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新年のあいさつをするつもりだった

2024年1月1日

そんなにのんきで大丈夫!?

 昨年の大みそかになって「ああ、年末!」とやっと意識が追いついてきて、さて、日付が変わって2024年。noteの戦略に見事に乗っかって、今年の抱負を無理やり考えて投稿でもしようかしらね、なんて思っていました。
 
 そのとき、おやつにどら焼きを食べ、ちょっとお腹休み。携帯に速報が入ったのと同時に、気もちの悪い、ふわふわとしたような横揺れが。このとき玄関で作業中だった(鈍感な)旦那でも気づいたぐらいでした。こりゃどっかででっかいのがあったぞ? と思って間もなく、石川県能登で震度7との速報。・・・北陸の実家が、揺れていないわけがない。この地震の影響での揺れが今のだったのだとしたら、北陸はもっとでっかく揺れてるはず・・・
 
 いいのかと思いつつ、すぐに実家に連絡を入れる。しばらくして母から電話が返ってきた。
「初めてテーブルの下にもぐったわ~」
 と、声は思いのほか明るい。私が心配しているのがバカみたいなぐらいに。
「でも、海が近いでしょ? 津波警報がこれだけすぐに出てるってことは、気を付けたほうがよくない?」
 実家から海までは直線距離で10km以内、そしてほぼ一本道。地形はフラット。
「このあたり、7mぐらいまでの津波までなら大丈夫らしいから」
「とは言っても、それはあくまで想定されてるってだけでしょ? 想定外だってありうるんだから」
「ハザードマップにはそう描いてあるんだから、大丈夫!」 
 
 ・・・。
 
 私が不安に思いすぎだろうか?
 
 いざとなったら2階に逃げるわ~、と笑って言う母。いや、想定外があるなら、2階でも安心できないんですけど!? 
 それに我が家は見た目こそ取り繕っているけれど、相当古いおうち。当然倒壊のリスクだってあるし、もし、想定よりも低い被害だったとしても、見えないところで何らか被害が出ていてもおかしくない。その後分かったところだと、実家がある市内でも道路に亀裂が入ったりしている映像があったので、そのぐらいの被害はおかしくない、ということ。
 津波の直接の被害を免れたとしても、実家近くには大きな河川がある。実家から海までの距離も近いのだから、川が海にたどりつくのもそれと同じぐらいの近さ。今回の地震で堤防がひび割れ、そこに川をさかのぼってきた津波が襲いくる、ということも想定される。川幅は広いけれど水は少ないし、と安心しきっている場合ではないと思う。

お正月なのに!

 何もこんなお正月当日に震度7クラスの地震だなんて! と、次には思った。新しい年を迎え(あまり実感がなかったのがここにいるけども)、私みたいに帰省せずにのんびり過ごす人、新年早々からお仕事の人、親戚と予定を合わせて帰省してみんなでわいわい・・・、そんな光景が、お正月としては当たり前。・・・と思っているのは、実は人間のエゴなのかもしれない。「なんでこんなときに起こるんだよ!」と思うのがおかしい、というわけではなく、地震の立場(というものがあるかどうかはさておき)からしたら、「そんなの知らないもんね~」というところだろう。災害に休みなんて関係ない。今日が日曜だから、今日が祝日だから、今が夜中だから、冬だから・・・。そんなのは一向に構わず、「いつ、何時、どこで」起こってもおかしくないものだということを、すっかり忘れていた。
 おそらく2024年を振り返るときに、今年1年最大のできごととしてあげられるだろうことが元旦早々に起こった。そもそも、この年末も元旦も、人がつくった区切りだ。

まずは、これ以上の被害拡大がありませんように

 地震から一晩を経て、被害状況がだんだん把握されてきている。報道される限りだと、大津波警報だ、津波警報だで想定されているよりかなり低かった、なぁんだ、大したことないのに! だなんて思われるかもしれないけれど、同じ北陸の富山湾(冨山新港、入善)で、「寄り回り波」というのが起こったときの動画を見たことがある。

寄り回り波

寄り回り波(動画)

 条件がそろってしまえばこういった住宅街にまで波が侵入してきたりすることもあるし、それに報道されているのは、あくまで「定点観測点」での話。もしかしたら観測点でないところでは、それこそこの寄り回り波のような、局地的に高い津波が襲撃しているかもしれない。
 ずっと気になっていたのが、津波について情報が更新されたと、新しく観測された地点が追加されたり、前に出た高さよりも高いものが計測されたら更新されたりとしていたけれど、4時台から更新されない地点もいくつかあった。その4時台がいちばん高い波だったのかもしれないけれど、津波は何度も押し寄せ、第一波以降が高くなる傾向だってある。もしかして本当は高かかったけれど計測できてない、いや、被害がそれだけ大きいのでは、と不安になった。
 実際に朝になり、輪島では津波の被害が露わになったと報道がある。
 まだまだ大きい余震も続いている様子。とにかく、これ以上被害が広がりませんように。

私に起こったこと

 最後に、個人的なことではあるが、私に起こったこと。
 とにかくゆらゆらと気もちの悪い横揺れだったので、しばらくはみぞおちのあたりがムカムカした。乗り物酔いしたような感じだったかなと思う。その後も、しばらくテレビをつけて、少しずつ更新されていく様子を見ていたけれど、時間がたっても気もち悪さはおさまらない。
 私としては、情報を知りたい。でも、体は時間がたっても気もち悪いと訴え続けている。
 もしかして、と、一旦テレビを消してみた。このときにはもう旦那は玄関から離れ、テレビの音は聞こえにくい位置にいた。
「自分でもよくわかんないんだけど、情報を得たいと思う気もちはあるのに、体が情報を拒否ってるかも」
と、しばらくテレビは見ない宣言をした。
 それでも気になって携帯を見てしまったり、通知はONのままなので、その後も大きな揺れがあればその情報は入ってくる。気になる、でも裏腹にしんどくなっているっぽい、だとしてもやっぱり気になる・・・の葛藤。
 地震の履歴も、ほとんどが石川県能登地方や、能登半島沖、新潟県上中越沖、時々佐渡付近、富山湾なども見かけるけれど、ほぼ一直線上。震度が数字で表せるぐらいの地震も、かなりの頻度で起こっている。これじゃ、寝るに寝れないだろう。
 そこにきて、23時台に震度7との速報が、今朝目を覚まして入っていたことに気がついた。これは誤報だったようだけど、現地の人はもっと落ち着くことなんてできないだろう。
 
 繰り返しになるけれど、どうかこれ以上の被害の拡大がありませんように。
 そして・・・。次の夏まで帰らないつもりだったけど、様子見もかねて、3月ごろに帰省を考えようか・・・。
 
 


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