(20)できるだけ少ない知識で解きたい人用「平均命令実行時間が20ナノ秒のコンピュータがある。このコンピュータの性能は何MIPSか」
#基本情報技術者試験 #平成21年 #春期 #問9 #MIPS #コンピュータの性能
平均命令実行時間が20ナノ秒のコンピュータがある。このコンピュータの性能は何MIPSか。
ア 5 イ 10 ウ 20 エ 50
MIPSのMとSの意味だけは覚えておこう。
Mは、ミリオン=百万
Sは、セコンド=秒
MIPSは「1秒間で○○百万命令実行できますよ」を表す数字。
で、問題文では、1つの命令を実行する平均時間(=平均命令実行時間)が20ナノ秒です。と書いてある。つまり、「20ナノ秒で1命令実行できますよ」ということ。
これを、20ナノ秒で1命令なら、1秒間だったら何白万命令できるのか?にする。
まずナノ秒について思い出しておく。
1秒をさらに小さい単位にしたのがミリ秒、それをさらに小さくしたのがマイクロ秒、さらにナノ秒。
どれくらい小さい単位なのかというと・・・
1秒の1,000分の1がミリ秒
1ミリ秒の1,000分の1がマイクロ秒(=1秒の1,000,000分の1)
1マイクロ秒の1,000分の1がナノ秒(=1秒の1,000,000,000分の1)
というものすごい小ささ。
今回は、20ナノ秒で1つ仕事が終わるなら、1秒もあったら、どれだけ仕事できるのよ?を調べる。
1秒は、20ナノ秒の何回分なのか?を知りたい。
だから、1秒 ÷ 20ナノ秒を計算する。
計算するには単位をそろえなきゃいけないので、ナノ秒に合わせて
1,000,000,000ナノ秒 ÷ 20ナノ秒
にして計算をする。
1,000,000,000 ÷ 20 = 50,000,000
これで、1秒間は、20ナノ秒×50,000,000だということがわかった。
つまり、1秒あれば、20ナノ秒の仕事が、50,000,000回できるということ。
50,000,000回の書き方を変えると、50百万回。
あとは単位を考えるんだけど、この時点でイの10と、ウの20はいらなくなった。残ったアの5にするか、エの50にするか?
ここでMIPSは、1秒間に何百万命令か?をあらわすってことを思い出す。50,000,000を違う書き方すると、50百万。
つまり、1秒間に50百万回の命令を実行できるのだ。
それを50MIPSというんですね。