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亡き母の思い出〜仕送りの有り難さの巻〜
皆様はこの年末をどうお過ごしでしょうか。私、なんだか忙しくてバタバタと過ごしていて、いまだに年賀状に手を付けておりません。
ど、どうしよう.....
さて、そんな忙しい中、久しぶりに両親の思い出話を。
今回は母の思い出。
我が子は、1人が今年から社会人に、2番目は大学生でひとり暮らし。
この立場になって、子どもへの仕送り、お金だけではなくて 好きな食べ物や栄養がつく野菜など、押し付けがましいほど送りたくなる気持ちが、よーくわかる。
あの頃の私の母親もこんな気持ちだったんだろうな。
私は、学生の頃 道外で慣れない独り暮らしを謳歌していた(笑)
自由で楽しいことがいっぱいあったが、やはり貧乏学生にとっては不便なことのほうが多かった。
そうなると、親の有り難みが身にしみて わかるようになる。
私は専門学校へ通っていた頃に暮らしていたのは埼玉。
北海道と埼玉、頻繁に行き来できる距離ではなく、親と顔を合わすのは年に1度、多くて2度くらいだった。
はじめは、親からの仕送りがありがたくてね。必ず入っている手紙にも元気付けられたもんだよ。
そして毎回必ず入っていたものがもう1つ、
![きなごろも](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/64822078/picture_pc_5bd68c3cd0d589d286f9b05616ef4786.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/64822076/picture_pc_865278e4a19bd28f6421b610163bc0f6.png?width=1200)
この きなこ餅が子どもの頃から大好きで、そこの菓子店に行くと必ずねだってた。
大好物を毎回送ってくれる、手紙と同じように ありがたかったな。
そして、毎回送ってくれるのは 単品じゃなく10個くらい入っている箱詰め。
「友だちにも分けてあげな」って意味があったんだろう。
仕送りのたびにみんなで食べたよ。
で、でもね、毎回食べてるとね、贅沢な話かもしれないけど、飽きるんだよね(笑)
親の有り難み、親の優しさ、とてもよく分かるから、何も言わず食べ続けた3年間。
卒業してから正直にそんなに気持ちを打ち明けたら
『なんだ、言ってくれれば良かったのに。あんた、何でもおいしいって食べるけど、小さい頃から きなごろもを食べてるときが1番おいしそうな顔してたから。』
うん、確かに!
この時思ったよ。
ごめん、お母さん。
ちょっとだけ迷惑に思ってたよ。
なんて親不孝な子なんだ。
ほんと、すまん!
そんな私も親になった。
あの時の私の親の気持ちがとてもよく分かる。
『ちょっと迷惑』なくらい子どものことを気にかける親になってる気がする。それで丁度いいんだと私は思う。
子どもたちよ、すまん。
これからも、面倒くさい親と末永くお付き合いくださいませ(笑)