(27)できるだけ少ない知識で解きたい人用「設置場所の異なるクライアントとサーバ間で,次の条件で通信を行う場合の応答時間は何秒か」
#基本情報技術者試験 #平成22年 #春期 #問34 #応答時間
設置場所の異なるクライアントとサーバ間で,次の条件で通信を行う場合の応答時間は何秒か。ここで,クライアントの送信処理の始まりから受信処理が終了するまでを応答時間とし,距離による遅延は考慮しないものとする。
ア 1.4 イ 3.8 ウ 5.0 エ 5.8
表の条件で通信したとき、応答に何秒かかりますか?という問題。
条件多すぎ!
でもがんばる・・・
条件を読んでみる。(クライアントはクラ、サーバはサバと書くよ)
・1秒間に8Mビット送れるらしい
・でも、効率は60%しかない(全力の60%しか働かない)
・データは、1Mバイト(上り)と2Mバイト(下り)がある
・クラも、サバも、0.4秒の処理をする
で?どうしようかな。
これはどうやら、速さ・距離・時間の問題なので、
自転車に置き換えて考えてみることにした。(ビットとかバイトは無理やり距離だと思い込む)
・わたしの自転車は、1秒間に8Mビット進む性能がある
・でもわたしがその自転車をこぐと、性能の60%しか発揮できない
・学校への行き帰りの道は、行きが1Mバイト、帰りは2Mバイトの距離だ
・家と学校それぞれで、駐輪するのに0.4秒ずつかかる
上から順番に考えてみる。
「1秒間に8Mビットのスピードが出せる自転車なんだけど、わたしがこぐとその60%のスピードしか出せない」のだ。
だから、わたしがこの自転車をこいだときのスピードは、
8Mビット × 60% = 8 × 0.6 = 4.8Mビット
になる。
で、ビット、ビットって出てきたけど、他のところではバイトで書いてあるので、バイトに統一しておく。8ビットで1バイトだから、
4.8Mビット ÷ 8ビット = 0.6Mバイト
になった。
わたしがその自転車をこいだ時のスピードは0.6Mバイト。
これで速さがわかった。
次は距離。
家⇔学校の道は、行きが1Mバイトで、帰りが2Mバイトなので、往復で3Mバイト。
さらに、速さと距離を使って、往復にかかる時間を計算する。
3Mバイトの距離を、0.6Mバイト/秒のスピードで走るので、
3Mバイト ÷ 0.6Mバイト/秒 = 5秒
これで往復にかかる時間はOK。
最後に、家と学校それぞれで、駐輪に0.4秒ずつかかるので、
0.4秒 + 0.4秒 = 0.8秒
往復の時間と、駐輪の時間を合わせると、
5秒 + 0.8秒 = 5.8秒
できた!
5.8秒で往復できたら、楽になるね。
自転車に置き換えるのがいやな人は、正統な解説を見てください。