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月次での改善活動の積重ねが評価される

[要旨]

中小企業の根本的な改善活動と言っても、劇的な改善活動は不要であり、中長期計画を立て、それに基づいて、1か月単位で進捗状況を確認しながら、小さな改善を積み重ねていくことが基本です。このような改善活動を実践できれば、銀行からの評価を得ることができるでしょう。


[本文]

前回の記事で、根本的な課題に向き合うことなく、表面化している課題だけを、つぎはぎ的に対処していくだけの会社は、ライバルとの競争に、早晩、敗れてしまうということを書きました。では、「根本的な課題に向き合う」とはどういうことかというと、私は、それほど派手な活動は不要であると考えています。

具体的には、SWOT分析か、3C分析を行い、それに基づいて中長期計画を立て、1か月ごとに進捗状況を確認しながら、小さな改善を積み重ねていくことで十分であると思っています。むしろ、劇的な改善を行うことは非現実的なので、少しずつであっても改善しようという姿勢を、銀行などに伝えることで、評価されるでしょう。

また、月次での改善活動を行うことで、銀行側も、タイムリーに融資相手の会社の状況を把握することができるので、そのことが安心材料にもなります。ところが、このような地道な改善活動にも取り組もうとしない会社が多いことも、事実のようです。1か月ごとの改善活動でさえも実践しない会社は、ますます、銀行などからの協力を得られなくなってしまうでしょう。

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