
思い立って資格を取るまでのお話(30)
そして、最終結果
2022年8月8日。今日から、保育士試験の結果が送付される。
筆記試験については6月のうちに送付されているから、たとえば筆記試験の部分合格の場合は一部科目合格通知書と名前を変えて、2回結果が届くことになる。実技試験の場合は、試験に合格していれば合格通知書が、落としていれば実技試験結果通知書が。筆記試験のときはその名称で合否がわかったのに、事前確認をしていなかったため開くまで合否がわからなかったが、今回はしっかり確認済みだ。
今週末からはお盆休みに入る。11日が山の日で祝日なので、旦那はこの日から仕事もお盆休みとしたようで、
「お盆は(私の実家へ)帰省できるかな。11日から休みになるから、その辺から行く?」
と言われて、えっ、となった。
筆記試験のときのように、送付期間初日に、もしくは10日までに届けば何の問題もないのだが、万が一11日よりも後だと、郵便受けに通知が残っていて、旦那にばれる可能性がある。
「できたら、14日より後にしたいけど・・・」
と私が言うと、
「14日って、そしたら15と16しかないよ? 休みは後ろには伸ばせないからね?」
と返ってきた。その言い方ないじゃんと思いつつ、でも私も、保育士試験を受けたことそのものを内緒にしている以上、その理由を言えない。ので仕方なく、
「たぶん、前のほうに届くとは思うのだけど・・・。8日から14日のあいだに届く予定のものがあって、受け取りたいんだ」
とだけ言ってあった。
結果、12日にも仕事を入れたらしくて帰省の日程はお盆期間中にずれたのだが、ここまで、「頼むから11日より前に届いて!」とお願いするのと、造形が・・・、やらかした気がする」というドキドキと、さらに子どもの久しぶりのがっつり体調不良とで、気もちが落ち着かなかった。子どもの体調不良については、新型、アデノともに陰性ではあったが、高熱と鼻水がっつりと機嫌の悪いの、さらに休んだのと同タイミングでまたも新型ウィルスで休園、と、久しぶりにやられた。

発送開始日の翌日、9日。仕事は長めの休み、でもスタッフとしての仕事は12日まで、という中。パソコンに向かって自宅でできることをしていると、外で、バイクの音。どうも、自宅目の前ぐらいで止まっているよう。しばらくしてから、ポストを覗きにいく。
色は違うけれど、筆記試験の結果通知と同じような、中身が見えないようになった、1枚のハガキ。端からめくってはがすと、内容を知ることができる。
私はまず、ハガキをぐるっと、裏、表と返して、嘗め回すように見た。その理由としては、先述のように、「どのようなときにはどんな通知が届くか」がわかる場合があると思って、じっくり眺めてみる。今回はしっかり手引きを確認しておいた。繰り返しになるが、実技試験も合格であれば合格通知書が。筆記試験全科目合格で実技試験に不合格であれば、実技試験結果通知書が届くことになっている。
じっくり見た限りでは、どんな通知書かは明記されていない。が、ひとつ、「これは?」と思う注意事項が書いてある。
「保育士」として業務に就く場合、都道府県知事への登録手続きが必要です。
どんな通知かは明記されていない。しかし、この注意書きは、ある。
これを、実技試験不合格の人に記載するだろうか?
とはいっても、ハガキのパッと見では何の通知かは書いていないのだから、まだここは疑って、合格か、それとも実技不合格か、ドキドキしながら端からはがして、内容を確認する。
合格通知書
まず目に飛び込んできたのは、この文字。筆記試験のときほど、やったやった!! と涙を流すほどの気もちはなく、ほっと安心した気もちのほうが強い。よかった、合格してた! これで、「うわ~、やらかしたかも!」と、ハラハラする必要はない!

続けて、結果も確認する。筆記試験の結果も一緒に記載されていて、筆記試験の下に、実技試験の点数が記載されている。
音楽に関する技術 ―― (選んでいないので、この表記)
造形に関する技術 35
言語に関する技術 32
★ 50点満点、満点の6割以上の得点(30点以上)で合格。
えっ? 意外! 私の中では、造形より言語のほうが合格している自信があった。言語の点が合格ギリギリなのは、ひとつ思い当たる点があるといえばあるが、それを差し引いたとしても、こんなにギリギリ! あっ、危ない・・・。
とはいえ、ギリギリであろうが満点近くであろうが、合格は合格! 不安でしかなかった造形も、合格できた! ギリギリでの突破は私らしいと受け止めることにした。
筆記試験の結果を知った時よりも、何となく淡々とはしているなと自分でも思うぐらい、大きな喜びというのは本当になかった。が、今、私の手元には、確かに令和4年保育士試験の合格通知書がある。
