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Photo by
fukumiminoinu
映画がくれた思い出の時間
アマゾンプライムで見放題が終わるというお知らせが出ていたので「日本の黒い夏(冤罪)」を見た。
松本サリン事件を題材にした映画である。
事件当時の私は、3人の子どもを育てるのが手一杯で、公文の教室で助手をしながらPTAやら育成会やらの役員をしていて、松本の街は近いけれど遠い、そんな生活を送っていた。
事件のことはそれなりに気にかけていたけれど、自分と直接関わりのあることではなかった。
後に、法律事務所に勤めることになり、映画にも出てきた永田先生が、主人公の河野さん(映画では神戸さん)の弁護をした方だと知った。
松本の裁判所にも仕事でたびたび足を運ぶようになった。
永田先生とは直接お会いすることはなかったけれど、事務所が担当する事件で何度かお手合わせいただく機会があり、切れ味が鋭い先生とか、迫力がある方とか、そのような印象を持ったものだった。
今はもう先生は他界されている。
子どもたちは3人とも松本の高校に通うようになり、松本の街はどんどん身近な街になっていった。
映画の制作者の意図は承知しているものの、この映画は、その風景が私にプラスαをもたらしてくれた。
映画に出てくる松本の街並みはあの頃のままだけど、松本の街はあの頃と少し変わった。
松本の裁判所は当時も今も、たたずまいは変わっていない。
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