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起業家という選択肢

natural brandingのさっこさんの個人セッションを受けて

過去の棚卸からメンタルジャーニーを行った振り返りをしながら、いくつかの質問を受けた。

その中に、私が「暗黒時代」と書いたところがある。
まさに2019年。一年前のことだ。

もしかすると、私のこれから描きたい未来を思えば、その暗黒時代は宝庫だったと言えるくらいのたくさんの思いを体験し、たくさんの人と出会った。


今までの私の人生は、自分のおかれた環境の中で大切な人と出会っていた。
2020年は、自分の思いから動き、全く違う環境に自分から足を踏み入れ、引き寄せられた出会いに変わった。


私の中では、暗黒時代からはもう踏み出せたと思っていた。現に踏み出せてはいる。でも、さっこさんにその片鱗に触れられた時に、私の涙腺が崩壊した。

「あ~、まだ残っていたんだ」というより、そこに触れると感情が溢れるほど人生で大切なものに出逢えた人生を送っている私にいいね!ボタンを押したい気持ちになった。


2019年、たくさんの棚卸をして、重い鎧を何度もぬいで辿り着いた思い。

・誰かの心と、愛と信頼と共に深く繋がれる人生を歩みたい
・生きている意味を最大限表現したい、させたい
・誰もが素晴らしい価値があり、素晴らしい人生を送っている



これを伝えていきたい思い、それは大きくは揺らがないと思う。
それをどのような手段でどのように表現していくか…だ。


さっこさんに、事業を拡大するイメージを持った方がよいとアドバイスをされた。私は、自分の名前で仕事をしていく=フリーランスという選択肢しか頭になかった。

フリーランスとは、誰かのミッションがありそれを叶えるために呼ばれて参加する形。
起業家とは「これを大切にしたい」と自分自身が旗をかかげ、人を巻き込んでいく人。そして、自分で旗をたて、もっとクオリティを高めるために人を巻き込みチームを作れる人。


「どちらを目指したいですか?」


はじめ、さっこさんが「起業家」を軸に話をしてくれていたが、その概念がなかった、というか自分の中でそれは別格で特別な人がやるものだと置いていて、だから、さっこさんと話がかみ合わなかったのだということに、話をし始め、暫くして気が付いた。



私の強みは、「想いを相手に届けられること」、熱量が届くことだと思っている。


前職で、新規事業を任されたとき、右も左も分からず、自分一人の力では目指したいゴールにたどり着くまでが遠すぎて、

「どうにかしたいんだ」「私はこういうことをしたいんだ」と
会う人会う人に何の策略もなく、ただ思いのまま話をしていたら、いつの間にかたくさんの協力者が出来ていた。


新規事業で、経費をかけられない中、WEBマーケティングのセールス営業に1年前から来ていた営業マンをに激安値で口説き、コンサル依頼をすると
「実は、いつか独立しようと思っていたし、ちょうどいいタイングだったから」と会社を辞めて、WEBマーケのコンサルに入ってくれた。



大手メーカーが七桁の報酬を払っているマーケティングコンサルの人と知人の紹介で会い、今後のビジョン、理念を話すと、力になりたいと毎月のようにマーケティング戦略を無償で伝授してくれた。



名もないベンチャー企業の新規事業に、100社以上の会社が賛同してくれ、協力してくれた。


友人の伝手で紹介してもらったWEBマーケで活躍している企業の社長さんに会いに行ったときには、思いが溢れて涙ながらに話す私に、後日このようなメールをくれた。


「かなり難しいビジネスにチャレンジしていると思いました。でも話しているうちに、ちゃんと思いがあって、覚悟があって、もしかするとこの人なら何とかなっちゃうのかもって思いました。世の中には優秀なビジネスマンは死ぬほどいますが、良いサービスは優秀な人というよりはどんくさくても思いがめちゃくちゃ強い人、思いが強くて諦められなくて、あがいた人が作っているケースが多いと感じています。素敵なサービスを創ってください」


今思えば、失敗すべくして失敗した新規事業だったが、そんな思いをもって
周りの人を巻き込み、協力者が増え、チームが出来、賛同者が増えるほど、見える世界が広がる。そんな貴重な体験をしたことを思い出した。



そう、あの感覚をもう一度味わいたかった。
でも、バックグラウンドも何もない中で、自分が旗をかかげることに自信がなかった。家族を崩壊させるほど、熱中してしまった仕事のやり方しか知らない私は、また大切なものを壊してしまうのではないかという恐怖があった。だから、自分の選択肢から外していたのだと、さっこさんとのセッションで気が付いた。



辿り着きたい未来が見えた瞬間、不安や自己否定、他人の声、出来ない理由が一気に押し寄せてくる。


でも、私のもう一つの強みは「未知なところに飛び込める勇気」があることだと徹底的に行った自分の棚卸から学んでいた。


この先、自分の内側からどんなミッションがうずうずと沸いてくのかは分からないけど、「起業家」という選択もある。そう言葉に出来たこと。大きなきっかけとなる日であった。

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