見出し画像

【時差日記】7.15 スウェーデン・ストックホルム編🇸🇪


今日は楽しみにしていたユールゴーデン島にあるローゼンダールガーデンにやってきた。

広大な緑に包まれたユールゴーデン島。

ヴァーサ号博物館をはじめ博物館や美術館、遊園地などが並ぶ通りを抜けると
そのさらに奥にローゼンダールガーデンは現れる。

街の喧騒から外れたこの庭園はまさに憩いそのもの。

自然と人間が調和していた。

元々はスウェーデン王室の狩猟の獲物のための保護地区だったらしく、
自然がそのまま保護されており、のちに庭園へと変化を遂げた。

ここには5000ヘクタールにも及ぶ庭園があり、
果樹園、野菜畑、花畑、ローズガーデン、カフェやショップなどが並んでいる。

19世紀から続く庭は流石の『自然』

あまり人工っぽさを感じない。
植物や野菜、果物が自然のままに生属しているように見えた。

それもそのはず。
庭師の養成もしてきたローゼンダールだが、19世紀には廃止。
未来のための庭園、畑を目指し、ビオディナミ農法(バイオダイナミック農法)を取り入れる動きが生まれた。

ビオディナミ農法(バイオダイナミック農法)とは『植物が持つ生命力を自然界のエネルギーで活性化し、安定した農業を目指そう』という

ルドルフ・シュタイナーが提唱した循環型農法。

『植物が持つ生命力を自然界のエネルギーで活性化し、安定した農業を目指そう』とは??

簡単に言うと、有機栽培の一種。
農薬や化学肥料を使わない。
土壌づくりをする上で月の満ち欠けを参考にしたり、
動物との共生、天体の動きとの調和を目指す。

あまりにピースフルすぎる。

シュタイナーの説く思想は科学的根拠がなかったり、
スピリチュアルな面があったりするので賛否両論だが私は好き。

教育面でもシュタイナーは推せる。
ざっくり言うと『一人ひとりの個性を尊重し、個人の能力を最大限に引き出す』というもの。

気になる方は検索してみてね。

そんな農法で育てられた旬の野菜やハーブを
温室を改造した奥のカフェでいただける。
他にもメインディッシュや石窯で焼いたパンなども楽しめた。

席も自然の一部。
森や庭の澄んだ空気と一緒にいただきます。

たっぷりの野菜とフムス、カンパーニュ、リンゴジュース
全てこの庭で採れた野菜や果物を使った自家製。

自然と一体化しながら自然のものを食べる行為はあまりに清々しくて良い。

こういう美しくて美味しい料理を娯楽や嗜みじゃなくて
“食べる“をする食事にめっぽう弱い。

身体にそのまま馴染んでいくような食事。

人生の中でもトップに入る食体験だった。


食べていると小鳥が寄ってきたり、
わんちゃんや子どもが走り回っていたり、
原っぱでお昼寝していたり、
各々、赴くままに過ごしている姿がたまらなくよかった。

ああ恋しい。なんだか懐かしさすら感じる。
この体験を是非とも日本でもしたい。

食事を済ませた後はしばらくこの雰囲気を堪能しながらぼーっと過ごす。
毎日自然の中でぼーっとする時間を過ごしているせいか心身ともにとても体調がいい。

その後お隣のショップへ。

ガーデニング用品やハーブ、
自家製のジャムやおやつ、いろんな種類のオイルなんかも販売していた。

なんだが魔法のような空間だった。

この空間が私にとって特別に感じたのはもう一つ理由があって
小さい頃から何度も何度も同じ夢を見ていて、そのシーンが目の前に現れたから。

それがこのピンクの丸い建物。

正確には向こうの森から抜けて来て、このピンクの建物と畑が広がるイメージ。

あーここにあったんだー。
ってその時は現実味のないぬるい感想しか出てこなかったけれど、
今ここに書くのも躊躇うくらい鮮明なデジャヴ。

どうにも空気が肌に合う感じや懐かしさの理由はここにあったのかもしれない。

この日は他にどこかへいく気にもならず、散歩したり、お茶したり一日中ここにいた。

ここにはもう一度行きたいな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?