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保育士母さん、今日もゆく

 速報ながら、近畿地方はどうやら梅雨明けしたらしい。平年より○日早いとか昨年より遅いとか出ていて、あれ? 確か昨年って異様に梅雨明け早かったよね? そうそう、だって7月にあった実技試験のときは梅雨が明けたあとだったんだもん・・・、と思い返して、そうか、ちゃんとその後「正規の」(?)発表に修正されたのね、と思い出す。
 
 暑かろうが寒かろうが、雨が降ろうが雪が降ろうが(瀬戸内・太平洋側の近畿においては雪はとっても珍しいのよ)、時に槍が降ろうが(?)、保育士母さんは今日も、早朝のとても短い時間だけど、がんばって子どもたちと遊んでくるのであった!
 
 そう、たとえ、「おかーさんのお仕事っていいよね、遊んでるんだもん」と、自身の子どもに言われようとも!!


保育士母さん、大いに反省する

 と、これ、新しいマガジンにできるかな? と考えて、ここでは「保育士としての自分」「母としての自分」で、あちゃ~反省! とか、「やべっ、それ私のこと!」と冷や汗タラタラしたこととか、さすがにそれちがうんじゃね?? とか、「あ~っ、ムリムリ!」とか、とにかく母としての自分、保育士の視点での自分で比較したことを、なるべく赤裸々につづっていけたら、と思う。
 
 で、今回はその第一回目。私、大いに反省しております! なお話し。 

子どもが体調を崩しました!

 私の子どもが通う園では、新型コロナウィルス感染症に限らず、このような規定がある。

  •  熱が37.5℃以上あったら、お休み。

  •  解熱後、その状態を24時間キープできたら、登園可(つまり、1日に発熱症状があったら、2日も自動的にお休み)。

  •  きょうだいがいれば、たとえ元気であってもきょうだいも一緒に休み(熱はないが、登園停止になるものも該当)。

 どうも前々から言われていたようなのだが、恐らくだいぶ「なぁなぁ」の状態だったんだろうなと思う。我が家の上の子(現在小1)が通っていた時点では、解熱後のくだりについても、特には言われなかったように記憶している。だから、朝は熱があったけどお昼に熱をはかったら下がっていて、夕方もあがらなかった、もちろん翌朝も! というときは、保育園に登園させていた。
 このあたりがはっきりとしたのは、下の子が保育園に入園した年。新型コロナウィルス感染症について、まだ何ものかもはっきりせず、初めての緊急事態宣言が出た年。下の子が体調を崩したので休ませるのは当然として、上の子は元気なのでと保育園へ連れて行った。
 すると、保育士さんに
「ちょっと困る、という顔をされた」
と、旦那(我が家では朝の送りは元々旦那担当)。
「たとえ残りのきょうだいは元気であっても、誰か体調を崩して休んでるんなら、残りのきょうだいも一緒に休み、なんだってよ」
 って、え~っ! 聞いてない!
 
 そのときは預かってもらうことはできた。もちろんその後は、どちらかが体調を崩してお迎え要請等あれば、翌日は2人そろって休ませている(翌日に限らず、体調が回復した翌日まで。あるいは、登園停止扱いの感染症であれば、受診して登園許可がもらえるまで)。
 
 でも、よくよく考えてみたら、残りのきょうだいも休みって、「確かに!」ってなるよなぁ・・・、と今では思う。
 
・同じ屋根の下で過ごす者同士、発症していないだけで保菌(保ウィルス?)している可能性がある。
・「保育園という場所がどういった場所か」を考えたとき、保護者のどちらかが休んでいるのだろうから、それならば残りのきょうだいも併せて家で面倒見れるでしょ?
 
 また、保育園に限らず、集団生活を送る場では、感染症等はあっという間に広がるリスクがある。それを避けるためにも、保育園側からしたらそりゃ休んでほしいよなぁ、と納得した次第。
 
 ところがこの「規定」については、園によって異なるよう。同じく保育士の友達に尋ねても、
「うん、ホンネはね・・・。休んでほしいよ。てか、休ませてあげてよ!って思う。実際、ロコちゃんのお子さんが通う園と同じように規定はあるんだけど、誰も通知とかお便りにしていないから、割とあいまいになってるよ」
とのこと。
 ただ友達は、こうも言う。
「とは言ってもね・・・。子どもを登園させたい親御さんの気もちも、わかるのよ」

「体調悪いときぐらい、休んだらいいのに」

 私の勤務先の園も、この規定は「なあなあ」になっている。だから、他の先生に尋ねられて、子どもの園の規定を答えると、
「そうよね・・・。『通常は』そうしてほしいのよね・・・」
 きょうだいの片方は体調を崩してお休み、でも残りのきょうだいは登園というご家庭が、実は結構ある。ごめんなさい! うちもかつてはそうしようとしていました! と内心思いつつ、
「そうですよねぇ・・・、お休み、してほしいですよね・・・」
と、話を合わせる。
 また別の保育士は、こうも言う。
「え~っ、だって○○ちゃん、昨日は○○℃(いわゆる「高熱」の数値)まで出てたじゃない? それで夜さがったからって、今日(翌日)登園してきたわけ?」
 そして続けて、こうも言う。
「体調悪いんだったら、休んでみてればいいのに」

見れない事情

 それができたら我が家でもケンカにならないよ、と、私は内心思いながら、
「・・・ですよねぇ」
と、保育士の都合を優先して同調する。
 
 ちなみにこのご家庭の場合は、主に見ているのは保護者(母)で、小さいうちは何度も体調を崩してそのたびに仕事を休むことになり、また保護者の方自身も体調が優れないときがあって休むことが多く、その時点で有休を使い果たしてしまったのだと言う。
 看護休暇制度もあるはずなのに、と思うが、申請できなかったと言う。
(ん? これはこの保護者の方の雇用先の問題か?)

看護休暇について各サイトで解説されていますが、私はこちらを参照
https://job-medley.com/tips/detail/12970/
 
 そのような事情なので、「頼むから体調崩してくれるな!」の気もちでつれてくる、のだそうだ。
「休めないのもわかるけど・・・。でも万が一ヘルパンギーナとかだったらどうすんの・・・。あれ、めっちゃ広がるんだけど・・・」
 保育園としては、これ以上子どもに広げたくない。でも、保護者の立場だと仕事が休めない。・・・我が家もこのジレンマに陥り、その都度ケンカになる。簡単に「休んでみてればいいのに」なんて言うな! と思ってしまう。子どもに広げるつもりか!? というつもりではなく、この保護者の方のように「休めない」。のに、「休むのはいつも私」。だから、ケンカになる。

俺に仕事させろよ

 今は私と同じ時間枠で働く同僚が増えたので、この同僚の先生に迷惑をかけることになる! と思いつつも、前よりは休むことに気兼ねがなくなったのだが、以前は早朝(朝一番)枠はほぼ私が一手に担っている! という状態。そして子どもが体調を崩すのは、当日朝、前日夜など、今!? 休み連絡したらシフト決めてる先生たちに迷惑かかるし! という時間帯。まだ夕方なら救いなのだけど。
 この調子なら明日(今日)は子どもはお休みだな、となったとき。
「俺は仕事だから無理」
 この旦那、私、上の子、下の子の3人がインフルエンザで寝込んでいたときも、発症3日目で何とか起き上がれるぐらいの私に、
「・・・俺も仕事行かないと、そう何日も休めないし」
と言って、いつもどおり仕事に出て行ったやつである。休めないのは、うん、気もちとしてはわかる。わかるが、私自身がまだ体調に不安があるので、ホンネは休んでほしくて渋った。ちなみにこの後、私のこれまでの母親生活の中で最大の修羅場がやってくるわけだが、そのぐらい、家庭よりも仕事命な旦那だと思っていただきたい(だから私も、自分の行く末を考えていろいろ保険を張っておく、という部分がある)。
 子どもが体調を崩すとなると、まず旦那が仕事を理由に子どものことを見ていられない、と言ってくるのが、いつもの流れ。
 
 ・・・私だって仕事なんですけど。 
 そりゃ、あなたより稼ぎは少ないですよ、でも一応夕方までの拘束時間ですよ。そして、休んだら休んだだけ「稼ぎ」に直結するのは、私も一緒だし、その日予定していた仕事(外部との)を日程変更するのも、いつも私。
「いつも私が日程変更する側で、諸々の締め切りギリギリで先方にだって迷惑かけまくりなんだけど」
と言えば、
「じゃ、俺より稼いでから言えよ」

 ・・・あれ? こんなマンガ、どこかにあったな(よく広告で出てきます)。

休めないときに利用できる場所、けれど

 こういった、どうしても休めないというときには、こんなのもありかなぁと思うものとして、

  • どちらかの実家や友人を頼る

 気心知れた相手だったり、実家の(義)両親を使っちゃいましょう! 
 でも・・・。気心知れた友人がいつも都合がいいとは限らないし、「病気の子を見るなんて! うちの子に移したくない!」という気もちもわかる。(義)両親が近いところに住んでいるとは限らない。ちなみに我が家は双方とも新幹線の距離なうえ、「子ども2人の面倒を土地勘のないところで見るのは、ちょっとね・・・」というタチ。
 気軽にOK!って言ってくれるのが理想ですが、理想と現実は相反するもの。
 ではこれ以外には、というと・・・ 

  • 病児・病後児保育の活用

 病児保育、もしくは病後児保育を利用するのも、あり。子どもの体調が悪い、あるいは体調の悪いピークは過ぎた回復期の場合に利用ができる場所。預かり可能の年齢は施設によって異なり、小学生年齢でも可能な場合があるよう。(「病児保育」と自治体名をあわせて入力、検索で出てきます。いくつか市町村名で試してみましたが、いずれもヒット)。
 ただ、こちらのデメリットとしては、あくまで私の住まう地域のものも含むが、

  • 自宅近くには病後児施設はあるが、病児施設がない。

  • 定員があるので、特に感染症が流行する時期には希望しても利用できない可能性もある。預けたい!と思った時点ですでに遅く、「枠がもう予約でいっぱいでキャンセル待ちになります」と言われたこと、何度かあり。

と、利用側と受け入れる側のニーズがうまく合っていないなぁと思わざるを得ない部分、あり。
 本当に自宅近くに病児保育がない。私の勤務先(保育園)にも病児・病後児保育施設一覧のチラシがあったので持ち帰ったことがあるのだが、結局ホームページの検索内容とまったく同じところが掲載されていて、「ものすごく通勤に便利な郊外なのにな・・・。困っている人多いだろうな・・・」と思う。
 
 ちなみに旦那は、真っ先に病児・病後児保育を頼ったはいいが、場所は我が家からすると、旦那通勤先から少しそれた、若干辺鄙な場所。電車の乗り継ぎも必要になる。そこまで体調の悪い子どもを連れて行く!? と思ったが、
「だって、休めないんだろ? じゃあ俺のやってることに文句言わないでくれる?」
 いやいや、電車で余計に拡散するリスクがあるでしょ? 子どもの体力だってさらに削ることになるでしょ? それなら、どうして自分が休む、できる仕事は家でする、などの選択肢を考えられないの・・・(最初の緊急事態宣言のときは、リモートで仕事してたよね??)

  • 訪問型病児保育

 これはまだ利用したことはないが、「訪問型」の通り、自宅に来てもらって病児・病後児保育をお願いするもの。
 費用がマチマチではあるけれど、これは使えるかも!? 覚えておくことにします。
 気になるのは「赤の他人」を家族は不在の中で家にあげることになること。つまりは、常に家をキレイにしておかないと(掃除が大のニガテ)。

結局のところ

 各資源について、かなり私の「でもでもだって」があるのは承知のうえで。近くに実家がなく、友人の都合もよくなく、病児保育は預けられないリスクがある、となると、探す労力と最初から預けられない場合を考えて動くのとでは、私の体力もずいぶんと変わってくる(旦那とケンカする分も含む)。それなら、諦めて私が休んだら無駄な労力削らなくてすむし! と、結局のところは私が休んでいる。

ギャップ

 保育士は、保育が必要な子どもの保育だけではなく、その保護者に対して相談にのったり助言をするのも役割になる。「働く必要があるのに働くことができない」という声に寄り添っていけたら、何か改善する方法はと思うものの、それができない(しにくい)のが実態だなと感じている。
 保育士の役割と、現状の資源と自分の知識、実態とのギャップ。
 
 利用したいのに、思うように利用できない(しにくい)資源。ニーズとウォンツとの乖離。
 
 親の立場、保育士の立場。働きたいという気もちと、それを諦めなければいけない場合もあること。
 
 ひとりひとりの欲求を満たしにくい現状。
 そこに、どういったアプローチをしていくのがよいのか。
 ここ、何かうまいものが見つかれば、日本が抱える少子化に関する各問題の改善に何らかの形でつながっていく、そんな気がする。

私の反省

 最後になってしまったが、私の反省。 
 新型コロナウィルス禍前の話にはなるが、子どもが体調を崩して早退した場合でも、夜のうちに熱がさがっていたら、翌日登園させていたこと。仕事(当時はフリースクールのみだったが)の都合もあって、休みにくかったこと。
 ああ、きっと保育士さんには、今の私の勤務先(保育園)と同じように
「え~っ、なんでつれてくるのぉ?」
って思われてたんだろうな。子どもの直接の担任の先生をはじめ、ご迷惑をおかけしていたことに、いまさらながらごめんなさい!

補足

 途中の実例については、複数エピソードをひとつに織り交ぜるなど、フェイクを入れています。
 小見出し「結局のところ」以降は、訪問型病児保育について加味せずに書いております。訪問型病児保育については、私個人としては十分検討の余地ありだと思っており、以後、選択肢として考えていきたいと思います!

 

 


 
 
 





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