかもしれません。

オンラインポーカーほどのスポンサー資金が集められるかはわかりませんが、形自体は成り立つと考えています。
したがって、国内大会の運営に関してはそこまで大きな影響はないかもしれませんね。
※もともとやばいレーキの大会に出ているのが苦ではないのなら、些末な問題な気がしています。

オンラインポーカーは終焉しない

結論、オンラインポーカーが終焉することはないだろうと考えています。
このような問題があがったときにいつも思うことがあります。
それは、みんな日本という市場だけで物事を考え過ぎという点です。

そもそもオンラインポーカーは日本を対象にした日本が運営するサービスではありません。
日本でどう扱われようと1国のマーケットがなくなるだけで、殆どは影響しないです。
KKは日本中心のように思えるためどうなるかわかりませんが、GGはサービスがなくなることは絶対にないでしょう。

つまり、サービス自体は合法的なものなので、海外で普通に運営され続けます。
VPNを使えば接続も容易でしょう。

またGGやKKのようには日本でのマーケティングにそこまで力を入れていないけど、日本からでも接続できるサービスは他にいくらでもあります。
例えば、WPNやCoin Pokerなどですね。

Coin Pokerに関してはブロックチェーンの分散管理に基づいて運営されているからなのか、KYCがありません。
つまり、日本人かどうかなど調べようがないため、国ごとの規制ということすらしないように思えます。

したがってGGやKKのような日本でメジャーなサービスがいなくなったとしても、日本でのブームは下火になるかもしれませんが、海外のプレイヤー相手に対戦する環境はいくらでもあるだろうなと考えています。
マニアックなプレイヤーにとってはあまり懸念することはないかなと思います。
※日本人減っても海外に相手がいれば十分ですし、Coin Pokerはプレイヤー数増えているらしいので。

入出金に関しても同様です。
殆どのサービスが仮想通貨での入出金に対応しているので、POKER STORESのような代行業者はそもそも必要ありません。

なぜか入手金代行業者が閉鎖していることで終わったと言っている人が沢山いますが、そもそも必要ない事業者なので全く問題ないのです。

でも、オンラインギャンブルのサイトに入金すると仮想通貨の口座が凍結されると聞いたけど?という人は、もう少し仮想通貨の仕組みを勉強しましょう。
仮想通貨は日本であれば取引所というところで購入ができます。
そこから「直接」オンラインギャンブルのアカウントに入金するのは規約違反に該当してしまいますが、外部のウォレットに移してから入金すれば全く問題になりません。

外部のウォレットとは、仮想通貨の個人の財布のようなものです。
つまり、銀行振込ではなく、一度個人の財布へお金をおろしてからお店で使うという考えに近いです。
メタマスクやGincoといった外部のウォレットに移動してから入金すれば全くはじかれることはないですし、口座が凍結されることもありません。

つまり、海外のFXサービスのように自己責任な形に近いものになるのではないかと考えております。
したがって、オンラインポーカーの終焉はあり得ないと考えています。

ウェブコインは法的に許された?

次に、ウェブコインに関して触れておきます。
最近の大会ではウェブコインというポイントがプライズとして付与されていました。
ウェブコインは別のトーナメントのエントリー代や海外遠征の渡航費およびエントリー代などで使用できるというものでした。

そして、ウェブコインリングというものも流行っています。
実は、このポイントは先ほど例にあげたオンラインポーカーの入金代行業者が買い取りを行っていました。
したがって、実質海外に限りなく近い形でキャッシュゲームができるのが魅力でもありました。
しかし、それがしばらく停止すると発表がありました。

これにより、今回の騒動と相まってウェブコインも使えなくなるのかという不安が漂っていました。
これについて個人的な見解はむしろ逆で、ウェブコインは一旦法的に許されたかもしれないということです。

今回、日本ポーカー連盟の方針に関しては、警察、つまり行政組織と協議の上決定しています。
つまり、ウェブコインという仕組みについても当然議論があったはずで、それを残す代わりにオンラインへの勧誘に近い行為はやめようという話で落ち着いたのではないかと考えています。

もしウェブコインもアウトであれば、ただちに次のJOPTや各店舗での取り扱いがなくなると思うのですが、どうやらそれには至っていません。
そして連盟からはウェブコインに関しては引き続き履行可能という発表もありました。

買い取り業者がリスクを考慮して買い取りは止めたものの、個人間でのトランスファーはできますし、直近はAPTなどの海外トーナメントでは使えるようなので、よりウェブコイン経済のエコシステム樹立を目指しているのではないかと感じました。
※業者ももしかしたら狼狽売りが多くて対応しきれていないだけかもしれません

ウェブコインリングゲームも残るのであれば、リングで増やす→海外遠征という使い道も残るでしょう。

そして、今までこれがグレーな雰囲気であったのが、今回警察の指導の下で行われているのであれば、日本の法律下でも問題ないと判断できる確証に変わったのかもしれないと思いました。
JOPTの指導協議を行う上で、間違いなくウェブコインの話にもなっているはずなので。

少しだけ利便性が下がってしまいますが、日本のポーカーシーンにおいてはかなりプラスな状態だと思います。

僕が始めたころは、トーナメントに出るしか資産を増やす方法がなかったですし、ご存知のとおり日本のトーナメントは構造上の問題でレーキがとてつもなく多くなってしまい、誰も勝つことが出来ませんので、娯楽の域を超えることはありませんでしたから。
※最近はハイローラー系なら勝てる還元率になってきてはいますが

まとめ

今回の話をまとめると以下のような形だと思います。

  • 海外のオンラインギャンブルは国としては損なので、そこにつながるような行為はしないでくれ(オンカジのアフィしてる人を取り締まっているのに近い)

  • しかしオンラインそのものを規制するのは無理なので、WPTのように業者側の撤退はあるかもしれないが、それでも残るサービスはあるだろう

  • ウェブコインは買取とかはダメだけど、スポンサー費の目安だっり個人間でのやりとりは一旦認めよう

個人的に、オンラインギャンブルに関しては、「公な勧誘行為が行われていないのであればそれ以上の規制をしない」という形であれば歓迎すべきかなと思います。

あくまでもまだ法律上はオンラインギャンブルの禁止は書かれていませんが、このまま事が大きくなれば法改正によって明記される可能性はあったかと思うので。
それに最近はアフィリエイターの取り締まりは強化されていますからね。

したがって、一番影響力のあるポーカー連盟がオンラインは一切関係ない運営をするとなれば、これ以上の規制はしばらくはないのではないかと考えています。
(オンラインカジノに関してはわかりませんが、あれはなくていいと思ってるのでどうでもいいです笑)

また、今回の騒動により、警察組織の指導のもとウェブコインは認められたと解釈できるのはかなり大きいことな気がします。
MTTのプライズが認められるのであれば、リングゲームのプライズとしても認められると思います。
(行政はそこの違いまでは理解していないと思うのと、MTTはよくてリングがダメであることを立証できる根拠がないため)

GGやKKの撤退ありえるかもしれないですが、前記したCoin Pokerは日本人かどうか確認しないので多分いつまでもアクセスできると思いますし、あくまでも自己責任ですがオンラインでのプレイは今後も可能だと思います(アフィリエイトや、法改正が正式にされてしまった後のプレイは控えた方がいいと思います)

プレイヤーに対しての提案

今回の騒動において、プレイヤーに対しての提案があります。
それは、もっと全員で法律に立ち向かいませんか?ということです。
そもそもギャンブルゲームは世界的に許可されている遊びです。
殺人や強盗のように、非人道的な行為ではなく、誰の人権も侵害していません。
ルールだからダメと語るのは簡単ですが、そのルールはおかしいだろ!と声をあげる人が少ないのが非常に残念です。

ポーカーをお金を賭けずに遊ぶのは個人の自由ですが、あらゆる手をつくして国内で法回避スキームをもとに正しいポーカーに近いものができるようにしている人達に関して重箱の隅をつつくような指摘はぜひやめてほしいなと思います。

ぜひ、ポーカープレイヤーとしての自覚があるのであれば、皆さんにもこのようなマインドになっていただきたいと考えています。


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