私は誰と結婚しても幸せです
[要旨]
結婚して幸せになるには、相手がどういう人かというよりも、自分がどう接するかということが大切なようです。人は、自分に不都合なことは他人の責任と考えてしまいがちですが、自分が変われば不都合な状況を変えることは可能なようです。
[本文]
先日配信された、社会保険労務士の藤咲徳朗先生のメールマガジンに、結婚を間近に控えた方について書かれていました。「この世界のどこかに、たった一人の理想のパートナーがいて、そんな人と結婚したいと思っている人は多いかもしれません。ところが、あるとき、ある女性と話をしていて気づいたことがあります。
その女性は、『私は誰と結婚しても幸せです、なぜなら幸せの形が違うだけだから』とにっこりと笑顔で話してくれました。その女性はもうすぐ結婚する予定だったのですが、こんな女性と結婚できる男性は幸せですね」ほとんどの方は、きちんとした相手と結婚しなければ、幸せになることはできないと考えると思います。
私もかつてはそうだったのですが、ある、会社経営者の方にお会いして、前述の女性のように考えるようになりました。その方は、男性の会社社長で、私がお会いしたときは、すでに結婚して50年以上が経っていたようです。ご夫婦の仲はとてもよい方たちだったのですが、私が驚いたのは、その社長のご夫人は、その社長のお父さんが決めた方だったそうです。そこで、その社長夫婦は、お互いに、結婚式のときに、初めて相手の顔を見たのだそうです。
もちろん、社長のお父さんは、息子のためによい相手を探し出したのだとは思いますが、結婚した社長自身も、自らは相手を選ばず、お父さんが決めた相手と結婚し、50年以上、仲良く暮らしてきたということは、結婚して幸せになるための要因は、結婚相手だけでは決まらないということなのだと思います。その社長は、それを実践してこられたのです。
ところで、ここまで書いてきて、経営コンサルタントの和仁達也さんからきいた、堀貞一郎さんのことを思い出しました。堀さんは、すでに、2014年に亡くなられておられますが、電通勤務などののち、東京ディズニーランドを開園するときのプロデューサーを務めた方だそうです。
和仁さんによれば、堀さんはビジネスパーソンとしてはとても優れた方であっただけでなく、ご夫婦の仲もとてもよかったそうです。仕事もできて、家庭も円満という状態は、本当に理想的ですが、それを実践しておられる方がいるということをきくと、「うちのかみさんは、いつもわがままを言って、自分の仕事のじゃまばかりする」と不満を持っている私は、考え方を改めなければならないと思いました。
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