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【規則は規則】ではダメな理由
みなさんの職場や日常生活で、こんな経験はありませんか?
「ルールだから」と言われ、融通がきかずに困った
規則があるのに、現場ではなぜかうまく機能していない
ルールが厳しすぎて、かえって仕事がやりづらい
ルール(規則)があるのはいいことです。会社や社会の秩序を保つためには必要不可欠。でも、規則そのものよりも、それをどう運用するかがもっと大切だと私は思います。
今回は、「規則」と「運用」の違い、そして規則をうまく運用することで、組織や仕事がスムーズに回る方法をご提案します。
規則と運用の違いって?
規則は「一定の基準を設け、秩序を保つこと」
なのに対して
運用は「規則を現実場面に適用し、そもそもの規則の目的を達成すること」です。
たとえば、
校則(規則)に基づいて行われる学校の生活指導(運用)。
労働基準法(規則)を基にした労働時間管理の実施(運用)。
会議ルール(規則)に従った議事録作成や時間配分(運用)。
「規則は規則」ではダメな理由
職場でも、普段の生活でも規則をそのまま厳格に適用するのは思考停止の状態です。かえって問題が起こることもあります。
✅ 規則:「赤信号では渡らない」
❌ 運用ミス:見渡す限り車が全く来ていないのに、渡らずにずっと待つ
✅ 規則:「公園ではボール遊び禁止」
❌ 運用ミス:他の人に迷惑がかからない時間帯でも一切ボールを使えない
✅ 規則:「残業は禁止」
❌ 運用ミス:繁忙期でも一切の残業が認められず、仕事が終わらない
✅ 規則:「休憩時間は12時から13時」
❌ 運用ミス:忙しい業務が重なっても、絶対に休憩を取らなければならない
✅ 規則:「在宅勤務は週2回まで」
❌ 運用ミス:通勤困難な状況でも回数制限が厳格に適用される
このように、「規則を守ること」ではなく、「規則の目的を達成すること」を考えないと、本来のルールの意味がなくなってしまいます。
じゃあ、どうすればいい?
ルールを形骸化させず、適切に運用するには、次の3つのポイントが大切です。
規則の目的を理解する
そのルールは何のためにあるのか?
目的を考えれば、適切な運用方法が見えてくる。
思考停止状態から抜け出す
ルールを杓子定規に適用するのではなく、現実的な対応をする。
一律に適用するのではなく、状況によって調整することが重要。
見直す仕組みを作る
ルールは「変えてはいけないもの」ではなく、「よりよくするために見直すもの」。
定期的に規則と運用をチェックし、改善していく。
まとめ
ルールを作ることは大切ですが、それだけでは十分ではありません。
💡 「規則を守る」よりも「規則をどう活かすか」を考えよう!
💡 規則の目的を理解し、現場に合わせて柔軟に運用しよう!
会社や組織のルールに疑問を感じたら、「この規則、本当に目的に合った運用がされているかな?」と考えてみてください。
それだけで、もっと働きやすく、スムーズな環境を作るヒントが見つかるかもしれません。