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ツーリングと言う名のバイク旅
バイク旅、ツーリングと言う人が殆どだけれど
旅であることには違いないのでしょう
僕の中では2種類のバイク旅がある
ひとつは走ることが目的の旅
ただひたすら、ロクに食事もせず、トイレ以外の休憩は最小限で、
走ることを楽しむために足を伸ばすので
どちらかというと
「走りに行く」
と表現することが多い
もちろん、走る事が主たる目的なので、
観光施設に立ち寄ることがあっても殆ど何も見ない
もうひとつは旅としてのツーリング
目的地と経由地を決めて
そこでは目的の物を見て、食べたいものを食べ
お土産に良さそうなものがあれば買い物もする
途中に良いワインディングがあれば走りを楽しむこともできる
この2つのどちらにも共通していること
それは、バイクに乗ることが目的であること
そして、快適さや豪華さ、華やかさ、
一般の旅行者が求めるような贅沢な旅は一切期待していないということ
あくまでも僕個人の価値観なので誰にでも当てはまるわけではないが
バイクでの旅は、ある意味で人生と似ているような気がする
事故に関しては過剰なくらい臆病になるけれども
例えば天候
例えば長距離を走る事での疲れ
例えばバイクの故障
例えば寝る場所も
殆どの事には頓着しない
雨が降っても後で良い思い出になる
長い距離を走れば疲労するけれど決して乗りたくないとは思わないし
頼れるのは自分のバイクと自分の腕だけ
バイクの調子が悪ければ自分でなんとかする
そのための工具も最低限は常備している
寝る場所が公園のベンチでも土の上でも眠ることができる
人は生きていると好むと好まざるとに関係なく
そんな辛い環境や酷な状況を強いられることがある
そんな時こそ、それをどう越えるのかで人生が楽しくなったり
辛くなったりするし
その時は辛くても、何年も経って振り返ると良い思い出になっていたりする
だから、バイク旅で起こるハプニングもトラブルも、
怪我や命に関わらない限りは僕にとっては全てが楽しみに変わるのだ
バイク旅にはそういう要素が十分にあるし
飛行機や新幹線で行くような快適な旅では旅では味わえないものが
沢山ある
だから快適なだけの
だからゴージャスなだけの
贅沢で何の不自由もない旅にはあまり興味がないと言っていい
たとえ100キロしか走らなくてもバイク旅
1000キロを走ってもやっぱりバイク旅
次の旅はどこにするか
考えるとワクワクする