自称成功者のオンラインサロンに注意
[要旨]
起業を希望している人の不安に付け込み、偽りのノウハウを売りつける不心得な人がいますが、起業しようとする方は、そのような人に騙されないように気をつけるだけでなく、自らも起業ノウハウの真贋を見分けられるよう、工夫することが大切です。
[本文]
作家の山本一郎さんが、文春オンラインに寄稿した記事を読みました。要旨は、「自称成功者」が、オンラインサロンを開き、起業を希望する会社員などを入会させ、彼らを煽って教材を売るということをしている、というものです。起業することは、同時に、不安もつきまとうものであり、それは当然のことです。そこで、それに付け込んで、単に、不安を解消するためだけの、偽物のノウハウを売り込むという不心得な人もいるので、気をつけなければならないということは、これも言うまでもありません。
ところで、今回、私が山本さんの記事を引用した理由は、自称成功者に騙されないように気をつけて欲しいというだけでなく、偽りのオンラインサロンのような集まりに依存しないように、起業家の方自身も、メンタルを強くしていただきたいと、感じたからです。私自身もそうですが、そうしても、人は、「効率化」という大義名分のもと、安易な方法に頼ろうとしてしまいがちです。
そして、安易な方法ばかりを選択しすぎると、かえって、成功への道が遠回りになってしまいかねません。だからといって、直ちに、偽りの助言をする人と、真の助言をする人の違いを見分けることは難しいことも事実です。私も、その方法を明確にすることはできないのですが、実績のある人の本を読むことで、その能力が身に着くと考え、自分でも実践しています。いずれにしても、起業することは、「石の上にも三年」ということに、間違いはないようです。